Saraの人生右往左往

『人生は長い旅路である』
Saraの“あっちふらふら、こっちふらふら”な由無しごと

Bonin Blue Again ! Vol. 4

2009-08-20 18:41:00 | 
【7月23日(木)】

空もめちゃくちゃ青い小笠原は、海も青い。
もちろんダイビングに行かない訳がない。
ということで、2年半前にお世話になったKAIZINさんに再度お世話になった。
ポイントは、ケータ列島の嫁島。
ここは海況が良い夏しか行けない、ダイバー憧れのポイント。

朝、宿まで迎えに来てくれたスタッフの車で桟橋へ。
器材をボートに積み出発。
ケータ列島まで、ボートで約1時間40分。
のんびり船旅。
ダンナがあまりに不安がるので、軽くリラックスのヒプノセラピーを行った。
ダイビング後、「今までで一番上手に潜れた」だって!
ツマがヒプノセラピストで良かったね~(苦笑)

ボートの2階で日向ぼっこなどしつつ、結構あっという間に嫁島に着いた。
この日は新月後の大潮で流れが速いということで、
1本目はのんびり「お花畑」というポイントへ。
海に入って潜行していくと、物凄く青い海と珊瑚の花畑。
「ひゃ~」っと叫びだしたくなるくらいキレイ!!
7月に入って暖かい流れが入り込んで来てから、透明度が上がったらしい。
この日も30mオーバーの透明度。
晴れていて、本当に青い。



のんびり宇宙遊泳のような海中散歩を楽しんで、エグジット。
ボートに上がったらすぐにスタッフが、
「イルカがいる。入りたい人は3点着けてゆっくり入って!」
マスク・スノーケル・フィンを着けてゆっくり再度海へ入ると、イルカが2匹。
人懐こいイルカで、大勢の人に囲まれても全然平気。
人の間を泳ぎ回っていた。
素潜りで深く潜る人がいたら、そちらへ向かったり。
好奇心が強いのだろう。



あたしの手の届きそうなところにも来てくれたけど、
さすがに触ることはできなかった。

2本目はマグロ穴へ。
残念ながらこの日はうねりが強く、まぐろ達は遠くを回遊。
その姿を見ることはできたけれど、ちょっと遠かった…

とにかくその青さに感動した小笠原の海。
百聞は一見にしかず。
ダイバーなら、ぜひ一度は訪れて欲しい。

帰りのボートでは突然のスコールに会い、また虹が出た!



いったん宿に戻り、ログ付けにKAIZINのショップへ。
そこで、意外な人と再会。
なんと、1日目に船室の場所が分からずにいた時に声をかけてくれた、あの女性。
わお!
彼女は、KAIZINオーナーのお嬢さんだった…

その女性いわく、
「島の人っぽいけれど、船に慣れていないようだったから、
島の人じゃないと思った」
はい、あたしはどこに行ってもその土地の人と思われます(笑)
きっと、土地の人になりきってしまう憑依体質なんだろう。

彼女とひとしきりお話しして、お土産にもらったのがハカラメだ。
葉っぱをちぎって置いておくと芽が出るという不思議な植物。
その生命力により、多産や繁栄の象徴らしい。
初めて知った不思議な葉っぱをお土産にいただいた。
小笠原と沖縄で自生しているらしい。
ちなみに、JA小笠原でもお土産として売っていた。



それにしても、あの海の青さは人類の宝と言っても良いと思う。
それを後世に残すことは、あたし達の使命のひとつだろう。

…続く

Bonin Blue Again ! Vol. 3

2009-08-14 23:08:44 | 
【7月22日(水)】

日食当日。
昨日の天気予報では曇りのち雨だった。
朝5時に目が覚めて外に行ってみると、快晴~!!
わぉ!

同じ宿の人たちは、船で皆既日食の海域に行くツアーに参加の人がほとんど。
でもあたしは、「日本の地面の上で日食を見たい」と思っていたので、
父島の小港海岸に行く予定なのだ。
日本の地面で日食を見ることに意義があると思ったからだ。

村営バスの駐車場に行くと、営業所の人が
「暑いから中で待ってたら?」と声をかけてくれた。
朝から30度を超す気温。
お言葉に甘えて営業所の建物の中に入った。
日食を見に小港まで行くのだという話をしたら、
小港海岸からさらに歩いて中山峠まで行った方が良いという、
ありがたい情報をゲット!

バスで小港海岸まで行って降りたら、あまねちゃんの旦那さんのたつさんが。
「奇遇だね~!」と再会を喜んだ。
たつさんたちは小港海岸で見るというので、別れて中山峠へ向かった。
中山峠のてっぺんに着いた頃、ちょうど食が始まった。
日食グラスで見るとほんの少し欠けた太陽が見えた。
「うぉぉぉ~!!」
最初は日食なんて興味がないと言っていたダンナも大興奮!



影に写る穴の形も、日食のように欠けている。

中山峠のアズマヤには、年配の男性二人組もいて一緒に観測。
食の最大になるまでに1時間半くらいかかるけれど、
飽きることなく日食グラスを覗く。

父島での食は98%。
ほとんど太陽は隠れてしまう。
皆既日食に近い状態になるんじゃないかな~なんて期待していたけれど、
凄いぞ!太陽!!
たった2%でも明るい!!
その太陽の力は、皆既日食状態だったら気がつかなかったと思う。
2%に思いを馳せることができたのは、その2%を体験したから。
皆既日食も素晴らしかったと思うけれど、ここで見て良かった。

それでも98%も隠れたら、辺りはすーっと涼しくなって、
鳥が騒ぎ始め、野生化した山羊がうるさいくらいに鳴き交わした。



水平線の辺りがうっすら明るく、天頂は薄暗く、まるで白夜のよう。
こんな体験を子供の時にして、宇宙飛行士を目指した毛利さん。
さもありなん、と思う神秘的な体験。

食の最大が終り、徐々に戻っていく太陽の大きさ。
お昼近くで暑さも戻ってきたので峠を降りて、扇浦海岸へ。
ここでは、ボニネシアン・カヌーを復活させたカヌークラブが活動しているのだ。
JHCA(日本ハワイアンカヌー協会)のパンフレットを携えてご挨拶。
それからシュノーケリングをして、イリイリを拾った。
イリイリはフラで使うストーンカスタネットだ。

民宿に戻って入浴していたら、突然の豪雨。
昨日もそうだったし、まさに熱帯だぁ~
夕食の時間、宿では日食の話題で持ち切り。
悪石島は悪天候で日食は観測できなかったようだ。
小笠原は快晴という、たまたまいただいた幸運に感謝だなぁ。

26年後には本州で皆既日食が見られる。
その時はたくさんの人が、神秘的な体験をできるのだろうな。
楽しみだ~

…続く




Bonin Blue Again ! Vol. 2

2009-08-05 21:40:47 | 
【7月21日(火)】
朝6時、2等船室の電気が点いて、ざわざわと人が動き始めた。
狭いながらもそれなりに眠れて、割りとすっきりした気分。
6時半ごろ起きだして、洗面所へ。
さすがに混んでいる。

顔を洗い、水を飲んだり身支度したり。
8時過ぎに甲板に出てみると、目の前に大きな虹!
これは幸先良いかも~
虹の写真を撮っていたら、
あまねちゃんのご主人のたつさんとそのお友達がやって来た。
虹について少し話し、船室に戻った。
まだ寝てるダンナを起こし、持って来たパンで朝食。

午前中は、おがさわら丸見学ツアーに参加。
これは船内の案内所で申し込むと、機関室や操舵室を案内してくれるツアーだ。
まず機関室へ行って、機関室長から説明を受けた。



それから操舵室へ。



普段は入れない所に入るって、それだけで楽しいのだ。

それから約2時間後に父島の二見港に入港!
港に来ていたダイビングショップ【KAIZIN】のスタッフと
23日のダイビングについて話してから、
宿泊予定のサンシャイン小笠原のスタッフに荷物を預け、
徒歩でお宿に向かった。
サンシャイン小笠原横の羽衣で、500円(安い!)の鯵フライ定食を食べ、
トレッキングガイドの【ボニン・ブルー・シマ】のしまちゃんと合流。
お願いしていたツアーはアカガシラカラスバト・サンクチュアリーへの
トレッキングだったけど、他の参加者が戦跡も見たいとのことだった。
果たして遅刻して来たのはキャピキャピのギャル2名。
ちょっと苦手なタイプと思ったその印象は、最後まで変わらなかった。
戦跡でピースサインで写真を撮るとか、う~ん…て感じ。

トレッキングに出かけ始めた頃は、最高の青空。
だんだん雲行きが怪しくなり始め…
アカガシラカラスバト・サンクチュアリーに着く頃は本格的な土砂降り。
これが南国のスコールの典型なのね。

前回もここには来たけれど、今回は固有種の花を見ることができた。
ムニンヒメツバキとムニンノボタンだ。
両方とも白くて可憐な可愛い花。
ムニンヒメツバキからは熟しすぎたバナナのような香りが…



小笠原は来年早々に世界自然遺産に申請するため、
固有種を守る運動を行っている。
固有種絶滅の問題は、ハワイでも深刻な問題となっている。
人間が持ち込んで不要になったものがそのまま繁殖し、
小笠原やハワイなどの競争力の弱い固有種を減らし続けているのだ。
先を読まなかった人間たち。
今の環境問題も、先を読まずに今だけを重視した結果である。
ハワイや小笠原などの絶海の孤島は、独特の生態系がバランスを取ってきた。
それを元に戻せるか。
これからが勝負である。

夕方小止みになった雨の中お宿へ。
運悪くエアコンのない部屋になってしまったけれど、
夜は東京よりすごしやすく、扇風機で十分だった。

さてさて、明日は日食を見られるのか…

続く…