「“無条件”の意味が分からない?」
前にも述べたように、現、安倍内閣の方針は、いわゆる「ストックホルム合意」において、北朝鮮側は日本人に関する全ての問題を解決する意思を表明しており、政府としては、同合意に基づき、拉致問題を含む日本人に関する全ての問題の解決を目指す考えである。」(令和元年、第200回臨時会・答弁書第3号)というもので、これまでの方針を繰り返している。
一方、本年9月16日に開催された「全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会」における挨拶の中で安倍首相は、「私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合っていく。冷静な分析の上に、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動していく考えです。」と述べ、条件を付けない対話によって拉致問題の解決を目指すことを表明している。
普通に考えれば、「ストックホルム合意に基づいて、拉致問題を含む日本人に関する全ての問題の解決を目指す」という政府方針と、「私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合っていく」という安倍首相の方針は、同一とは受け取れない。
話は変わるが、10月31日、EUが国連総会第3委員会に今年の北朝鮮人権決議案の草案を提出したとボイス・オブ・アメリカが報じた。しかし、今年はほとんど毎年EUと決議案作成を主導してきた日本が主な提案国から外れている。安倍首相が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との「条件を付けない対話」を推進しており、日本人拉致問題も考慮したという解釈が出ているが、果たしてそうか。
北朝鮮の金正恩国務委員長から、「「私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合っていく」と安倍首相が言うのなら、毎年EUと決議案作成を主導してきた北朝鮮人権決議案の草案を日本は提出するな」と条件を付けられている可能性を否定できない。また、「今年、日本は北朝鮮人権決議案の草案を提出しなかった。来年も同様に提出するな。そうでなければ、「条件を付けない対話」を金正恩委員長とすることなど無理である」と、北朝鮮側に一蹴されている可能性がある。
安倍首相は、「条件を付けない対話」を撤回し、従来の政府方針である「ストックホルム合意」に基づいて解決するという条件を外してはならない。無条件対話にこだわり北朝鮮へ譲歩を重ねていけば、引いた分が既成事実化されさらに譲歩を迫られることになる。相手は、不当要求行為者、クレーマーと同じである。彼らは、こちらが引いたら必ず押し込んでくる。市役所現役時代、クレーマー対応部局の責任者だったことから、余計にそう思う。
令和元年11月4日
救う会徳島 代表 陶久敏郎
前にも述べたように、現、安倍内閣の方針は、いわゆる「ストックホルム合意」において、北朝鮮側は日本人に関する全ての問題を解決する意思を表明しており、政府としては、同合意に基づき、拉致問題を含む日本人に関する全ての問題の解決を目指す考えである。」(令和元年、第200回臨時会・答弁書第3号)というもので、これまでの方針を繰り返している。
一方、本年9月16日に開催された「全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会」における挨拶の中で安倍首相は、「私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合っていく。冷静な分析の上に、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動していく考えです。」と述べ、条件を付けない対話によって拉致問題の解決を目指すことを表明している。
普通に考えれば、「ストックホルム合意に基づいて、拉致問題を含む日本人に関する全ての問題の解決を目指す」という政府方針と、「私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合っていく」という安倍首相の方針は、同一とは受け取れない。
話は変わるが、10月31日、EUが国連総会第3委員会に今年の北朝鮮人権決議案の草案を提出したとボイス・オブ・アメリカが報じた。しかし、今年はほとんど毎年EUと決議案作成を主導してきた日本が主な提案国から外れている。安倍首相が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との「条件を付けない対話」を推進しており、日本人拉致問題も考慮したという解釈が出ているが、果たしてそうか。
北朝鮮の金正恩国務委員長から、「「私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合っていく」と安倍首相が言うのなら、毎年EUと決議案作成を主導してきた北朝鮮人権決議案の草案を日本は提出するな」と条件を付けられている可能性を否定できない。また、「今年、日本は北朝鮮人権決議案の草案を提出しなかった。来年も同様に提出するな。そうでなければ、「条件を付けない対話」を金正恩委員長とすることなど無理である」と、北朝鮮側に一蹴されている可能性がある。
安倍首相は、「条件を付けない対話」を撤回し、従来の政府方針である「ストックホルム合意」に基づいて解決するという条件を外してはならない。無条件対話にこだわり北朝鮮へ譲歩を重ねていけば、引いた分が既成事実化されさらに譲歩を迫られることになる。相手は、不当要求行為者、クレーマーと同じである。彼らは、こちらが引いたら必ず押し込んでくる。市役所現役時代、クレーマー対応部局の責任者だったことから、余計にそう思う。
令和元年11月4日
救う会徳島 代表 陶久敏郎
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