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ワニと読むミステリ(迷走パズル )

迷走パズル (創元推理文庫)
パトリック・クェンティン
東京創元社
861円(価格は変わる場合があります)

A Puzzle for Fools (Classic Crime)
Patrick Quentin
Penguin Books


読むと、奇妙に見えてもわかれば納得します。
 
(パトリック・クェンティン著)
 ピーター・ダルースは演劇プロデューサー。2年前に妻を亡くしてからアルコール中毒になり、いろいろな人の勧めがあってついに入院することになります。最新の治療の効果があって、だんだん治ってきたかと思われたある晩、ピーターは奇妙な声、「ここから逃げろ。殺人が起こる」を聞いて恐慌をきたし、療養所内を駆け回ります。それはピーター自身の声のようだったのでピーターは幻聴を聞いたとパニック状態になったのです。療養所の所長レンツと話をしたピーターは、レンツから意外なことを聞きます。しばらく前からこの療養所内でおかしなことが起こっていると。レンツ所長からリハビリを兼ねてこのことを調べるように依頼されたピーターは、患者たちや看護士たちとも話をし、この奇妙な出来事を追求していきます。そして殺人が起き、その殺人事件を調べているうちに美しい女性に出会って恋におちます。ピーターはこの病院内で起きている奇妙な殺人事件を解決することができるのでしょうか。

 ピーターとアイリスが出会うパズル・シリーズの第1作目です。アルコール中毒になって療養所に入り、そこでの殺人事件を解決するという閉ざされた場所でのミステリです。いいですね、こういう状況。
 登場人物はいずれも少々常軌を逸した人たちで、言動はとっぴですから、そこから殺人事件の犯人を捜し出すというのはなかなか骨の折れることです。何しろみんなの言っていることが、ほんとうに起こったことなのか、想像の産物なのか、見分けるのが困難ですからね。
 これは1936年刊で、このころの精神を病んだ人たちの療養所や治療法がどういうものだったのかがわかります。
 たくみに隠された動機や、犯人への手掛かりはミステリファンとしてはぞくぞくするくらいうれしいものです。
 まだパズル・シリーズはありますし、パトリック・クェンティンのその他の作品もたくさんあるので、これから翻訳がでるのを大いに期待しています。

 ■その他
 これはパズル・シリーズの4作目にあたります。
   悪女パズル
  大富豪ロレーヌの邸宅に招待された客たちの間で連続殺人が起こります。

 “パズル”つながりで探してみると、
数独パズル殺人事件
      それにパズルレディのシリーズもありました。
パズルレディの名推理 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
パーネル・ホール
早川書房


主人公: ピーター・ダルース(演劇プロデューサー)
場所:  USA
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 小
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