OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

よくある仕事の優先度の話

2005-08-10 23:30:14 | ブログ

 会社では、いくつかの仕事を抱えてそれらを一定の時間の中で処理することが求められます。

 しかしながら、「時間は有限」です。したがって取り組む順序を考えなくてはなりません。来た順番で順次こなして行けばいいわけではなく、「優先順位」をつけなくてはなりません。この優先順位は上司から指示がある場合がありますし、自分で判断しなくてはならない場合もあります。

 「優先順位」をつける場合の基本軸は「緊急性」と「重要性」の2軸です。

 この2軸でできた4つの象限に、今抱えている仕事を分類整理して優先順位を考えればいいのです。

 当然、「緊急かつ重要」な仕事から手をつけます。

 さて、つぎが問題です。「緊急かつ非重要」と「不急かつ重要」のどちらを先にやるか。
 通常の場合「緊急度の高いもの」を手がけます。が、このとき注意すべき点が2点あります。

 ひとつ目は、「緊急度の現行化」をするということです。

 実際の場では、次の仕事に取り掛かるまでにはある程度時間が過ぎています。したがって、残りの仕事のうちいくつかのものは期限が迫ってきて「緊急度」のポイントが上がっているはずです。
 次の仕事に取り掛かる際には、その時点で「緊急/重要マップ」を現行化して、新たな緊急度の優先順位に従わなくてはなりません。

 ふたつ目は、(原則「緊急度」が優先だとしても、)「緊急の程度」と「重要の程度」とを冷静に判断するということです。

 「緊急」の定義を「期限がより迫っているもの」だとすると、極端な話、
・「今日の夕方が近所の商店街の6等(石鹸1こ)の福引券の交換期限だ」という件と
・「明日が卒業がかかっている期末試験の試験日だ」という件を比べて、
石鹸1このために落第リスクを犯すようなことになってしまいます。
 その意味では、本質的には「重要度」の方が大事な軸かもしれません。

 このように「緊急/重要マップ」を現行化して仕事を進めていくと、「緊急でもなく重要でもない仕事」が底溜まりのように沈殿していきます。
 結局こういう仕事は「する必要がない仕事」なのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする