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ワニと読むミステリ(人形パズル )

人形パズル (創元推理文庫)
パトリック・クェンティン
東京創元社
840円(価格は変わる場合があります)

Puzzle for Puppets (Peter Duluth Mystery)
Patrick Quentin
Intl Polygonics Ltd


読むと、筒抜けには理由がある。
 
(パトリック・クェンティン著)
 ピーター・ダルースは演劇プロデューサーの仕事をしばらく離れ海軍中尉として従軍しています。久しぶりに休暇がとれ、ピーターは最愛の妻アイリスの誕生日を一緒に過ごすためサンフランシスコに来ています。アイリスも映画の仕事をちょっとお休みです。宿はどこも満室で困っていると親切に譲ってくれる人があり、ホットしたのもつかの間、軍服を盗まれるという災難にあい、アイリスの従姉を訪ねたら死体を発見し、おまけにピーターが犯人であるかのように細工されています。ピーターとアイリスは私立探偵コンビの力を借りて犯人の追跡をしますが、さらにピーターの目の前で事件が起こります。サーカスのゾウに威嚇されたり、散々な休暇ですが、無事にアイリスの誕生日を祝うことができるでしょうか。

 パズルシリーズの第三作目です。
 迷走 → 俳優 → 人形 → 悪女、の順ですが、ワニは順番を無視して読んでいます。
 サーカスが事件の舞台になるのですが、演技中に事故を装って細工するというのはちょっと怖いです。
 それに事件でゾウが大きな役割を果たすというのはほかに例を知りません。ゾウが犯人逮捕に貢献します。とても頼もしいですね。“ゾウは忘れない”ということでしょうか。
 これまで探偵役で活躍していたレンツ博士はちょっと名前がでてくる程度で出番はなし。1944年刊のこの本ではドイツ系のレンツ博士は出しにくかったのでしょう。
 こういう本格ミステリを読むと、なんだか懐かしいし、緻密な筋でしっかり構成されているので、読後、とても満足です。
 
  ■既刊
   パズルシリーズはすでに3巻あります。

悪女パズル ← 大富豪ロレーヌの邸宅で殺人が
迷走パズル ← 療養所で殺人
俳優パズル ← いわくつきの劇場(ダゴネット劇場)で殺人

主人公: ピーター・ダルース(海軍大尉、演劇プロデューサー)
アイリス・ダルース(その妻、女優)
場所:  USA、サンフランシスコ
グルメ: なし
動物:  ゾウ:エドウィナ(サーカスのゾウ)
ユーモア: 中
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