「横田滋さんの想い出」⑤
現行の家族会及び救う会の運動方針は、「私たちはこれまで一貫して「全拉致被害者の即時一括帰国」を実現せよと求め続けてきた。その方針に変わりはない。」というものである。
これに対し、横田滋さんは著書『めぐみへの遺言』(2012年発刊)の中で、「制裁制裁といっても全然解決していないし、制裁の強化をと救う会は主張するけれども、金正日が亡くなって今交渉のチャンスが巡ってきたのだから、強化するより緩めるべきです」と明確に述べている。
すべてを網羅して記述することはできないが、滋さんの考えが現行の家族会及び救う会の運動方針とは相反していることは感じ取れると思う。これから見ると、滋さんは現在の家族会の中では孤立していたのではと想像する。
滋さんのような柔軟で現実的な考え方がどうしてかき消されてしまうのか、家族会や救う会は平成14年10月に5人が帰国して以降何の進展もない拉致問題をどう解決したいのか。滋さんのような少数意見があった中で、「全拉致被害者の即時一括帰国」という現行方針は本当に家族会の総意なのか。
少数意見を力づくで封じ込めようとすると、必ずその組織は弱体化の道をたどることは歴史が証明している。家族会や救う会は、立ち止まって滋さんの言葉に真摯に向かい合うべきではないのか。
現行の家族会及び救う会の運動方針は、「私たちはこれまで一貫して「全拉致被害者の即時一括帰国」を実現せよと求め続けてきた。その方針に変わりはない。」というものである。
これに対し、横田滋さんは著書『めぐみへの遺言』(2012年発刊)の中で、「制裁制裁といっても全然解決していないし、制裁の強化をと救う会は主張するけれども、金正日が亡くなって今交渉のチャンスが巡ってきたのだから、強化するより緩めるべきです」と明確に述べている。
すべてを網羅して記述することはできないが、滋さんの考えが現行の家族会及び救う会の運動方針とは相反していることは感じ取れると思う。これから見ると、滋さんは現在の家族会の中では孤立していたのではと想像する。
滋さんのような柔軟で現実的な考え方がどうしてかき消されてしまうのか、家族会や救う会は平成14年10月に5人が帰国して以降何の進展もない拉致問題をどう解決したいのか。滋さんのような少数意見があった中で、「全拉致被害者の即時一括帰国」という現行方針は本当に家族会の総意なのか。
少数意見を力づくで封じ込めようとすると、必ずその組織は弱体化の道をたどることは歴史が証明している。家族会や救う会は、立ち止まって滋さんの言葉に真摯に向かい合うべきではないのか。
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