産興商会のブログ

日常での出来事、その他

バニラ香料

2018年07月30日 | 日記

 アイスクリームなど使用されるバニラには、天然のバニラの鞘・種を使うものと、天然バニラから抽出した香料を使用する2つの方法があります。

 天然バニラの鞘・種を使うには、香りを牛乳に移す必要があります。鍋のミルクの中に植物のバニラを入れてゆっくり加熱し、香りを移すのですが、バニラ香料も植物のバニラから特殊な技術で香りを抽出していますので、香り高い製品を作ることが出来ます。

 特に、ホイップクリームなどに香りを付ける場合は、バニラ香料の方が使いやすいと思います。ケーキなどでピンク色のホイップクリームがありますが、これは赤ビートなどの天然色素と、イチゴ香料を使用したものかもしれません。液体のバニラ香料は使いやすいのが特徴ですが、業務用は1kgの遮光ボトル入りとなり、冷蔵保管がお勧めです。

 アロマテラピーでは、リラックス効果などでバニラの香りの芳香浴(部屋に香りをくゆらせる)を行う場合がありますが、食後のアイクリーム・ケーキで幸せな気分を盛り上げられるかもしれません。

 

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ドレッシングの日持ち3

2018年07月23日 | 日記

 野菜サラダにかける手作りのドレッシングには、酢・塩・胡椒のほかに生の野菜を刻んだものが入っている場合があります。

 野菜には玉ネギ・トマト・オリーブのスライスなどが入ることが多いですが、生の野菜を混ぜ込むと日持ちが落ちる場合があります。

 冷蔵庫(チルド)で保管すればある程度日持ちはしますが、それ以上日持ち期間を延ばしたい場合、ドレッシングごと野菜を加熱処理するか食品添加物の日持ち向上剤を使用する方法があります。

 野菜を加熱した場合、生野菜のフレッシュさは失われてしまいますが、日持ち向上剤の添加量を少なめに用いれば、味をあまり変えることなく日持ちできるかもしれません。

 

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ハムの着色

2018年07月17日 | 日記

 ハム・ソーセージなどの肉加工食品には、色鮮やかに見せるために発色剤を使用しているものが多いですが、これは美味しく見せるために添加されています。

 発色剤を使用していないハム・ソーセージもありますが、もし他のもので綺麗な色を出したい場合、天然着色料が使用できるかもしれません。

 紅麹色素も使用できますが、色が鮮やかなのはクチナシ赤色素だと思います。クチナシ赤色素は水には溶けますが、油・脂には溶けないため、原料の水側部分に、粉末のクチナシ赤色素を溶かしていただく方法が良いかと思います。

 かまぼこ・テリーヌ・ゼリー・小麦粉製品などの混合する製品と異なり、ハム・ソーセージは肉に味を染み込ませる工程がありますので、天然色素は味付けの液に添加する方法が良いかと思います。そして色むらが出ないように、材料の混合(撹拌)工程・熟成時間などを変えるなど工夫が必要かもしれません。

 

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抹茶そば

2018年07月09日 | 日記

 お茶の産地などでは、食堂のメニューに「抹茶そば」を載せているところがありますが、これは麺の生地に抹茶の粉を練り込んで作ります。

 お茶の風味を楽しむため、温かいダシではなく冷たくして食べるのが一般的ですが、これには蕎麦粉は入っていません。そのため、最近では「抹茶うどん」とメニューなどに記載されていたりしますが、麺の細さが蕎麦と似ているため、そばの名前が残っているのかもしれません。

 抹茶そばの原料は、小麦粉・抹茶・塩・水で作ることができます。抹茶の量は、小麦粉の2%以上は欲しいと思います。多く入れるほどお茶の香り・味が引き立ちますが、コストは高くなります。市販されている乾麺の抹茶そばにはクチナシ色素が使用されていたりしますが、これは光によって抹茶の色が退色するのを補う役目もあります。クチナシには黄色・青色・赤色がありますが、ここでは黄色と青色を混合してつくった緑色色素を用いています。

 光による退色を防ぐには、アルミ素材で作った包材で、出来上がった乾麺を包装して遮光する方法があります。クチナシ色素を用いると抹茶の量を減らすことも出来ますが、お茶の風味は少なくなります。

 

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皮のホシ防止

2018年07月02日 | 日記

 餃子の皮などの小麦製品をしばらく置いておくと、ごくまれに、ホシが出ることがあります。

 ホシとは、黒い点のことです。小麦粉製品ではまれに、黒い点のようなものが見られることがありますが、原因としては小麦粉の製粉時に微量に混入されたフスマによるものだと言われています。

 グレードの高い小麦粉を使用すれば、ある程度は抑えることが出来ますが、もし食品添加物で抑えたい場合は、pH調整剤と、pH調整剤の酸味を抑える天然物を混合した製品を使用すれば、解決することがあります。一部のpH調整剤でも抑えることが出来ますが、酸味が抑えられた製品を使用すれば繊細な食品の場合、製品の味をあまり変えなくて済みます。

 小麦粉のグレードを変えたくない場合などに、お勧めできます。

 

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