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ワニと読むミステリ(夏を殺す少女)

夏を殺す少女 (創元推理文庫)
アンドレアス・グルーバー
東京創元社
1,155円(価格は変わる場合があります)

Rachesommer
Andreas Gruber
Goldmann Tb
1,048円(価格は変わる場合があります)

読むと、関連を見つけるのは至難の業。
 
(アンドレアス・グルーバー著)
 ウィーンで、弁護士エヴェリーン(リニー)・マイヤースは元小児科医がマンホール落ちて亡くなったのは工事現場が安全対策を怠ったからだと建設会社が訴えられている件を調べています。その前には自動車事故の原因はエアバッグが誤作動して膨らんだせいだとエアバッグの会社が訴えられた件がありましたが、それは衝突が先だったというので終わりました。
 ライプツィッヒで、ライプツッィヒ刑事警察の刑事ヴァルター・プラスキーは病院で少女が自殺したと思われる死亡事件を調べていました。単純な自殺事件と思われましたが、ヴァルターは不審なところを発見しさらに調査を進めることにしました。そのほかにも同じような自殺事件が起きていることがわかるとヴァルターがこれらに関連があるのではないかと疑問に思います。
 ウィーンとライプツィッヒで起きた何の関係もなさそうな事件ですが、二人が独自に調査を進めるうちに思わぬ接点が明らかになってきます。

 引き込まれますね。ウィーンとライプツィッヒで起こる事件が交互に話されるのですが、最初はまったく関連が見えないので、まだかまだかと先を急いでしまいます。殺人の件数はたくさん。登場人物も多数で、だんだんと誰が誰か混乱してきますが、そんなの確認している時間もおしいような気がしてきます。
 それにしても作品中で語られるある事件があるのですが、それは気分が悪くなるような内容で、これも現代ミステリの特徴でしょうか。小児性愛、しかも暴力的。こういう事件は多発しているのでしょうか。あまり日本では報道されないようですが、水面下に隠れているのでしょうか。
 この作品中には社会的地位の比較的高い人たちが多数事件に関係してくるのですが、その地位を利用して隠ぺいを図ったり、おぞましい性癖にふけったりと皮肉な扱いを受けています。
 次の翻訳も期待します。

主人公: エヴェリーン(リニー)・マイヤース(ウィーンの弁護士)
ヴァルター・プラスキー(ライプツッィヒ刑事警察の刑事)
場所:  オーストリア、チェコ、ドイツ
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 小

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