(p221より引用) 行政改革といふことは、よく気を付けないと弱い者いぢめになるヨ。・・・全体、改革といふことは、公平でなくてはいけない。そして大きい者から始めて、小さいものを後にするがよいヨ。言ひ換へれば、改革者が一番に自分を改革するのサ。
以前も書きましたが、海舟の言葉は、明治に語られたとは思えないほど今の世の中にも活きています。
今回紹介した言葉は、為政者側にいた海舟の台詞だけに相応の重みがあります。
改革は、公平に、大物から手がけること、そしてその改革の実を挙げるにはまず自らが変わること。
今のご時世、いろいろなところで○○改革が喧しく議論されていますが、改革を進める心得は、須らく「弱者の目線で率先垂範を旨とすべし」ということでしょう。
これは、昔も今も変わりなく、行政に限らずどんな組織体においても箴言です。