食品に良く使用される「大豆レシチン」ですが、工業用途では皮革製品などにも一部、使用されています。
大豆レシチンを皮革製品に使用した場合、柔軟性・油の浸透促進・耐候性向上などの効果があります。添加するのは革に直接行うよりも、レザーオイル・塗料・保護剤などの皮革手入れ用品の方が良いと思います。添加量は標準１％程度だと言われていますが、革自体への浸透性を増し、硬い皮を柔らかくします。
皮革用には、粉末タイプよりもペーストタイプのレシチンの方が向いています。粉末タイプと異なり、ペーストはレシチン成分の他に大豆油の成分が含まれます。そのため、オイル・油性の塗料または保護剤などと相性が良く、混合がしやすいです。粉末レシチンは水分の多い製品に良く使用されますので、皮革では使用する機会が少ないかもしれません。
その他、大豆レシチンは織物製品にも同様の効果で使用されています。柔軟性と染料を繊維に浸透させやすくする効果がありますが、大豆レシチンを添加した織物は光沢も良くなるようです。
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