これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

有田焼と嬉野温泉

2016年03月31日 22時02分13秒 | エッセイ
 呼子から有田まで、車で1時間半ほどかかる。
 有田といえば有田焼。目的地に近づくにつれ、陶磁器の販売店や絵付け体験などの店が増えてきた。
 目指すは柿右衛門。



 お高いことはもちろん知っている。でも、ひいきである以上、これを見ずして帰れるはずもない。
「トイレに行きたい」
 娘の要望通り、まずは建物右のトイレに入った。木目の美しい内装で、鏡には花が彫られており実に雅やか。一流ホテルでも、こんなに華のあるトイレはそうそうない。
 建物に入ると、皿、コーヒーカップ、花瓶、箸置きなどなど、柿右衛門の作品が並んでいた。どれもこれも白地に赤が映え、見ていて飽きない。都内でも柿右衛門は手に入るが、偽物も多いと聞く。ここなら間違いないだろう。
「うーん、やっぱり高いな」
 値札を見る前から、通りすがりに買えるレベルのものではないとわかってはいた。何百万もする壺などは鑑賞するだけで満足だが、数万円の一輪挿しなら買えないこともない。有田駅付近には陶磁器の販売店が並んでいるから、もっと安くて気に入るものがあるかもしれない。ひとまずここはスルーした。
 ところが、有田駅に着くと、目当ての陶磁器店が軒並み休業しているではないか。日曜なのに、観光客が少ないせいかもしれない。情報誌には水曜定休と書いてあっても、入口は閉ざされたまま。18時閉店なのに、15時でも店内は真っ暗。どうなっているのだろう。
 そんな中でも、香蘭社は元気に開店していた。素敵なテーブルウエアのセットがあったのだが、置くスペースがない。誰かへの贈り物にすれば、間違いなく喜んでもらえそうだ。
 何の収穫もなく、嬉野温泉の宿に向かう。今回は露天風呂付きの部屋が取れたから楽しみだ。



 チェックイン後、ロビーでコーヒーを飲んだ。
「あっ、香蘭社のカップだ」



 有田が近いせいか、ちょっと前に目にした磁器が登場した。
 飲み終わると、カップの中の柄も見える。素敵なカップで飲むと、コーヒーがますます美味しく感じられてよい。



 よく見ると、周りはオシャレな焼物ばかりだった。
 栓抜き。



 灰皿。使わないけど。



 急須と湯呑。



 カップ&ソーサー。



 部屋の外にもこんなものが。



 味もさることながら、夕食の食器も見ごたえ十分だった。



 佐賀牛~♪



 嬉野温泉は美肌の湯として名高い。
 大浴場、部屋の内湯、露天風呂にたっぷり浸かると、本当にツルツルのお肌になるのがありがたい。しかし、娘は翌日友達とカラオケでオール、肌荒れして帰ってきた。
「ひ~、ガサガサ……。一日しかもたなかった」
 私はまだツルツルだし~。
 たぶん、有田焼に囲まれた喜びで、相乗効果を発揮したのだろう。
 次回は吉野ケ里歴史公園をお届けしま~す!


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コメント (8)
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