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数学的思考トレーニング 問題解決力が飛躍的にアップする48問 (深沢 真太郎)

2021-03-15 10:30:26 | 本と雑誌

 SNSで紹介されていて興味を持ちました。
 はるか昔の高校時代は“文系の数学好き”だったので、この手の「専門書ではない数学本」にはつい手が出てしまいます。

 ですが、実際の内容は全く予想していたものとは違っていました。ある種のロジカル・シンキングの入門書ですね。

 著者は「数学的思考」を「数学をするときに頭の中でする行為」と定義しています。著者が挙げる数学的思考の要素は5つ。「定義」「分解」「比較」「構造化」「モデル化」です。

 そうやって著者が伝えたいことを分解してしまうと、個々のロジカル・シンキングの要素という点では、特に“目新しい”気づきはありませんでした。
 ただ、それらを「数学的思考」というコンセプトでまとめ上げた着想には“オリジナリティ”が感じられます。なかなか面白いチャレンジですね。

 あと、本書を読み通しての感想ですが、本書で著者から投げかけられる「演習問題」や「自習問題」、これには(いい意味で)少々参りました。

 何に参ったかというと「私の頭のかたさ」です。
 考えようとすると、何とか答えを“絞り出そう”としてしまうんですね。“ぽっとアイデアが浮かぶ” とか “ふわふわと発想が湧き出る” とか・・・、そういった軽快な頭の動かし方が、私には全くできないことに改めて唖然としました。

 「自分の頭(思考回路)の劣化」の酷さに気づけたのが、本書を読んだ“最大の成果”です。

 

 

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〔映画〕羊と鋼の森

2021-03-15 10:16:22 | 映画

 
 原作の小説はかなりの人気だったようですね。調律師が主人公というプロットは面白い着眼です。
 
 さて、映画化された作品ですが、 三浦友和 さん、光石研さん、堀内敬子さんといった芸達者がしっかり支えていて、そのうえで山﨑賢人くんや鈴木亮平さんは頑張っていました。よかったと思いますよ。
 強いていえば吉行和子さん、せっかく出演したのですからもったいない。もう少し出番があってもと、ちょっと残念です。
 
 あと、舞台は北海道、ロケも旭川が中心だったということで、これは「◎」ですね。

 

 

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