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産興商会のブログ

日常での出来事、その他

倉庫

2015年08月31日 | 日記

 弊社では、食品添加物を製造しているので、仕込む原料は特別に倉庫保管しています。

 それほど大量に原料を仕入れているわけではないので小さな倉庫を借りているのですが、小麦粉と同じ25kg袋を種類ごとに積み上げています。無機の薬品なので腐敗・変質の面では大丈夫なのですが、湿気には気を使っています。

 粉末の薬品が水分を含むと固まります。弊社で水に溶かすのには問題がないのですが、粉末をお客様に販売する場合、お客様の方で溶かされますので、問題が出てきます。(定期的に倉庫内を水洗いする際には、原料を避難させる必要があります。)

 昔、川の近くで粉末原料を保管されていたメーカーがありました。川が氾濫して倉庫に水が浸かり、積み上げていた一番下の原料から順番に溶けていき、結局すべて流されたようです。原料によっては環境汚染になるものもありますので、弊社も水害対策が必要だと感じました。

 

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食品添加物の混合

2015年08月28日 | 日記

 弊社で作っている食品添加物の「かんすい」は、ラーメンの麺のしなやかさ・コシ・風味の種類により、数種類アイテムを揃えています。

 スタンダード品、麺が茹で延びしにくい高級品、艶・風味が良くなる特別品など、かんすいの配合によって麺の出来上がりは異なりますが、もちろん他の要因(小麦粉の種類・加水量・熟成方法・その他)にも左右されます。

 ある日、2種類のかんすい(AとB)をご購入いただいているお客様と色々お話をしていたところ、「うちではAとBの中間あたりの麺が作りたいので、半分ずつ混ぜて使ってるよ。」との事。弊社のかんすいは混ぜて使用しても大丈夫なように作っていますが、実際にそうされているのを初めて聞きました。

 日持ち向上剤の場合、主成分とその他の副材の割合は計算して配合されています。ですので、日持ち向上剤どうしを混ぜるとものによっては効力が落ちる場合があるので、混合する事はお勧めしておりません。そして、複数の添加物を使用される場合は、影響が出ないものをお勧めしております。

 

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ある日常の会話(その12)

2015年08月27日 | 日記

 ある飲料メーカーから、問い合わせがあった。

 メーカー「果汁を使った飲料を製造しているんですが、出来上がった飲料から、オリみたいなものが出てくるんです。」

 弊社担当K「果汁は何を使われていますか? 果汁を使ったすべての飲料からオリが出るのですか?」

 メーカー「いいえ。全部ではなく、ブドウの使った飲料だけに出るんです。」

 果汁以外の配合は、どの飲料も同じらしい。原因は果汁だ。どうやらブドウに含まれている酒石酸が、飲料を加熱殺菌した後、冷却時に析出していると思われる。(赤ワインのオリの沈澱と同じ)

 弊社担当K「オリが出なくなる食品添加物があります。飲料に対して、1%添加してください。オリが止まると思います。」

 ブドウジュースのある一部のメーカーでは、析出した酒石酸をろ過して詰めているところもあるようです。酒石酸はブドウの旨み成分なので、ろ過をせず残すのも1つの方法だと思います。

 

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食品添加物の安全性2

2015年08月26日 | 日記

 弊社では食品添加物を色々と販売していますが、初めて使用されるお客様にとって、「この食品添加物を使っても安全かどうか」と言う意見をたまに聞くことがあります。

 添加物の種類によって食品に添加する割合は異なりますが、通常、食品に対して「●●~■■%」(重量換算)添加と商品説明に記載していますので、その範囲で問題が起こることはないと思います。

 摂取すると色々問題が出てくるように書かれた書物・記事もありますが、一番考える必要があるのは、その食品の摂取量だと思います。常識を超えた大量摂取のデータでは検証になりませんし、体内に成分が蓄積されない事を考えた場合、問題は起こりにくいです。(アレルギー物質が食品に含まれている場合は考える必要があります。食品表示に記載が義務付けられています。) そして、食品に添加する添加量(%)を多くした場合には食品の味が変わってしまい、美味しく感じられません。(そのための添加量目安でもあります)

 ですので、もし効き目が薄いと思われる場合は添加量を増やし、多く入れて味・品質に問題が出た場合は添加量を調整するなど、お客様の製品によって工夫していただければ、良い結果が出るかと思います。

 

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洗浄剤の付着

2015年08月25日 | 日記

 工場で作業されている食品製造者の方は、通常、専用の作業着と使い捨て手袋、帽子などを着用し作業されています。これは食品に異物を入れないための工夫ですが、逆に肌を守るためでもあります。

 食品を製造した後は毎回、機械器具を洗浄する工程が入ります。工場で使用される洗浄剤は濃度の高いものが多く、洗浄剤の原液や粉末は、強アルカリ・強酸性の場合があります。希釈したものでしたら影響は少ないですが、それでも衣服・皮膚に付着した場合は、早く洗い流す必要があります。

 洗浄剤が付着した場合、流水で洗い流すことが一般的に多いです。手洗いの場合と同じ要領ですが、最初は石鹸などを付けずに大量の水で充分洗い流し、最後に出来れば薬用石鹸(酸性洗浄剤ならアルカリ石鹸、アルカリ洗浄剤なら逆性石鹸)を用いて仕上げ洗いします。(目や粘膜の付着は、場合によって医者の診察も必要です。)

 洗浄剤の中には、付着するとなかなか落ちない製品や、お湯で洗い流すと綺麗に落とせる製品もあります。ものによって対処方法が異なる場合もありますので、マニュアル管理が必要だと思います。

 

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