さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

飯田散策2

2019年01月18日 | 関東甲信越



飯田が誇る英文学者・詩人である日夏耿之介(ひなつこうのすけ)の家がありました。
最高に憧れる一軒家ですなあ。



玄関に張り紙があって、「見学したい人は、お隣の美術博物館まで来なさいね」と書いて
ありました。そこ行ったら臨時閉館だったんですけどぉ~~~。



日夏耿之介は私も学んでいる英国の詩人キーツ、バイロンやワイルドなどを研究していました。
にゃんと私の卒業した大学の教授だったのです。私が生まれる前に退任してましたけれど。



すぐ隣には、柳田國男の研究所が移築されていました。挑戦的な仮説を立てる民族学者
ですなあ。梅原猛とか、こういうタイプの人、好きですね~。



こちらも同様に、博物館が受付かー。



というわけで、午前中に見物しようと思っていたものが全滅だ。



神社は立派な木が立っていていい。この奥に温泉があるというが、午前中からなあ~。



午後に見ようと思っていた「川本喜八郎人形美術館」でも見ることにしよう。外は寒いし。

川本喜八郎さんとは、もちろんここ飯田の出身、と思いきや、「人形劇の町」ということで
川本さんが訪れる機会があり、それから親交を深めて自分の作った人形を寄贈して、この
美術館ができたそうです。もともとは横浜の人なんだって。

川本さんはアニメ制作を手掛けておりましたが、その後人形作りのためにヨーロッパ各国で
学び、その成果がNHKで放映された「人形劇三国志」でした。私は見てなかったですねー。
なんと一回45分で68話!大変な長編大河です。その撮影に使われた人形がたくさん展示
されているのです。撮影禁止なので、行って見るしかありません~。

広い館内も私ひとりでしたので、係員の女性がついてきていろいろ説明してくれて、実際に
人形を動かす体験もさせてもらいました。時間が有り余っていたので、そこで放映されていた
映像も見ました。ほとんど最後のあたりで、諸葛孔明が亡くなるところでした。「三国志」って、
劉備玄徳が張飛や関羽と一緒になり、孔明が加わって五虎大将が勢ぞろいするあたりが一番
ゾクゾクするところですが、そのあと蜀が衰退していくのはとても悲しくってなあー。


飯田散策1

2019年01月17日 | 関東甲信越



この日は飯田の街を散策します。飯田のマンホールはリンゴだ。リンゴの並木も有名です。



飯田の街中にはラウンドアバウトがあります。信号がなく、中を回っている車が優先。
開いたら入れて、左回りで好きなところで出る。5差路6差路なんかだと、信号待ちの
時間がすごく長くなるので、とても合理的。だって通る車が多いところは自然と優先
されることになりますから。英国ではこれがいたるところにあります。日本では5差路
なんかだと、一回の青信号で2~3台しか進めないところがありますよね。それも青でも
出てくる車がいなかったり。人口が減ってくる時代にはこれが増えるべきです。
ほとんど車の通行がないところに信号作って止められるのは減らしてもらいたいものです。

市民プール?氷が張っていました。寒い~。



この日は日曜。一通りはほとんどありません。



このリンゴ並木で有名なんですが、これは何の木だろう?



散策マップにも丸い木が並んでいても、名前がついてない。ついているのは「さくら」と
「りんご」だけ。



歩いていると、丘の上に出ました。ほおお、なかなかの景観。横切っているのは「野底川」
なんていう名前の川でした。



アップにしますと、右に蔵が見えていますが、中央の平屋が魅力的。



川沿いのポプラ(?)が立っている古い家がいいなあ。



左の建物、古い造りですが会社の事務所を兼ねているようです。



また丘の上に出てきました。山に囲まれていて大きな街ですね。



すごく威厳のある建物は、現在も使われている「追手町小学校」。ううむ、立派だ。



最初の目的地はこの「美術博物館」。入り口にプラネタリウムの案内があり、第一回目は
10分後の上映。この感じじゃあ見物人は俺一人になるかも。厚岸を思い出すなあ。
で行ってみると玄関に張り紙。「閉館のお知らせ」ときたもんだ!だから人がいないんだ!
閉館日は調べていたけれど、臨時休館までは調べてなかったよーwww

高遠でもそうだったな。。。 _| ̄|〇


飯田の酒は日本酒パラダイス「泉」で

2019年01月15日 | 関東甲信越



さて夜の飯田に繰り出す。途中にからくり時計があり、ちょうどキンコンやっていて
小さな子供が熱心に見ていました。そのミニチュアみたいな姿を見ただけで顔が
ほころびます。そこをすり抜けておぢさんはひとり酒を飲みにいくのだ。



日本酒の品揃えが素晴らしいという評判の「泉」は、路地裏のわかりにくい場所にあり
ました。



一番奥まったところ。さあていかがか。



木のカウンターが渋い!酒好きのための酒場というのが一瞬でわかる。ここでビールを
頼んではいけない。夕方ホテルで大浴場に行き、サウナまで入ったから喉が渇いているん
だが、店の空気感で「日本酒のみ!」と言われているよう。

というわけで、日本酒を注文するのだが、いつものように「礼儀」として「ここの地酒は
何がお勧めでしょうか」と言ったら、これが驚きの反応。

ない!ここらのはまずい!置いてないよ!ときたもんだ。怒った声でだからこれだけ酒を
そろえてやってるんだよ!と気まずい雰囲気に。たまに地元の会合で地酒を飲まされる
けど、まいっちゃうんだよ、まずくて!というわけで、「そいつぁ失礼いたしやした。
では寒いからお燗にするお勧めの酒をお願いします」というと、上のやつを出してきました。
昼間に天竜峡で地酒の「喜久泉」を買ったんだが、それはまずいのか?



お通しで出て来たつまみが繊細で素晴らしい。エビはほんのりゆずの香りがしたり、
すべて凝っていて日本酒を引き立てるためだけに作られている。



俺もだいぶ日本中で酒を飲んできたが、あまりメジャーなものは置いておらず、おそらくは
おやじが全国の酒を探し回って厳選したやつだということはよくわかる。しかし酒の好みは
十人十色。このおやじがどういう選択をしているのかを知って闘うには、しばらく通い詰め
ないとなかなか分かり合えないだろう。



このつまみの品揃えがまた徹底している。すべては日本酒のために!日本酒を心から
楽しもうと思ってるやつ以外は来るな!というメッセージ。



この馬刺しも絶品だぜ。



このおやじ、よけいな口をきかないのもいい。酒の話だけは嬉しそう。



わさびの味噌和え。これも酒との相性が最高だぞ。「旨いな」というと、嬉しそうに
作り方を教えてくれました。わさびの千切りに砂糖と塩を少々加えて2~3時間寝かせる
そうです。そうすると辛みが絶妙になるとか。今度うちで作ろうっと(^益^)b



このおやじ、「これを飲んだら、こっちのほうが旨いよ」とか勧めてくる。悪くない。
何本飲んだかわからない。値段も書いてない。そもそも酒のメニューないし。場数踏んで
ない奴は来られないなー。飲みまくって別に高くはなかったよ。



そろそろ終わりかなー、と思ったところでからすみが旨いんだよと勧めてくる。ひとしきり
作る苦労話を聞く。最近の冷蔵庫は性能がいいから湿気を保つので、からすみを作るには
逆によくない。あみだした方法が、古い扇風機で乾かすのが一番だとか。すべては酒のために!
こんなん出てきたら、ま~た2本追加じゃねーかー。しかし商売上手という感じではありません。
むしろ愚直?日本酒をこよなく愛する。ただそれだけのために店をやっているようです。

いきなり気難しいパンチを繰り出したおやじさんですが、こちらが酒好きだとわかると
すっかり上機嫌になったのでした。



すごく飲んだ。ほとんど腹にたまるもの食べてない。栄養失調を避けるため、最後にラーメン。
連日深酒をすると、しっかり食事をすることがない。なので体重が
落ちたりするのです。

だからこういう普通は避けるべき深夜のカロリー摂取をしたりするわけだが、おかげで
体重は落ちない。ただお腹がぽっこりしてくるような。。。 ( ゚Д゚)イイノカ?


天竜峡から飯田へ

2019年01月13日 | 関東甲信越



天竜峡の吊り橋を渡ると、そこからは少し登り道。



おお、少し視界が開けて来たぞ。



反対側。登ってくるとちょうど体がぽかぽかしてきました。冬がいい季節なんじゃ。



あちこちで柿を見たが、ちょっと違うような?



あああ、リンゴですかぁ。



中央アルプスの雪がちらりと見えています。



駅前に戻ってきました。まだ帰りの電車まで30分ほどあるので、お土産屋さん&喫茶店に
入りました。座ってコーヒーを飲むつもりでしたが、つい酒コーナーを見てしまうと、
地酒があって、「どんな銘柄があるんだ?」と見ると、おばちゃんがすかさず「これは
一番おいしいという評判で、あまり数が出てないんですよ」とかうまいことをおっしゃる。



まあそういうわけで買いました。いつも酒はできるだけ帰る最後に買うのです。
持ち歩くのが大変ですからね。しかしこういう流れになっちまったらしかたねえ。



コーヒーを飲んだら、おばちゃんが煮た豆を出してくれました。
旨かったよ(^益^)b



さて飯田に戻ります。「だしな!」って名前を見て撮影。となりの駅名は「怪我」かー。



このあたりは気候もわりと厳しくなくて住むには悪くなさそう。しかし東京からだと
中央線を乗り換えてローカル線に乗らないといけないし、なので高速バスがよく使われて
いるようで、アクセスがあまりよくない。しかしなんと飯田には名古屋へ行くリニア駅が
できる予定なんですよね。地方にマイナーな新幹線駅が出来てもロクなことはないと
だいぶ見てきましたが、どうなることやら。



JRの沿線だからそうかもしれませんが、かなり田舎なのにだいぶ住宅がびっしり。
「田舎」じゃないってことかー。



というわけで、宿泊地の飯田駅に到着。駅前はわりと開けている感じです。



ホテルまでの道のりで、柿の木を見つけました。



渋柿なんだろうけれど、見事な色合い。完熟すると、甘~くなるんですよね。カラス
なんぞはそれを知っていて、食べ頃になると先につっつかれてしまいます。俺が完熟した
トロトロの柿が好きだということは知り合い中に知れ渡っていて、季節になるとあちこち
から頂きます。痛む直前のを頂くので、あちこちからほぼ同時にもらったりすると毎日
2つ3つは食べることになります。今回などは手でそおっと触らないといけなくなる
ようなやつが続出したので、冷凍庫にはいくつも眠っています(^益^)bシアワセモノデス


天竜峡を散策

2019年01月10日 | 関東甲信越



天竜峡駅です。駅前にあった地図によれば、天竜峡をぐるりと一周する遊歩道があり、
のんびりでも1時間程度だとか。ちょうどいい感じかな。



まずは昼飯。なにせ朝食を食いっぱぐれてますからね。



ソースカツ丼がお勧めということでした。山道を行くので、ビールはやめておきました^^;
この店には2歳くらいのかわいい女の子が放し飼いになっており、かわいいのなんのって。



さてお散歩スタート。なんか埋まってしまったヤクルトの店があったので撮影。



「若がえりの湯」かー。ほんとに若返るなら入るけどー。
正月休みに、「スミカスミレ」という65歳のおばーさん(松坂慶子)が化け猫の妖力で
20歳のお嬢さんの体(桐谷美玲)に戻って青春を取り戻すというドラマを見ました。
ファウスト神話のヴァリエーションですが、人類永遠の夢ですね~。しかしそれは夢。
若さにしがみつこうとしても、紅白で見た松〇S子やG〇ろみみたいなグロテスクな
結果になるだけでせう。でも桐谷美玲ってかわいいねェ。松坂慶子さんも若い頃は
可憐な美少女だったんです。そりゃあ若さがうらやましいって思いますよねェ。



ほとんど観光客もいない時期。しかし中年夫婦が歩いていました。これだけ人がいない
のに、同じ道を同じようなスピードで歩いていると、近くてなんか気まずい。なので
しかたなくゆっくりとずらして行きました。。。



天竜川にさしかかる。浜松で下流を見たばかり。この川が東海道を行く人々の難所と
なったわけです。ここならすぐに渡れそうですね。



「龍角峯」という岩です。これだけ立派にズドーンと立っていると名前をつけて
もらえるわけですな。



まもなく吊り橋。



先に行ってもらった中年夫婦がまだ渡っていました。「やあん、コワイ~♪」とか言って
手をつなぎ、そのあとも離さない~とかいうの、20歳に戻れたらやれるかなw



だいぶしっかりした造りなので、さして怖くないですよ。



さて橋の真ん中から上流方面。あんな見えるところにホテルを建てるべきではない。
ホテルの窓からは吊り橋が見えていい感じだろうけれど。



むう、あちらにも橋が。



なかなか美しいところでした。