クチナシの実は漢方にも用いられていますが、昔からお正月の栗きんとん・栗の甘露煮などでは色を鮮やかに見せるため、乾燥したクチナシの実をお湯で黄色く煮出した液を、着色するのに使用していました。
現在でも乾燥したクチナシの実は販売されていますが、煮出す手間が掛かるため使用される機会は少なくなってきたと思います。
クチナシの実を使用した天然色素は、粉末状あるいは液体で、着色がしやすい商品です。クチナシを使って出来る色素は黄色のほか、青色・赤色もあります。クチナシの青色・赤色は製造方法などの理由で、クチナシ黄色と比べて価格が高くなりますが、クチナシは熱に安定した色素なので加熱する食品に安心して使用できます。野菜色素は熱に弱いので、アイスクリーム・漬物などに良く使用されます。青色と黄色を混合すると緑色になりますので、クチナシ緑色素なども作られています。
天然色素は食品に対して一般的に0.1~0.2%の添加量で着色できます。着色料1kgロットでは量が多いお客様もおられるかと思いましたので、この度、クチナシ黄色素を50gの小分けでテスト販売することにしました。もし定期的に注文があるようでしたら、定番商品にしたいと思います。