Saraの人生右往左往

『人生は長い旅路である』
Saraの“あっちふらふら、こっちふらふら”な由無しごと

Aloha Spoken Here - 民族の誇り 18,Aug,07

2007-08-30 22:15:17 | 
【8月18日】

8月第3金曜日は【州立記念日】である。
ということは昨日がそうだったのだ。

行きの飛行機の中でもらった小冊子【Maika'i】に、
【Ho'okuikahi】というお祭りについて書かれていた。
※Ho'okuikahiとは、To unite=統合する、ひとつにまとめるという意味

ホテルのフロントで調べてもらったところ、
州立記念日あたりにPu'ukohola Heiauで行われ、
古代ハワイの文化を再現するお祭りのようである。
今年は8月18日と19日に行われるとFree Paperに書いてあった。
これは是非行かなくてはと楽しみにしていたのだ。

しかし残念なことに、去年10月15日にあった地震以降、
Pu'ukohola Heiauに登れなくなっていて、Royal Courtは中止だった。
でも、Caltural FestivalとWorkshop各種は行うとのこと

Big Islandに来て感じたのは、
古代のHawai'iの文化をとーっても大切にしているということだ。
特に、Big IslandはKamehameha生誕の地であり、王族に関係が深い。
Oahuに比べると、Hawai'i文化が生活に根付いているように感じる。

Pu'ukohola Heiauに行く前に、まず朝市を覗いた。
朝市は水曜日と土曜日に開催されているのだが、昨日のフクシマさん曰く、
『一番Big Islandらしい場所』。



Mamo St.の両側、Kamehameha Av.との交差点近辺に市が立つ。
食べ物ゾーン、物販ゾーンに分かれているが、物凄い活気だ
Bis Islandは物価が高いが、こういうところでみんな調達するようだ。
お弁当なんかも売っている。



物販ゾーンは観光客目当てのものもある。
ククイのレイは、後でスーパーで見たものの方が安かった。
朝市に出ていたお店で、$35でビーチバッグを購入。
何と、Sig Zaneで売っているものを作っている所で作られているのだ。
デザインはもちろん違うけど、かなり丈夫なつくり。
He'eのデザインが可愛い
ダンナはMo'oを購入。

その後念願のSig Zaneでワンピースを買い、いざ、Pu'ukoholaへ。



Pu'ukohola Heiauのそばにあった村の跡地で、
Caltural FestivalとWorkshopが行われていた。
キルトやラウハラを編むWS、
昔の武器やタパの模様付けのデモンストレーションなど、どれも興味深い。
そしてこれらは、すべてボランティアの手によるものだ。
伝統的なHawai'ian Foodのも食べさせてくれた。
そして、これもボランティア。
あまりに申し訳なく、Heiauまで戻ってドネイション。





帆走カヌーも再現されていた。



古代の正装をしているひともいた。
男性は、もちろんMalo
Pahuを作ったり、本当にみんな自分たちの文化に誇りを持っているのだ
あたし達はどうだろう。
自分達の伝統と文化について、ちゃんと学べているかな。



その後、North Kohalaまで車を飛ばし、Kamehameha像を見に行った。
実はこの大王像、
1883年のKalakaua王の戴冠式のためにフランスで作ったのだが、
Hawai'iに送るときに船が沈没。
急遽同じ鋳型で複製を作り、HonoluluのIolani Palaceに置いた後の1912年、
この1体目が海から引き上げられたのである。
そのため、Kamehameha生誕の地、Kapaauに安置したのだという。
本人だけでなく、ブロンズ像まで物凄いパワーを秘めているのかな。



その像の前で同じ格好で写真を撮っていたら、
それを見ていたアメリカ人らしきツーリストに大笑いされてしまった…
はは

Aloha Spoken Here - PeleとHi'iaka 17,Aug,07

2007-08-29 22:39:21 | 
【8月17日】

Hiloはとにかく雨が多い。
昨夜ホテルに着いてからも降り、今朝も7時頃から降っていた。
でも、草木にとっては恵みの雨。
Hiloではとにかく植物がたくさん見られる。
そしてそのお陰なのか、とても呼吸が楽に感じられる。

今日はKilaueaトレッキング。
11時集合なので、その前にRainbow FallsとNaha Stoneを見に行く。
Rainbow Fallsという名前だけれど、いつも虹が見られる訳ではないらしい。
まぁ、Hiloはとにかく雨が多いからねぇ
でも、この日はとてもラッキーなことに、出発直前に雨が上がった。

そして、見事なRainbow
夏場は9時前くらい、冬場は10時くらいに晴れていれば見えるようだ。



その後Waianuenue St.にある図書館の前のNaha Stoneへ。
Naha Stoneは横が3mくらいあり、重さが3.5tの大きな石というか岩である。
これを動かして、Kamehamehaは自分が王となる資格があることを証明したらしい。
でも、ホントーに動かしたの??
かなり巨大な石だ。



石に両手をくっつけて石のパワーもいただきつつ、Kilaueaに出発!
もう運転も慣れてきて、予定時刻より全然早く着いちゃいそうだったので、
途中にある【Akatsuka Orchid Center】へ立ち寄った。
とても見事に手入れされた蘭たちが咲き誇っている。


そして、ここのGift Shopはとってもセンスが良い!
結局、プルメリアの苗4本、赤Tiの苗6本、緑のTi2本、黄ハイビスカスの苗1本、
ホワイトジンジャー、イエロージンジャー、ブルージンジャーの苗1つずつ、
グァバの種1袋、そしてお香立てが花の形のお香を5つ購入。
早く苗を育てたーい
特に、ハイビスカスの原種は黄色だという話を聞いてから、
めちゃくちゃ黄色いハイビスカスを育てたくなっていたのだ。

さてさて、今日のメインイベントであるKilaueaへ到着。
Visitor Centerは標高1200mにあり、何となく日本の秋のような空気だ。
今回、トレッキングツアーに申し込んだ
【Fuku Hiking Hawai'i】のフクシマさんと参加者の皆さんは、時間通り集合。
http://fukuhawaii.com/
5kmあまりの道のりを、2時間半かけてゆっくり歩く。

6月17日の地震以来赤い溶岩が止まっていたらしいのだが、
あたし達が着いた翌日にまた地震があり、溶岩が再び流れ出したらしい。
でも、観光で行くような場所ではないんだって。
溶岩を見なくても、Peleのパワーは思う存分感じることができる。




そしてショックだったのは、ジンジャーの話。
ホワイトジンジャーやイエロージンジャーってハワイっぽい
なーんて思っていたけど、その繁殖力の強い外来種はいまや有害種指定…
うーん、さっき苗を買っちゃったーー
でも、プルメリアも外来種なんだよねー

地球環境の話、生物の進化の話などなど…
色々なお話を聞きながらのトレッキングは本当に楽しかった。

解散後、まずHalemaumau火口でPeleにご挨拶。
破壊と創造を司るこの女神は、とても人気者だ。
インドでシヴァ神が人気があるように。
あたし達はこの神の中に、人間臭さを感じて安心するのかも知れない。
Akatsukaでいただいた花を火口に投げてPeleに捧げた。



その後、かの有名なLava Tubeへ
K子ちゃんのお知り合いが『めちゃ見えた』らしいけど、どうかなー

まず、正規のルートであるTubeの方は、人がわんさか。
オーラを見るどころの騒ぎではなく、意識を集中できない。
その後、もうひとつ奥のTubeへ。
ここは本当の暗闇になるので、物好きな人しか入ってこない。
完全な暗闇ではなく、入り口付近の薄暗いところで手をかざすと…
何となく指の先から光の筋が見える。
指自体が長くなったようなそんな感じ。
色は薄ーい白か緑か紫か…そんなはっきりしない色。
指先と指先を向かい合わせにすると、指先がくっついたように見える。



これが、オーラなのかな。
今までオーラを見たことがないので、これがそうだと言えないのが辛いところ。
ダンナは『見えない』と残念がっていた。

それから、Chain of Crators Rd.へ。
最初は森の中だったけれど、だんだん木がなくなり溶岩台地になる。
何となく異世界へ来たような寂しい気持ちになってくる。

途中、Hi'iaka Cratorという表示を見つけた。
これはHi'iakaにもご挨拶しなければと、車を停めてご挨拶。
ここは既に木々が大きくなり、Hi'iakaの優しさが伝わってくるようだ。
そう言えば、Kilauea National Parkで貰ったパンフレットにも、
【Hi'iaka ika poli o Pele】の絵が、左下に描かれていたなぁ。
この日のマナカードもHi'iakaだった。
まだまだHula初心者のあたしは踊りを奉納することは無理だけど、
いつかHalemaumauやHi'iaka Cratorで踊りたいなぁ




Kealakomo展望台からの眺め。

Aloha Spoken Here - 王族のMANAと樹々のMANAと 16,Aug,07

2007-08-28 22:09:28 | 
【8月16日】夜明け以降

8時半頃ホテルに帰着。
当初の予定では、そのままひと眠りして14時にチェックアウトし、
それからHiloに向かうつもりだったのだが、
意外と体がピンピンしている。
そんじゃ、このまま早めにチェックアウトしてWaipioへ行こうと、
Hiltonをチェックアウト。

Waimeaを通ってHighway19を東へ東へ。
ダンナが助手席でガイドブックを見ながら、『TEX Draive Inに行きたい』。
マサラダがおいしい人気のドライブインらしい。
じゃぁ、そこでお昼食べようかなんて言いながら、軽快に車を走らせる。
そして軽快に走りすぎて、通り過ぎてしまった

Waipioへの分岐を13マイル行き過ぎたため、Uターン。
Honoka'aの町へ入り、9マイルほど走るとWaipio展望台だ。
眼下にWaipio渓谷が広がる雄大な眺め。
ここは偉大な族長が何人か埋葬されていて、
そのManaに守られている土地なのだそうだ。



300mほどの落差があり、急なでこぼこ坂道を降りると谷底へ着く。
四駆じゃないと難しいらしいので、谷へ降りることは考えていなかった。
けれど、外国人のツーリストが何人か歩いて降りている。
調子に乗って、ダンナとあたしも降りてみることにした。
足元はビーチサンダル…大丈夫かあたし。

登ってくる外国人ツーリストに、
『どうだった?』『どうだった?』と、いちいち話しかけてみた。
みんな『大丈夫だよ。大変だけど。』と汗だくで答える。



写真なんか撮りつつ、ちんたら歩くこと40分くらい。
谷底に到着うん、意外と平気じゃない
谷底は湿度の高いひんやりした空気。
人の暮らす村だから、
あんまりあちこちお邪魔しちゃいけないかな…と思いつつ、少々散策。
ここで採れるTaroは、最高品質なんだそうだ。



王族のManaもたっぷり吸い込んだので、帰ることにした。
しかし、き、きつい…20mくらい歩いてギブアップ。
行きはヨイヨイ帰りは怖い
下りは割と楽なんて思ったことを後悔…

と、そのとき4WDが脇に停まった。
『乗っていく?』と顔を出したのは20代前半くらいの若いカップル。
助かったーー地獄で仏とは、まさにこのこと?
王族のManaのお陰かも知れないなんて、虫の良いことを考えてみたりして。
そして、Californiaから来たというカップルに渓谷の上まで届けてもらい、
お礼を言って、別れを告げた。

次に来たときは、絶対に歩いて降りるなんてことはしないよー

それから、またHighway19を東へ走り、Akaka Fallsへ。
この日何故かダンナのナビが冴えず、また道に迷った。
それでも、なんとかAkaka Fallsに到着。
ここには、Akaka FallsとKahuna Fallsが隣り合わせにある。
遊歩道がぐるっと作られていて、2つの滝を見て回ることができる。


Kahuna Falls

Akaka Falls

それにしても、ものすごいエネルギーを感じる。
場の力なのか、植物の生命力なのか。
ここにある植物は、他で見るものより大きい。
無秩序に見える中に、秩序を持って生えている植物たち。
凄い…

その中で、ひときわ大きな存在感を放つBanyan Treeがあった。
Pueoの鳴き声が聞こえる。
姿は見えないけれど、この木の上にいるようだ。
『お邪魔します』と声をかけて、木と一緒に写真を撮った。



それにしても、自分と同じくらいのモンステラの葉っぱや、
他より一回りも大きいトーチジンジャーの花、
本当に、この渓谷自体が生きているみたいだ。
何だか飲み込まれてしまいそうな、勢いを感じる。

もう一度Banyan Treeに挨拶して、Akaka Fallsを後にしてHiloへ。
できれば今日中に、Sig Zaneを覗きたい
しかし、Sig Zane着は17時ちょうど。
閉店時間で×。
後ろ髪を引かれつつ、仕方がないのでBanyan Dr.にある
【Naniloa Volcano Resort】へ向かいチェックイン。

あぁ、今日も長い1日だったぁ

Aloha Spoken Here - 美しい1日の始まり 16,Aug,07

2007-08-27 20:35:01 | 
【8月16日】深夜~夜明け

日付が変わる頃起床。
顔を洗って身支度。
買っておいたサンドイッチを食べ、ピックアップのロビーへ。
時間通りに、【太公望ハワイ】のガイドの方がお迎えにいらっしゃった。
http://www.alan1.net/jp/hawaii/bigisland/sg/55/ag/159/

バンに乗って、出発!
Big Islandのエネルギーのせいなのか、思ったほど眠くない。
あたし達以外に2つのホテルを回り、Mauna Keaへ向かう。
Mauna Laniの道で、ガイドさんが『ふくろうがいる!』。
一瞬だったけれど、Pueoの飛ぶ姿が街灯に浮かび上がった。
わぁーー

西海岸からMauna KeaへはSaddle Rd.と呼ばれる道を通って行くのだが、
ここは悪名高いボコボコ道である。
ここでレンタカーで事故を起こしても、保険のカバー外であるのだ。
レンタカーでは通ってはいけない道である

そのまま標高2800mにある、【オニヅカビジターセンター】へ。
ここで体を慣らしつつ星の観測…の予定だったのだが…
ハリケーンの置き土産の雲がかかって星は見えない。
2800mでも寒くなってきたので、長袖を3枚着込みジャケットをお借りした。

しばらく空が晴れるのを待ったが、星空観測は無理だった…
天の川はWaikoloaからでも見えたので、ま、良しとしよう。

その後、さらなるボコボコ道を通り、5時40分くらいに標高3800m地点に到着。
少しずつ夜明けの感じになっているが、まだ厚い雲がかかっている。
日の出を見られるのか少々心配だ。
この後さらに登って4200mまで行くのだが、もっと酸素が薄くなるらしい。
『寝てしまうと起きられないから寝ちゃダメだよ』と、ガイドさん。



しかしながら人間ってヤツは、酸素が薄くなると眠くなるようだ。
眠気と格闘しながら、とうとう山頂
山頂の地面は凍っていてツルツルすべる。
そしてホントに酸素が薄い
いつものペースで歩き回ると心臓がバクバクする。
夜明け前の空が全体的に虹色に光って見えるなんて、初めて知った。



しばらく写真などを撮りつつ日の出を待つ。
この日の日の出は6時10分の予定。

温度差のためか、Hiloの上空は雲が切れている。
そこから日の光が上がって来ていて、まるで溶岩が噴出しているようだ。
何という美しさだろう。





そして、日の出。
思わず手を合わせてしまう。
日本人だなぁ



美しいだけではなく神々しいものに出会ったとき、
その力に対して敬意を払うために手を合わせる。
日本人のその仕草を、あたしは美しいと思う。
美しく神々しいものに対して、言葉はいらないのだ。

日の出と逆の方に目を向けると、山頂の陰が雲に映っている。
ハリケーンの置き土産が、美しい効果を醸し出している。



ひとしきり日の出を満喫して車で山頂から降り始めたとき、虹が見えた。
写真では見づらいのだけれど、小さなトリプルレインボウ。



そして、麓のSaddle Rd.の途中でも虹。
ハリケーンの置き土産にはヤキモキさせられつつも、
本当に素晴らしいものを見せてもらったわ



そして、8時半頃ホテルに到着。
昨晩は1時間しか寝ていないのだけれど、ものすごーくパワーを貰ったから、
午前中にホテルをチェックアウトして、Hiloに向かうことにした。
途中でWaipio渓谷に寄るためだ。

続く

Aloha Spoken Here - 馬の耳に念仏 15,Aug,07

2007-08-25 23:34:21 | 
【8月15日】
ハリケーンが残していった湿度の高い空気が、雲を作り出している。
今日はWaimeaにあるDahana Ranchで、生まれて初めての乗馬。
http://www.dahanaranch.com/



Oahu Is.にも乗馬のできるところはあるようだが、
Big Islandは広大な牧場がいくつもある。
その草分け的存在のParker Ranchはほんとに広大で、
創世期の1810年に比べれば減ったと言う話だけれど、
未だにMauna KeaはPerker Ranchの土地だとか…

10時半にDahana Ranch着。
受付の女性は日本語はできないけれど、
日本語のApplication Formも用意されていて、スムーズに受付。
(ただし、ガイドのPaniolo(=Cowboy)その他みんな日本語は×だった。)

ガイドのPanioloが、馬の体格と参加者の体格を見ながら乗る馬を決める。
あたしの馬はShorty(ちび)という名前の馬だったが、全然小さくない。
ダンナの馬はSkip。
それ以外はWaipioなどの地名のついた馬もたくさん。

この回の参加者は12人。
みんなが乗るのを待っている時、突然Shortyがもぞもぞしだしたと思ったら…
おしっこジョバー
何リットルくらい出たのか分からないけれど、相当な量だった。
この日初めて馬に触ったのだけれど、排泄に関してはかなり自由。
牧場を歩いている間もオナラしたり糞をしたり、おしっこしたり…



ひろーいDahana Ranchを約1時間半歩く。
馬は馬の後をついて行きたがるのだけど、後ろにつかれるのは嫌う。
ガイドが「広がって、広がって」とアドバイスするのだけれど、
初心者にはそれほどうまく馬を扱えない。
教えてもらった通りに、右へ左へ向けようとするけれど、
なかなか言うことを聞いてくれない…

競馬の騎手って、大変だぁ

それにしても、標高900mのひんやりした空気の中で、
のんびり馬に乗るのって楽しい
しかし、1時間半も慣れない馬に揺られていると、お尻が痛い…
このお尻痛(圧迫による内出血みたいな感じ?)は、この後3日は続いた。



よく見ると若いガイドさんにチップを渡し、Dahana Ranchを後にした。

お昼を食べるため、ガイドブックで見かけた【Hawai'i Style Cafe】へ。
しかし、ランチは1時半までで、着いたのは1時25分。
既にクローズ
日本のように、ギリギリに行っても入れてくれるということはないのだ。

がっかりしているダンナとあたしに、地元在住っぽい女性が話しかけてきた。
『Parker Shopping CenterのLilikoi Cafeがおいしいわよ。Healthyだし。』
ということで、Lilikoi Cafeで昼食。

食事後、PSC内のFOOD LANDでサンドイッチを購入。
この後、日付が変わったらすぐMauna Kea日の出ツアーに行くため、
そのときの軽食用だ。

帰り道、【Ho'okuikahi】の情報を得るため、Pu'uhokola Heiauに寄った。



ホテルに戻りビールを飲んで18時に就寝。
…のつもりだったが、全然眠れず。
ダンナはぐっすり寝込んでいる。
あたしはどうもこの島の強いManaにやられてしまったみたいだ。
Tiもとても強いManaを持っていて、
家を守ってくれるのだけれど寝室に置いちゃダメだそう。

結局、1時間くらいしか眠れず午前0時に起きた。
さぁ、Mauna Keaへ出発だ

続く

Aloha Spoken Here - 雨オンナの本領発揮 14,Aug,07

2007-08-23 23:10:39 | 
【8月14日】
ちょうど赤道近辺は台風シーズン。
昨夜からWeather Channelでは、トロピカルストームの特集ばかり。
何気なく見ていたら、ハワイ諸島が映っていた。

『ん

なんと、レベル3のハリケーンFlossieがBig Islandへ接近中。
ぉおーい…また、やってしまったか

Hiltonからも島の南東側には行かないようにと、注意勧告が配られた。
しかし、西海岸の人たちはのんびりしている。
Breeze Hawaiiでも、『多分大丈夫』。
実際海を見ても、白波も立っていない。
早めに行けば大丈夫ってことで、出航。

本日1本目は【Silent Lady】。
ここは水深35mくらいのところに船が沈んでいる。
大型船の航路にあたる場所なので、いつも潜れるわけではないらしい。
この日はハリケーンの影響で、大型船は航行禁止だったのだ。

見渡す限りの白い砂地の上に、ぽつんとSilent Ladyが横たわっている。
ハリケーンが近づいているとは思えないくらい、静かな海だ。
30mの水底から見上げる太陽。
まるでサイレント映画みたいだ。





キハダの小さい群れが、三々五々近づいてきて通り過ぎる。
水底でべったり寝そべって船の下を覗いていたら、あっという間に浮上の時間。



2本目は【Old Airport】。
ここは最大でも深度15mくらいのまったりダイビング。
カメラを片手にあちこち岩場を覗いていたら、大好きなハコブクちゃん発見
でも彼はとっても素早い動きでどこかに行ってしまったのでした…



さらに、岩場に足をつこうとしたら、もぞもぞ動く物体が。
おぉ!
ヒラメ?カレイ?
しばらく泳いでから岩場にすーっと溶け込む見事な擬態。
ホント凄い
生きるための智恵というところだろうか。



海から上がってビーチ沿いのハンバーガー屋で昼食。
西海岸は観光地なため、とにかく物価が高い!
日本の1.2倍~1.5倍くらいはする。
地元の人は、こういうところでは食事をしないのだろうが、
楽園での生活は楽ではなさそうだ。

ハンバーガー屋さんの生垣で、あたしが自分のAumakuaと信じるMo'oを発見。
緑色で大きなお目目。
気を付けをして挨拶してくれた。



Kailua桟橋のそばには大きなBanyan Treeとスオウノキ。
アスファルトに囲まれながらも、強い生命力を感じる。




ホテルに戻り、広い敷地を散策。
敷地内にボートとモノレールが走る広大なホテル。
中庭にはイルカやHonu、そしてNene。
昔は王族のみが水浴びを許された土地から見る夕日は、
恐怖さえ感じるほどの美しさだ。






赤と青のコントラストがはっきりしているのは、空中の浮遊物が少ないから。
それだけ空気がキレイということだろう。

ハリケーンの本体は通り過ぎたみたいだけれど、
天候への影響は通り過ぎた後も、かなり残るようだ。
またまた雨オンナっぷりを発揮してしまった…

Aloha Spoken Here - Honuとカマスと王の道 13,Aug,07

2007-08-22 16:28:28 | 
【8月13日】
朝、眠い目をこすりつつ5時起床。
窓の外は南国の風景だ。


Big Islandの西海岸では比較的安め(と言っても1泊$300越え)の、
Hilton Waikoloa Villageの部屋からの朝の風景。
ここが8月16日までの住処だ。

Big Islandでは、現地集合が常識なのかな。
ピックアップではなく、自力でダイビングショップに向かう。
郷に入りては郷に従え、だ。
溶岩の真ん中を突っ切るHighway19を走ること約1時間。
Kailua-KonaのBreeze Hawaii Konaへ到着。
http://www.breezehawaii.com/Big%20Isl/index.html

そこからさらに自力でKailua桟橋へ。
ダイビングボートに乗り換えて出発。

1本目は【High Rockの近く】。
High Rockは先客であふれ返っていたから、その近くにアンカリング。
ここは最大深度30mくらいで、透明度も30mくらいだった。
それにしても、水の青いこと

同じようなポイントに数多く潜って来たけど、
こんなに青いと感じたのは与那国以来だ。


今まで水中フォトに本気で取り組んでいなかったけど、
去年オリンパスのデジカメとハウジングを購入。
それでぷらぷら景色を撮りつつ宇宙遊泳気分でいたら…

Rainbow Baracuda(台湾カマス)の群れを発見
自慢のフィンワークで近寄り激写




そしてナマコ。
水温26度だけど、そんなに寒く感じず1本目終了。


次は【Thunder Reef】でアンカリング。
ここも水が青い

ダンナが目の前で手をヒラヒラさせている。
『ん、何かいる』とピン来て、ダンナの視線の先を見ると…
ちっこいHonuが
Oahuに3ヶ月いた頃は、『亀なんて見飽きたねー』って友達と言ってたけど、
それがどんなに貴重なことだったのか、今はよく分かる。
Honuには申し訳ないけど、ちょっと追っかけて撮影。
Hawai'iのHonuは保護されているから、人間が追っかけても悠々としている。


んー
水と喧嘩することもなく、何だか【潜った】感のあるダイビングだった

いったんホテルに戻り、
シャワーを浴びてからホテルのそばにあるPetroglyph Fieldへ。
WaikoloaからKohalaまでのKing's Trail上に、Petroglyphが残っているのだ。
もともとHawai'ianは文字を持たなかったけれど、
この文字のようなものがBig Islandにはたくさん残されている。
意味は解明されていないらしいけど、
人やHonu、Wa'a(カヌー)の形のものがある。


夕暮れ時のKing's Trailはとても幻想的な光景。
古代のHawai'ianもこの道を通ってKohalaまで行ったのだろうか。


しかし
何と、Petroglyphの周りは落書きだらけ
ご丁寧に溶岩を彫っての落書きだ。
これではどれが本物のPetroglyphか分かりゃしない
新しいものは作り出すことができる。
しかし、古いものを壊してしまったらもう取り戻せない。

少し前にも世界遺産に落書きが見つかったりなど、非常識な出来事があった。
自分たちの来た道を知る手掛かりを、もっと大事にしなければ。

憤っていてもお腹は空くので、
King's Shops内のステーキハウス【Big Island Steak House】へ。
一番小さいステーキが何と10oz(約280g)。
いやー、向こう5年間はステーキは食べなくても済みそうだわ。

Aloha Spoken Here - Big Islandに上陸 12,Aug,07

2007-08-21 22:45:58 | 
8月12日から20日まで、とうとう念願のBig Islandへ上陸した。

去年の秋くらいに、
突然降って湧いたように【Big Island】という言葉にとり憑かれ、
とにかく万難排して行かなければと思っていた。
とは言え、仕事もあるからいつでもいける訳ではない。
会社の夏季休暇に合わせて行かざるを得ないのがサラリーマンの辛いところだ。

とにかく、Big Island。
3ヶ月以上前から航空券を確保し、ホテルを予約し、ガイドブックとにらめっこ。
こんなに用意周到な旅は初めてかも知れない。
しかし、どんなに用意周到でもアクシデントは付き物なのである…

【8月12日】
成田からHonoluluトランジットでHilo空港へ。
しかし、Hilo空港でロストバゲージ。
911以降アメリカ入国が厳しくなっている。
Hololuluでトランジットする際に入国に時間がかかり、
荷物のチェックインが遅くなったのが原因だ。
とにかくカウンターへ行って、ホテルに届けるように手配。
(※まぁ、きちんと届かないのが旅の常なのだが…)

その後、South Pointを目指していざ出発!!
7日間の相棒となる銀色のChevrolet Monte Carlo。
実は車の運転は5年ぶり。ひゃー。
あたしは運転自体は好きだけど、ダンナは車の運転が嫌い。
必然的にとっても久しぶりにハンドルを握る運びとなったのだった。
車に乗った瞬間に、Hiloの街は雨
何とか車で走り出したが、地図を見る感覚を失っていた…
Hiloをぐるぐる回り、ようやくHighway11へ乗った。





Big Islandの広さは四国の約半分。
しかし、四国の大きさすら覚束ないあたし。
いまいちピンと来ない。
South Pointまで1時間くらいで着くだろう…なんて甘く見すぎていた。
おっかなびっくりの運転では、Kilauea Ntional Parkを通り過ぎるのに1時間。
後ろの車にいくら煽られようとも、制限速度をきっちり守ってひた走る。

2時間半でようやくSouth Pointへ入るぼこぼこ道に辿り着いた…

その後、一応舗装はされているものの、
舗装されているとは到底言えない道をさらに20分ほどひた走り、
お目当てのSouth Pointへ。
ここは、Bishop Museumの篠遠博士が、
ポリネシア文化拡散の研究を始めるきっかけとなった記念すべき地。
どうしても実際に立ってみたかった。

カヌーを繋いだと思われる、穴の開いた石。
ここから、古代のHawai'ianはTahitiへ旅立ったのだろう。
遠く太平洋が見渡せるKalae岬。
Nainoaさんの話だと、実際は5kmくらい先までしか見えないらしい。
地球は丸いのだ。



Heiauが復元されて、釣った魚が供えられていた。
結構良い釣り場らしく、BBQ道具を持参している人もいる。
今日はBeautiful Sundayだ。



それにしても風が強い。
木はまっすぐ育つことができないようだ。



しばらく古の世界に思いを馳せるつもりだったが、
あまりの風の強さに30分くらいで退散。
一路Waikoloaを目指して出発。
ここでも甘かったのだが、South PointからWaikoloaまで軽く2時間かかった。
まさにBig Island

Konaのあたりで突然の大雨。
事前情報では、Konaはほとんど雨が降らないという話だったので、びっくり。
後で知ったことだが、レベル3のハリケーンFlossieが近づいていたのだ。

飛行機でほとんど眠れず疲れた体に鞭打ってホテルに到着。
バゲージももう着いているはず…と、期待しつつ。
しかし、Aloha Airlineのカウンターのお姉さんの、
『次の便で取り寄せる』という言葉を信じた自分がバカだった。
結局、3回も電話して催促して、荷物が着いたのは夜の9時半。

汗と砂埃でどろどろになった体をきれいにして落ち着いたのは10時半。
明日はKonaのダイビングショップへ8時集合。
7時にはホテルを出なければならない。
なんてこったい

もう夢も見ないほど、深ーい眠りに落ちるのに、30秒もかからなかった…

続く

♪風立ちぬぅ♪

2007-08-10 23:27:05 | Cosmetixx Maniaxx
【風立ちぬ】っていうと、堀辰雄ではなく、
♪今は秋~♪って続くあたし達の年代。
好きか嫌いかって言えば嫌いな部類の松田聖子。
でも、彼女の存在は日本アイドル界では避けて通れない。

最近ずーっとHokule'aの話題を、
忘れちゃいけないと思って書きまくっていたけれど、
その陰で着々と増えていくMy Colection

まず、7月19日発売だったMACのアイシャドウパレット。



右:NOVEL TWIST:5 WARM EYES
左:NOVEL TWIST:5 COOL EYES
まだ梅雨明け前に発売されたのに、秋の色。

MACのパレットにしては珍しく5色組み。
このケースがめちゃくちゃ可愛い
でも、なぜか重い…
今までどおりの軽さの方が、持ち運びやすいのになぁ。

そして8月2日発売の、MACの【FLASHTRONIC】シリーズ。
愛していると言っても過言ではないMINERALIZEシリーズが発売された。
買い逃すわけには参りません

まず、今回発売されたフェイスパウダー3色はコンプ。



右から
MINERALIZE SKINFINISH:Northern Lihgt
MINERALIZE SKINFINISH:Gold Spill
MINERALIZE SKINFINISH:Global Glow

これで14色。
ほとんど使ってません
これだけあったら、孫の代までかかっても使い切れないかも。

そして、MINERALIZE EYESHADOW。
これは全6色発売のうち、5色買った。
1色は、予約分が終わってしまっていたのとあまり使わないモーヴ系だから、
『これはやめておけ…っていうお告げか?!』と踏みとどまった。



右から
MINERALIZE EYESHADOW:By Jupitar
MINERALIZE EYESHADOW:Tectonic
MINERALIZE EYESHADOW:Ether
MINERALIZE EYESHADOW:Mercurial
MINERALIZE EYESHADOW:Quorry

このアイシャドウ、つけてからの粉飛びがなくて、
ほんとにキレイな発色が続く。
他のメーカーどころか、MACの他のアイシャドウでもお目にかかれない質感。

去年のMINERALIZE EYESHADOWは2色に分かれていたけど、
今年は3色くらいがマーブル状になっている。
MACの仲良しMAさんのAさんいわく、
『固めのブラシで付けると、はっきり発色しますよー』って。
試してみようっと。

5次元の世界

2007-08-07 23:36:15 | Everyday Life
新聞を取っていないので、朝のニュースは欠かせない。
朝はあっちバタバタ、こっちバタバタだからじっくり見てはいないけれど、
ちらちら見つつ、世の中の動きをそこで吸収するのだ。

でも、朝っぱらからテンションの高い民放のニュースは、ちょっと…
だから、いつも見ているのはNHKのニュース。

今朝の7:50頃のトピックス-【異次元は存在する】。
Harvard Univ.のLisa Randall博士のインタビューが放映されていた。
Dr. Randallは物理学が専門で、数式で異次元の存在を証明した方らしい。

http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20070730bk05.htm

Dr. Randallの本は、物理学の本にしてはバカ売れしたらしく、
あたしのダンナは『知ってる』と言っていた…
あたしは、今日初めて知ったんだけどーーー

あたし達の住む宇宙の外に、別次元が存在するという。
そしてそれが、証明されてるなんて…
こういう話大好き

と、思ってしばし見ていたら…
急に涙が!!
感情の動きは特になく、ほんとに目から水が流れているだけ。

ぉおっと
何だ、これ

せっかく塗った面の皮が剥がれる

本当に感情にはなんの波もなく、突然の滂沱。
こういうことってあるんだ。
生まれて初めての経験だわ。

本当にDr.Randallの言う異次元は存在するのだろう。
そして、彼らから見たら、当然あたし達が異次元の住人。
今までは寝言だったことが改めて証明されるなんて、
本当に世界はミステリーでいっぱいだ

この生命があるミステリーにも感謝を


The Card of August

2007-08-06 22:56:02 | Hawai'ian Mana Card
8月も既に一週間弱過ぎた。
明後日は立秋。
暦の上では、既に秋が始まろうとしている…
今年も梅雨明けが遅かったから、夏を満喫する前に秋かよ
みたいな気分だ
夏が大好きな身としては、ホント悲しい

嘆いていても時間は過ぎていく。
As time goes by…

8月1日に引いてみたMonthly Cardは、【HUNA】。
HUNAは隠された秘密を意味するhawai'i語だ。
ポリネシア人はもともと文字を持たなかったため、
様々な知識や技術が一子相伝的に口伝された。
医術、建築術、航海術、農業、など様々なものが。
その技術を伝える人をKa Huna(カフナ)と呼び、
現在の【Kahuna(カフナ)=聖職者】の基となったという説もあるようだ。

わぉ、MauがNainoaさんに伝えた航海術もそうなのかしら

HUNAのカードのメッセージは、【普段目を向けない側面を見つめること】。
普段目を向けないところにも、可能性が隠されているかもしれない。
HUNAの7大原則を使って、その可能性を探りなさいということだ。

1.あなたはあなた自身の現実を作る('ike)
2.あなたに制限はない(kala)
3.あなたは意識を向けたものを手に入れる(makia)
4.力の瞬間は今だ(manawa)
5.愛することは、ともに幸せであることだ(aloha)
6.すべての力は内から来る(mana)
7.効果があるかどうかが、真実を計るものさしである(pono)

でも、HUNAのカードのメッセージは分かりにくい…

ということで、サブカードを2枚引いた。
【MAMALAHOE】と【PO】が出た。
Mamalahoe Kanawaiは、偉大な王Kamehamehaが作った法律である。
実は、あと1週間で、KamehamehaゆかりのHawai'i島へ行くのだー

そして、PO。
POも無意識の部分に目を向けるように促している。
POは暗闇だけれど、すべての根源である。
かの心理学者フロイトは、
無意識の部分ですべての世界は繋がっていると言った。

んん
ってことは…
Hawai'i島で何か見えることがあるのかな。

Mana Cardsの生みの親、Catherine Becker博士はHawai'i島在住。
これは何かのリンクなのかしら

Hawai'i島は、天体観測望遠鏡があるために日本より闇が深いだろう。
POの示す源を、じっくり観察しよう。


The Spirit of Aloha

2007-08-05 00:53:29 | Hokule'aの教えてくれたこと
【2007ホクレア号日本航海プロジェクト記念シンポジウム】のおまけ。

このシンポジウムがあることを知って大興奮だったyummyちゃんとあたしは、
最近ふたりしてハマッているリボンレイを作ることを思いついた。
yummyちゃんはクロシェットのレイ、
あたしは最近覚えたトリプルブレードの虹のレイ。

3本作って、1つ目はNainoaさん、2つ目は内野さん、
そして3つ目は内野さんのお母様。
内野さんのお母様は、実はyummyちゃんの知り合いの知り合いで、
今回あたしたちを内野さんに引き合わせてくれたのだ。

以前の仕事柄、人前で話すことの多かったあたしは、
緊張しててもしてないように見せるのが得意なのだ。
だけどこの日、Nainoaさんにレイを渡しながら、
Hokule'aの航海にとても心を動かされたと伝えようとしたら…

何と
言葉が出てこない
ひゃー。

英語も日常会話なら、まぁ何とかこなせるのに、
このときばかりは頭の中が真っ白
どうにかこうにか思い出せる単語を引っ張り出し、
『素晴らしい航海を終えたNvigatorに会いたいと思っていた』とだけ、
伝えることができた

Nainoaさんにレイを渡してHugしてもらいながら感じたことは、
『なんて大きなオーラなのかしら』。
あたしはモモさんみたいにはっきり見ることはできないけど、
ぼんやり程度なら見える。
そして、相手を包み込むようなあたたかさ。

ホント、お顔立ちもそうなのだけれど、彼の魂は僧侶の魂なのだと思った。
もしくは、地蔵菩薩様に近いような感じ。
仏になる道を選ばず、
自ら艱難辛苦に身を落として民衆を救おうとした地蔵菩薩。
そんな感じの印象を受けた。



それにしても…
緊張しすぎでヒドイ顔してるわ、あたし…

Alohaの精神は、ただ単に優しいだけではない。
A:ala 用心深く警戒すること
L:lokahi 調和をもって働くこと
O:oiai'o 真の誠実さ
H:ha'aha'a 謙遜
A:ahonui 辛抱強く耐えること

クルー達がみんな、このAlohaの精神を持っていたからこそ、
この航海は成し遂げられたのだろう。

そして、この場にいて、一緒に感動を分かち合ってくれたyummyちゃんにも、
Special Mahaloを

未来への伝言

2007-08-03 23:45:35 | Hokule'aの教えてくれたこと
【2007ホクレア号日本航海プロジェクト記念シンポジウム】第3部の覚書。

第3部のパート1は、
Hokule'aの関係者がワークショップを行った学校の先生たちからの報告。
ホント不勉強だったなぁと思ったのだけれど、
日本でこんなに数多くの学校で、ワークショップが行われていたなんて…
6ヶ月もの長旅を終えて、クルーも相当疲れていたと思うのだけれど、
Nainoaさんの言葉通り、Hokule'aは教育の場においても活躍していたのだ。

壇上には、高校の先生が3人と中学校と小学校の先生が1人ずつ。
それと、国立天文台の職員の方。

横浜総合高校の生徒さん2人が、Hokule'aを見た感想を話してくれた。
彼らはイマドキの子だったのだけど、一生懸命自分の言葉で話していた。
彼らの1人が話してくれた、荒木さんの言葉:
『雲で星が見えなくても、星は必ずそこにある』。
あぁ、そうなんだよなー。
そんな真実すら、日々の生活の中で忘れていく自分を反省…

パート2では、以下の4名がパネリストとして登場。

1.荒木汰久治さん:Hokule'a日本人クルー
2.田村祐司先生:東京海洋大学の先生
3.龍村仁監督:「地球交響曲」監督)
4.Naino Thompson:Hokule'a Navigator

Nainoaさんがしきりに繰り返していたのは、『次の世代のために』。

今の世の中の風潮として、確かに『子供は宝』というものがある。
子供がターゲットになっている商売が数多く繰り広げられているけれど、
本当に子供たちのためを思っているものは、どの程度存在しているのだろうか。

子供のためとかなんとかって【抗菌】がブームだけれど、
これは、本当は子供のためにならない気がする。
泥んこ遊びさえ許されない子供たちは、果たしてシアワセだろうか。

龍村監督がおっしゃっていた言葉で印象的なのは、
『文明が進むにつれ、頭さえあれば生きていけると思われがちだが、
頭の知性だけでなく、体の知性も育まれるような教育が大事なのだ』。

よくぞ、あたしが感じていたものを言葉にしてくださった

そして、日本では血のつながりが重要視される。
あたしは、これにとっても違和感を感じる。
本当に大切なのは、
地球上のすべての子供を思いやることではないかなぁと思っているから。

Hawai'i語の【OHANA】は訳せば【家族】だけど、
血のつながりだけを家族というのではない。
このOHANAの概念こそ、今、とっても必要なのだと思う。

Nainoaさんが、
『次世代の子供たちには、困難な挑戦をさせることになる』と
しきりにおっしゃっていた。
自分が地球の一部であることをちゃんと認識して、
次世代の子供たちのために何ができるか考えて、しっかり実践しなきゃね。

そう言えば、龍村監督が荒木さんと内田さんのことを、
『最近の若者も、やるもんだと思った』っておっしゃっていた。
ってことは…

あたしも、まだ若者の部類に入れるってことね
Hokule'aからの伝言をしっかり受け止められる、イマドキの若者でいよう

今どんなに小さくても、自分にできること。
例えば、エアコンの温度を1度上げること。
使わない電気を消すこと。
そんなことから始めれば良いのだ。

自分に出来ることの幅を少しずつ広げていけば、
次世代の子供達に、きちんとケアされた美しい地球を残すことができるはず



本来、生きるってことはつらいけど素晴らしいもの。
子供達にツライ部分だけ残してしまわないように…

注意深く周囲を見つめ、調和する

2007-08-02 23:37:04 | Hokule'aの教えてくれたこと
第2部覚書の続き

第2部のNainoaさんのお話の冒頭で、
この航海の成功にあたり、感謝を捧げたい5人の名前が挙げられていた。

その5人とは、

1.Herb Kane(ハーブ・カネ):
 Hokule'a構想の立役者。
 12年間もの長い間Hokule'aの構想を練り、現実にしたVisionalist。

2.Mau Piailug(マウ・ピアイルグ):
 Satawal島の誇る伝統航海士。Nainoaさんの師匠。

3.Will Kyselka(ウィル・キセルカ):
 プラネタリウムを使い、航海術のスピードラーニングを可能にした。
 80年のTahitiへの航海では、伴走船イシュカでHokule'aを支えた。
 【星の航海術をもとめて】の著者。

4.Pinky Thompson(ピンキー・トンプソン):
 Nainoaさんのお父様。
 Nainoaさんいわく、『人間として大切な価値観を教えてくれた人』。

5.Eddie Aikau(エディ・アイカウ):
 Waimeaの伝説的Big Wave Riderでライフガード。78年の航海で海に散った。
 Nainoaさんは、彼を【The Greatest Crew】と評していた。

何だか彼らの名前を聞いているうちに、涙が出そうになった。
既に他界している方もいるが、
彼らの魂がそばにいるような気がしてきたのだ。
これを書いている今も、実は、ちょっと涙が出そうなのだ

Hokule'aの航海術のもとになっている伝統的航海術には、
3000年の歴史があるのだそうだ。
だんだん文明が進んで便利になる世の中で、
Hokule'aが作られた75年頃は、この航海術は失われたと思われていたようだ。
※それを復興させたいきさつは、
【星の航海術をもとめて】(青土社)に詳しく書いてある。

Nainoaさんは、『航海は、準備のときから始まっている』と言った。
確かに、周到に準備するということは、より成功に近づく。
でも、自然が相手の航海だ。
下手をすると、二度と帰ってこられないかも知れない。
Nainoaさんは親友であるEddieに二度と会えなかったのだから。

怖くはなかったのだろうか。

あたしは、自分の大事な人に二度と会えないということを想像するだけで、
涙が出そうになる。
Hokule'aのクルー達は、何と強靭な精神を持っているのだろう。
あたしは、まだまだちっぽけだ。

伝統航海術では、星(Star Compass)だけでなく、
様々なものを利用する。
雲だったり波だったり、鳥だったり海藻だったり。

注意深く周囲を観察すること。
自然の流れを邪魔せずに調和すること。
まるでAlohaの精神だ。

こうやってHokule'aは、
今まで12万5千マイル(地球を約5周)も旅してきた。
彼らの偉業に、ただただ脱帽…


Navigatorであるということ

2007-08-01 23:00:04 | Hokule'aの教えてくれたこと
【2007ホクレア号日本航海プロジェクト記念シンポジウム】の第2部は、
【2007ホクレア日本航海を振り返って】というタイトルで、
Hokule'aが誇るNavigatorのNainoa Thompsonさん、
日本人クルーで海洋写真家の内野加奈子さん、
日本の海域に入ってからサポートし続けたプロセーラーの西村一広さん、
同じく日本海域サポートチームの海洋ジャーナリスト内田正洋さん、
この4名がパネラーで登場。



またまたここで、あたしの興奮度が急上昇

第1部では、とても学術的なお話を分かりやすく話していただき、
久々の学生気分を味わっていたのだけど、
とうとうHokule'a自身の話が聞けるのだ

まず、公開中の様子を内野さんが撮影したのDVDを上映。
これはTVでも放映する予定らしく、楽しげな感じを強調していた。

でも、スクリーンに映し出される画面が相当揺れてる
クルーたちは長い準備期間中に、
船酔いも克服しなくてはならなかったんじゃないかしら。

そして実際の航海中は、天候も時には敵となる。
風がやめばHokule'aは止まる。
風が吹いていても、意図しない方角からなら流されてしまう。
風は寒さも運んでくる。
風速が1m増すごとに、体感温度は1度下がる。
そして、雨も

あぁ、こんな過酷な航海に、彼らを駆り立てたものはいったい何

ただの功名心ではここまでできない。
しかも、クルーたちはみんなボランティアだという。
でも、何となく理解できるのだ。
なぜ、そこまでするのかが。

Hokule'aは、もう、ただのカヌーではない。
彼女はひとつの生命体だ。
彼女は、既にポリネシアの象徴ですらなくなっている。
彼女は世界の象徴であり、古代の英知の象徴であり、地球の象徴だ。

そして彼女のもとに、Hawai'ianだけでなく様々な人が集まってきた。
それをまとめるのは、Navigatorの役目だ。
Navigatorは船をnavigateするとともに、人々もnavigateする。
様々なルーツ、バックグラウンドを持つ人々を纏め上げるなんて、
ホントに想像を絶する作業のはず…
でも、そのNavigatorとしての苦労を、Nainoaさんが語ることはなかった。

この日話を聞いていてビックリしたのだけれど、
Navigatorの睡眠時間は20分なのだそう
長い時間眠ってしまわないように、わざとつらい体勢で寝るんだって。
確かに、この日拝見したNainoaさんのお顔は、
20分睡眠を6ヶ月続けた横浜港で目にしたときよりお元気そうだった。

6月にHokule'aに会ってから、関連書物を読み漁っていたときに、
2時間寝てしまって船が流された話が書いてあったけど、まさか20分とは…

西村さんがNavigatorについて語る中で、
資質として大切なもののひとつに【柔軟性】を挙げていて、
自分の意見に固執しないNainoaさんの柔軟性を話してくださった。
うわ、耳が痛い。

強靭な肉体と精神力、柔軟性と智恵と知識、努力を厭わないこと。
何より強い信念。

こういったものを身に付けた人間だけがNavigatorとなる。

折りしもこの日、日本では参院議員選出選挙が行われていた。
日本の国を導くNavigatorは、これらの資質を身に付けているのかな。
そして、あたしたちはその資質を見抜く目を持っているのかな。



この2部で、Nainoaさんが沖縄到着直前の酷い嵐の話をなさっているとき、
外でも突然の雷鳴が轟いた。
Kanehikiliが、Hokule'aを祝福していたみたいだ。

2部の話は続く…