ざんざか踊りか、ざんざこ踊りか

2018年08月19日 | 但馬の民俗芸能
           アップかんなべの緑のスロープ


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成27年 第10回但馬検定(3級)問題より

【67】「ざんざか踊り」は現在但馬の5カ所で継承されていますが、このうち
1カ所だけ「ざんざこ踊」と呼ばれる場所は、次のうちどこでしょうか。

(a)若杉      (b)久谷      (c)大杉       (d)寺内


 ふるさと但馬には「ざんざか踊り」という、夏祭り・秋祭りに災厄除けや五穀
豊穣を祈願する神事があります。
但馬の各地5か所で執り行われています。

養父市大屋町大杉の「大杉(おおすぎ)ざんざこ踊り」、養父市大屋町若杉の「若
杉(わかす)ざんざか踊り」、養父市八鹿町九鹿の「九鹿(くろく)ざんざか踊り」、
朝来市和田山町寺内の「寺内(てらうち)ざんざか踊り」、新温泉町久谷の「久谷
(くたに)ざんざか踊り」です。

その呼び名をよく見ると、「ざんざこ踊り」と「ざんざか踊り」があります。
そうです。大屋町大杉だけが大杉ざんざこ踊りと、「ざんざこ」と呼称します。

「ざんざこ・ざんざか」の呼称は、雨乞いの形容とも締太鼓の「ザンザカ、ザット
ウ、ザカザットウ」の譜音からと言われます。

5か所の「ざんざこ・ざんざか踊り」は、踊る人数、踏舞の形、歌詞、衣装とそれ
ぞれ少しずつ違います。
同じような踊りは全国各地にあるそうですが、呼称の「ざんざこ・ざんざか」はこ
の但馬地方の5か所だけだそうです。

すべての踊りは県指定無形民俗文化財です。
「大杉ざんざこ踊り」だけは、さらに国選択無形民俗文化財となっています。

答えは、(c)の大杉です。


『ねぶる』

ケンちゃん、ミオちゃん。但馬の方言に「ねぶる」って言葉があるの。
ケンちゃんもミオちゃんも、普段から良く使ってるね。ばあちゃんだって「ねぶる」は
よ~く使うわな。

但馬弁の「ねぶる」は、ものを舐めるの「なめる」んよ。

「ミオちゃんはジュース飲むの、コップのスプーンすくっては、ねぶってばっかりだね。
ちゃんと口付けて飲んだら」なんて、ばあちゃんに注意されとったね。

「ケンちゃんはアメを噛まんと上手にねぶるんよ。バリバリ噛んだら歯を痛めるんで、ね
ぶった方がいいよ」なんて言うんだよ。

それからね、「ねぶる」はもう一つ意味があるの。
「ミオちゃんは昼寝しとらんから、夕飯の時食べながらねぶっちまったで」なんて、「ね
ぶる」は「眠る」時にも使うんだよ。

「ねぶる」は、「なめる」に使ったり、「眠る」に使ったり、ちょっとややこしい使い方
だね。
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