Saraの人生右往左往

『人生は長い旅路である』
Saraの“あっちふらふら、こっちふらふら”な由無しごと

義と、正義

2009-04-05 22:06:14 | Everyday Life
赤穂市の普門寺の花まつりに、観音楽と波フラの奉納に行ってきた。
普門寺は天台宗のお寺で、恵裕先生と言う女性住職がいらっしゃる。
恵裕先生はおいくつか分からないけれど、いつも朗らかで元気いっぱい、
そしてマリア様と観音様を足して2で割ったような観音様とコンタクトする。
とても素敵な女性住職だ。
4月4日の普門寺花まつりにて、
小嶋さちほさんが観音楽という曲を奉納するにあたり、
ご一緒させていただいた。
集まったのは観音楽シスターズ総勢19名。
とても素晴らしい奉納になった。


赤穂氏は赤穂浪士討ち入りの忠臣蔵でも有名な土地だ。
年末になると必ずどこかのTV局で放映される忠臣蔵。
この話は割と好きで、ついつい見てしまう。
史実とは異なるようだけれど、日本人の根幹を表していると思うからだ。
その赤穂に行けるのも今回楽しみだった。

忠臣蔵をTVで見るときに考えるのは、【義】についてだ。
義と正義って違うものだと思う。
うまく説明できないけれど、義っていうのは信念に近いと思う。
個人の行動の指針となる信念。

正義も定義するのは難しい。
正義学というのがあるくらいだもの。
イメージとしては、社会一般に通用する道理に適った正しいこと、
そんな感じにとらえている。

もちろん両方とも大切だけれど、
赤穂市に滞在中に考えていたのは、義の大切さだ。
これだけは譲れない、そんな信念。
自分の人生において、そんな信念を持つことって今まであっただろうか。
その時は「これだけは譲れない!」って思っていても、
意外とあっさり覆してしまうことが多かったように思う。
その時の環境や社会の雰囲気によって、
あっさり手放してしまえるのは信念ではない。

しかもその信念に対しては、意固地に執着してはいけないのだ。
他人からは見えなくても、心の中に燃え続ける炎のように、
大事に大事に守り続けるもの。
今は持っていなくても、いずれ見つかるのだろうか。
見つかったらとても幸せだろうな。
あたしにはまだ見つかっていない。

恵裕先生がお話し下さった不動明王様のお話。
不動明王様の衆生を救う動きがあまりに素早く、
動いていないようにさえ見えるから不動明王とおっしゃるのだけれど、
人間の心もこうあることを目指しなさいと。
生きているから嬉しいこともあれば悲しいこともあり、嫌だと思うこともある。
でも、素早く自分の軸に戻ってくればブレることはないのだと。
まさにセンタリングとグラウンディングだ。
その軸はきっと【義】なのだろう。

自分の軸を確立する。
探すのではなく、自分の中にあるものの筋を通す。
赤穂市滞在は、そんなことを考え直すきっかけをくれたのだった。



花まつりの採燈大護摩。
護摩焚きが始まったとたんに本降りの雨。
きっと護摩の煙が天に届いて、不動明王様のお返事として雨が降ったのだろう。

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2 コメント

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Unknown (てるてる)
2009-04-06 13:51:31
祝福の雨だ^^
素敵な旅だったんだね。
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>てるてるちゃん (Sara)
2009-04-07 23:40:52
素敵な旅だったよ^-^
ハワイも良いけど、日本もまだまだ素敵な場所があるね。
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