Saraの人生右往左往

『人生は長い旅路である』
Saraの“あっちふらふら、こっちふらふら”な由無しごと

沈み行くもの

2007-03-19 22:03:13 | No music, No life!
バンドという形態は、大概の場合Vocal、Guitar、Bass、Drumは必須である。
これにBrassが加わったり、Pianoが加わったり、その他諸々の楽器が加わるが、
基本はこの4Piecesであることが多いと思う。

もう10数年前に一世を風靡した(のではないかと思う)Ben Folds Fiveは、
このバンド編成も一風変わっていた。

確か、最初に日本で話題になったのは、ドラマの主題歌だったからだと思う。
ほとんどTVドラマを見ないあたしは、このバンドの存在さえ気がつかなかった。
でも、97年の12月から、アメリカをぐるっと3ヶ月旅していたときに
MTVをつけると必ずと言って良いほど流れていたビデオクリップがコレ。

【Brick】By Ben Folds Five



Guitarlessという不思議なバンド編成。
PianoのBen Foldsを中心とした一種Jazzとも言えるような言えないような感じ。

このBrickは、恋が静かに終わっていく様を歌にしたもの。
1月ともなれば割と寒いNew Orleansで、ひとりMTVを見ていた光景と重なって、
今でもあたしの心象風景のひとつとなっている。
だんだん恋する相手のことが信じられなくなって、ひとつの恋が終わる。
これは愛の歌ではない。恋の歌だ。

この歌を聞くと、今でも1月の寒々とした曇り空のMississippiのほとりを、
ひとりでいることの自由と寂しさを抱えて歩いている自分を思い出す。