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ホッブズとデカルト (デカルト(野田 又夫))

2006-06-13 01:10:34 | 本と雑誌

 デカルトは、フランシスコ派の修道僧メルセンヌにより提供されたサロンで、当時クロムウェルの内乱を避けてフランスに亡命中だったホッブスと接触がありました。

Hobbes  ホッブズ(Thomas Hobbes 1588~1679)は、ご存知のとおりイギリスの哲学者・政治理論家で、「万人の万人に対する戦い」とのフレーズで有名な「リヴァイアサン」の著者です。

 デカルトは、「方法序説」の後に記した著書「省察」の草稿に対して、ホッブスからも書評をもらったそうです。

(p40より引用) ガッサンディとホッブスとは唯物論者でデカルトの「われ考うゆえにわれあり」という原理を否定する批評をし、デカルトは大変不機嫌であって、・・・ホッブスの批評をも、全く下らぬといって短く答えただけであり、仲介者メルセンヌには、今後このイギリス紳士の手紙はとりついでくれるな、と言っています。

 日本は江戸時代初期、徳川家光のころ、世界史的な超有名人がパリで会していた様子はミーハー的にも壮観です。
 そこには、偉才パスカルや数学者フェルマー、イタリアの哲学者カンパネラらもいたのです。

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