プレゼンテーションで使うスライドは、そのパーツである1枚ごとが「言いたいことの完結ペーパ」でなくてはなりません。(というか、そういうつもりで作らなくてはポイントがぼやけた紙になってしまいます)
しかしだからといって、文字ばかりのスライドで「言いたいこと」を(文字どおり)「言う(=説明する)」のはスマートな方法ではありません。
プレゼンテータは、「言葉」で説明を行います。同じ調子の説明文をスライドに書いておくのは無意味です。(淡々とスライドを読み上げるプレゼンテーションほど退屈なものはありません)
スライドには、「プレゼンテータの声(語りや訴え)」を確認・強調・補完する情報を、「イメージ」の形で見やすく分かりやすく配置しておけばいいのです。
その趣旨で言えば、「文字」は文章ではなく、「単語」もしくは「箇条書き」の形が基本です。また、「イメージデータ」をうまく使いましょう。
「イメージ図(ポンチ絵)」で「説明の範囲(スコープ)」を、「矢印」で「論理の流れ」を表します。
表やグラフも有効ですが、プレゼンテーション用には「すっぴん」よりもちょっと「お化粧」を施すべきです。生のデータを単純に示しても効果はありません。論旨で使った数字部分を切り出したり、注目すべきポイントを強調したりしておきます。
プレゼンテーションは、虚偽でないことが絶対条件ですが、多かれ少なかれ「イメージデータによる誘導や錯覚」をうまく活用しているのです。