楽(たの)しみは 情報キット ありますか 聞くとばあちゃん あると言うとき
「ラジオに入れる電池持って来ておくれんしゃあな」と、
一人暮らしのばあちゃんは、
『ハイ、電池4個ね』、
『ところで調子はどうですか』と、
町の電気屋さんは民生委員の役目もしています。
「えりゃあですやあな。年をとるとそこら中がえらいわ、
85もなるとあきませんやあな」と嘆き節のばあちゃんに、
『広報に入ってた救急情報キットの申し込みはどうしますか?』と尋ねます。
「なに云っとんさるの、
ちゃんと世話してもらって冷蔵庫に入れとりますやあな」と返事です。
市から配布の、救急医療情報キットのことです。
一人暮らしの高齢者が、自宅で具合悪くなった時に、
駆けつけた者がわかるように、
「かかりつけ医」や、「持病」に、
「緊急連絡先」を書いたキットです。
ばあちゃんは、よ~くわかっています。
安心します。
「ああ、電気屋さんよ。古い電池これ持って帰って」と、
電池代と一緒に袋いっぱい差し出しますね。