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ワニと読むミステリ(りんご酒と嘆きの休暇 (パリのグルメ捜査官))

りんご酒と嘆きの休暇 (パリのグルメ捜査官)
アレクサンダー・キャンピオン
原書房
930円(価格は変わる場合があります)

Crime Fraiche (Capucine Culinary Mysteries)
Alexander Campion
Kensington
1,593円(価格は変わる場合があります)

読むと、おいしいものはどうしておいしいのか。
 
(アレクサンダー・キャンピオン著)
 カプシーヌとその夫で著名なレストラン評論家のアレクサンドルはカプシーヌの伯父のアメリの16世紀に建てられた城を訪問することになりますが、その前に起こった狩猟での事故がのどかな風景に影を落としています。カプシーヌたちが楽しみしていた郊外への旅や田園の中のピクニック、草原でのディナー、それにちょっとカルヴァドスをすすって楽しむことは、さらなる事件の勃発でだいなしです。しかし憲兵隊は事件解決への手腕に欠け、カプシーヌは事件解決に乗りださざるをえません。事件は著名なビーフ牧場へと波及し、フランスの食文化にも影響しそうです。

 今回はカプシーヌは2つの事件を同時に追います。路上に倒れている女性を助けた人々が金品を盗まれるという事件、それとカプシーヌの伯父のアメリ伯爵の地方で起こる殺人事件です。カプシーヌの休暇中の事件ということで前作品で個性を発揮したカプシーヌの部下たちは出番がないのかと心配になりましたが、しっかり潜入捜査もします。それもモモ巡査部長は大変な災難にあいます。気の毒に。
 フランスの田園地帯の生活や、牧場経営の現状など、フランスの地方を理解するのに役立ちそうです。環境保護運動家の激しい活動ぶりが出るのは現代ならではでしょうか。
 前作でやたらとカプシーヌにちょっかいを出していたいとこのジャックは、アメリ伯父の息子ということでこの作品中でもアレクサンドルに歯がみをさせます。
 1作目より楽しく読めます。

  ■既刊
 すでに1作品が翻訳されています。

    予約の消えた三ツ星レストラン  ← 三ツ星レストランでルノーの社長が殺されます

主人公: カプシーヌ・ル・テリエ(パリ警視庁の警視)
場所: フランス、ノルマンディのサン・ニコラ
グルメ: フランス料理
動物:  なし
ユーモア: 小
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