産興商会のブログ

日常での出来事、その他

消毒用アルコール

2020年05月29日 | 日記

 消毒用アルコールの取扱いについて、お客様から問い合わせをいただく時、弊社では除菌アルコールを扱っているといつも回答してきました。

 消毒用アルコールは主に医療用で使用されていると思いますが、主成分がエタノール(エチルアルコール)に、微量のイソプロピルアルコール・ノルマルプロピルアルコール・ベンザルコニウムクロリド(塩化ベンザルコニウム)などが混合された製品です。

 それに対して、除菌アルコールは、主に食品工場での衛生除菌の目的で使用できるように、主成分エタノールをベースに食品添加物を微量に混合した製品です。食品添加物は、保湿性のある乳酸ナトリウム・トレハロースなどを使用することが多く、食品に混ざっても問題ないように作られています。副材の食品添加物によって微妙に品質は異なりますが、主成分がエタノールのため、除菌力は優れています。たとえ同じ殺菌力があっても、医療用として作られた製品ではないため、殺菌・消毒と言う言葉は(法律上)使えず、「除菌」と表記・説明しています。

 弊社で主に販売している除菌アルコールの、主成分のエタノール濃度は75%のものです。瞬間的な除菌効果は75%程度のものが優れていますが、濃度が薄い場合、時間経過により除菌力を発揮すると思います(時間を経て徐々に菌が死滅していく?)。濃度の高いアルコールが手荒れの原因となる方もいらっしゃいますが、アルコールは油を溶かしますので肌の油分も取り去ります。何かオイルもしくは保湿クリームを塗ると肌荒れが抑えられるかもしれません。

 

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餃子の皮の乾き防止

2020年05月14日 | 日記

 餃子の皮、焼売の皮、ワンタン・春巻きの皮など、小麦粉を練って薄くシート状にしたものは、空気に触れると乾きやすくなり、ヒビ割れたり破れる場合があります。

 保湿性のあるものを生地に練り込むと、乾きを抑えることが出来ますが、保湿性のあるものの1つとしてトレハロースがあります。

 トレハロースは今では、菓子類など色々なものに使用されていますが、これは主に甘味を加える目的ではなく、保湿性によって乾燥防止・ヒビ割れ防止・離水防止・冷凍耐性を持たせるなどの目的が主だと思います。トレハロースはメイラード反応を起こしませんので、加熱で変色させたくない食品にも使用されています。同じ保湿性を持つものとしては、乳酸ナトリウムなどもあります。乳酸ナトリウムは日持ち向上効果もあり、液体ですので溶け残りの心配がなく、捏ね水に混ぜて使用することが出来ます。保湿性があるものをアルコール製剤に微量混合してアルコールの過剰な揮発を抑えたり、スプレーボトルのノズル詰まりを防止するのにも効果があります。

 食品に甘味を加えたくない場合は乳酸ナトリウムが使用できますが、乳酸ナトリウムは小麦グルテンの働きを阻害しますので、多く入れると生地が柔らかくなりすぎる場合があります。餅に入れた場合、少し柔らかい餅になってしまいます。

 

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