食品添加物には、食品が持つpHによって相性があるものが存在します。
たとえば乳化剤は、食品の油・水の比率割合によって数種類ある乳化剤の型番の中から、その食品に合うものを選定しますが、食品のpHも考慮する必要があります。
食品のpHを測定するには、pH測定器(pHメーター)を用いると簡単に計測が出来ます。pH測定器の電極部分を食品に接触して測定しますが、食品が液体の場合は電極をそのまま液体に浸します。もし食品が固体の場合は、食品と同量のpH7(中性)の純水といっしょにミキサーで撹拌して、そのドロドロになった液を測定します。測定方法は3回もしくは5回測定し、平均値を取ります。実際は温度によってもpH値が少し変化したりしますが、そこまで厳密に測定する必要はあまりないと思います。
簡易なpH測定でしたら、細長い紙タイプのpH試験紙を用いることも出来ます。pH測定器よりも安価ですが、使い捨てタイプです。長期コストが安価なのはpH測定器ですが、pH測定器は校正作業(pHメーターの測定値が正確になるよう修正する)が必要になり、pH校正液が必要となります。pH校正液は少量のボトル入りですが、いったん開封すると変質し始めるので、なるべく早く使い切る必要があります。
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