Saraの人生右往左往

『人生は長い旅路である』
Saraの“あっちふらふら、こっちふらふら”な由無しごと

その精神も伝えるということ

2008-07-14 23:09:40 | 愛する土地のことを語ろう
最近の異様なハワイブームの中、様々なハワイ文化が日本に持ち込まれた。
その代表例はフラとロミロミだと思う。
さらに最近スピリチュアル系の人には、
ホオポノポノも思い当たるかも知れない。
あとは、ハイビスカスとかプルメリアとか、
ハワイっぽい植物の鉢植えが、園芸屋さんで結構売られている。

でも、プルメリアはハワイ原産ではないことを、
どれくらいの人が知っているのかなぁ。
これがハワイでは【テンプル・フラワー】と言われて、
葬儀に使われる花だと言うことを、どれくらいの人が知っているのだろう。

歴史も文化もある国の文化を輸入するとき、
都合よく捻じ曲げて輸入するのはその国に対して申し訳ないと思う。
特にハワイは、ハワイアンルネッサンスを興すくらい、
自国の文化に誇りを持っている。

フラだって、その踊りだけを見ていたら、単なるおば様方の優雅な趣味だ。
フラはフラ・カヒコにその本質が表れている。
それを理解した上で、アウアナを踊るなら良いと思うのだけれど、
アウアナを見て感動したとか気軽に言うのは、本質を曇らせる。

ロミロミだって同じ。
その歴史や精神を理解した上でセッションするなら良いけれど、
ただハワイアンなものが受けているからと言って施術したって、
心に響くセッションにはならない。

だから、フラやロミロミに携わるあたしは、心しておきたいのだ。
他国の文化を正しく伝えるということを。
ハワイの文化は奥が深くてなかなか理解しきれないけれど、
あたしは理解することを放棄せず、常に理解しようとする姿勢を保ちたい。
それはあたしの義務だと思うのだ。

ハワイ文化を愛するが故に、
ハワイを謳うサロンやセッションに対して厳しい目を向けてしまいがちだけど、
あたし達だって日本の文化が捻じ曲げて伝えられるのは嫌だもの。
ハワイのみならず、グローバルになればなるほど、
他国の文化に尊敬と理解を以て接したいと思うのだ。



沖縄 冬至の集い

2007-11-26 23:59:56 | 愛する土地のことを語ろう
約1年半ぶりの沖縄本島。
今年は冬至が12月22日で、満月が12月24日。
12月で冬至以降に満月になるのは、なんと次は2012年。
どうりで今年はアセンションと同じエネルギーな訳ね

そんな今年の冬至から満月にかけて、
沖縄で【女神サミット】なる祭りが開催されるのだ。
【祭りに人死にはつきもんだ】などという大学教授に出会ってから、
祭りとは死と再生の疑似体験だと信じている。
そして冬至は、太陽の死と再生を意味する日らしいのだ。

…行かないわけないのだ…

当初はマナカードリーディングのお手伝いで行くつもりだったけど、
ちょっと面白そうなワークショップがあるらしいので、飛びついた。

Bo Gumbosのどんとのパートナーで元ZELDAの小嶋さちほさんが行う
【ターラの奉納】のワークショップ。
ターラとは観音様の涙から生まれたという、チベット仏教の女神様。
今年は日本の中でのチベットにも縁があるなぁ…



そのワークショップで使うCD【TARA】を、
中目黒にあるRainbow Angelsで買ってきた。
Rainbow Angels

ターラ21礼賛を日本語訳したものらしいのだけど、録音がin Big Island
ハワイの自然音も入ってて、ほんわかしちゃう音なのだぁ。

そして、お店で見つけたDolphin形のフローライト。
虹が入り込んでいて美しいうえに、エネルギーが優しい。
一目ぼれでTake him/her to my home。



もう、今からワクワク
今までバラバラだったものがひとつに集約されていく。
チベット、ハワイ、沖縄、フラ、Rock Band etc.etc.
エネルギーが螺旋を描いて先に先に進んで行く様子が見えるような気がする。

清廉な瞳の向こうに

2007-06-25 17:21:05 | 愛する土地のことを語ろう
あたしは、漫画好きデス。
【ガンダム】とか、【銀河鉄道999】とか、特定のものではなく、
漫画全が全般的に好き。
大学生の頃は、月曜日は【ビッグコミック スピリッツ】で始まり、
金曜日の【ヤングサンデー】で〆るという生活だった。
土日は何もなくて、ちょっとつまんなかったなぁ

今は、それほど時間もないので、
週に1度、なぜか【少年サンデー】だけ買っている。
これって本当に子供向けなのかなぁーって思うくらい内容が素晴らしい

漫画は手塚治虫の時代から、世相を反映している(と思っている)
漫画礼賛。

最近AERAという雑誌で書評を見て、気になっていた漫画がある。
比嘉慂さんの【美童物語(みやらびものがたり)】。

沖縄はone of most favorite placesである。
あたしがいわゆる【うちなぁじら】と言われるからかも知れない。
食べるもの、気候、そして海。
すべてがしっくり来る。
でも、あたしの両親は沖縄出身ではない。
それどころか、北陸の方の出だから不思議なもんだ。

この【美童物語】は、戦前から戦中の沖縄が舞台である。
沖縄の島で生まれたノロ(村の神事を司る女性で、世襲制)の4代が主人公。
その中でも、思春期のカマルの目線で書かれている。

これは太平洋戦争の時代が舞台だけれど、戦争批判の物語ではない。
もちろん、戦争は悲惨なものとして書かれている。
でも、あたしが感じたのは、
『マブイ(魂)について』書かれている話だということだ。

漢字で書くとタマシイだけれど、マブイという言葉には、
もっと根本的な生きる力を感じる。
Hawai'iでは【MANA】、Indeiaでは【Purana】と言われるものだろうか?
実はHawai'ianでも、MANAをきちんと定義できる人は少ないという。
マブイも同じらしい。

あたしはMANAもマブイもよく分からないけれど、
何か生きるための強い力、そして曇りのない心、
こういったものがこれらの言葉には宿っている気がする。

マカトのまっすぐな、そして力強い眼差しの向こうには、
どんな風景が広がっているのだろうか。

ちなみに、沖縄では【マブイ落ち】という言葉があって、
生きていてもマブイを失くしてしまうことがあるという。
マブイを落とした人間は、人間として生きていくことができなくなるという。

これは漫画で書かれているけれど、こういう話こそ子供たちに読んで欲しい。
世界の歴史は侵略の歴史である。
でも、過去を見つめれば、これから先は最良の道を選べるはず。
自分達がしたことをしっかり見つめること。
嘘偽りなく理解すること。

これが、新たな一歩には必要なのである。