餅製品で、一番気がかりなのはカビの問題かと思います。
餅製品は水分が多いためカビが出やすいのですが、カビには日持ち向上剤が向いているかと思います。
日持ち向上剤には大別して2種類ございます。1つは惣菜用、もう1つは菓子用です。惣菜用の日持向上剤は幅広い抗菌効果のある酢酸ナトリウムを主成分としています。酢酸ナトリウムには酸臭があるため、一般的に菓子ではなく惣菜に使用されることが多いです。菓子用の日持向上剤はグリシンが主成分です。グリシンには少し甘味があって菓子に向いていると思いますが、加熱によるグリシン焼け(変色)の問題がありますので、加熱時間が多い場合は、グリシンを使用していても変色の少ないタイプの日持向上剤をお勧めしています。
餅に日持ち向上剤を使用する場合、米を炊く水に混ぜます。もち米を炊かずに蒸される場合は、日持ち向上剤を蒸す水ではなく生米と混合しておくと良いかもしれません。惣菜としての餅・菓子としての餅の区別がつきにくい商品の場合、日持向上剤はどちらを使用するか判断に迷うことがありますが、最終的には味覚・日持ちの程度で判断いただければと思います。
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