さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

伊那の夜は3軒だ

2024年02月03日 | 関東甲信越


ホテルの部屋で夜の酒の時間を待つ。伊那は山に囲まれているので、太陽が山の
向こうに隠れてしまうと日暮れが早い。この景色も好きです。


この何年かは「動物通り」の「きりん」に通っていましたが、飲むだけで食べ物の
チョイスができない。なのでいろいろ食べられるような店を開拓せねば。ホテルから
川を渡ってするの「アルプス食堂」が少し気になっていたので入ってみました。


若者たちが働いている店で、おお、メニューが充実しているではないか。「伊那日和」
という地ビールがあったので注文。なかなか美味しいよ^^


「中央アルプス宮田高原サーモン刺身」という長い名前。量は少ない^^;
「高原」で「サーモン」とはこれいかに。信州ではマスの養殖をやっているんですよね。
なんとなく地物だから食べてみました。これも悪くないゾ。


こちら名物の「山賊焼き」。「ハーフ」があるのが嬉しい。肉に味付けがされており、
かじるとザクザク! ただデカいのは片付けるのが大変なんです。これは毎日でも
食べたいぞ!


日本酒やマルスウィスキーもありましたが、揚げ物に合わせるには「信州の初恋
ハイボール」という名前に惹かれて注文してみた。するとハイボールにりんごジュース
を入れるんですねー。信州だから。でも何が「初恋」なんだ?

「きりん」はいつも常連さんたちでワイワイ楽しく話し、そして酔っ払って騒ぎます。
その雰囲気が大好きでだいぶ通ってきましたけれど、こういう食べ物飲み物のヴァリ
エーションが全然ない。マスターはもう80代で、ワンオペですからね。一方でここは
食べ物飲み物が充実しているけれど、店員さんたちや他の客と会話するような店では
ありません。友達やグループで行くところかな。一長一短ですね。

ま、これから感じのいいマスターがいる落ち着いた雰囲気のオーセンティックバーと、
楽しいマスターがいる昭和な場末感マックスのバーをはしごするので、会話はそちらで
楽しめばいい^^


というわけで「ICHINANA」に。時間が少し早いので、他には誰もいませんでした。


まずはシェイカーを振ってもらってXYZからスタート。


先日只見線の旅で飲んだArdbegの「ソーテルヌワインカスク」が驚きの発見だったと
話したら、残念ながらその「anthology」は置いてなかったが、Arranの「ソーテルヌ
カスクフィニッシュ」がありました。オーセンティックバーでは、こうやってマスターに
いろいろ相談してお勧めを出してもらい、新たな発見があるのが醍醐味です。あんまり
いろいろ言うと、すんごいお値段のが出てきちゃったりすることもありますが^^;


同じ方向性で、カルヴァトスの樽で寝かせたKilchomanを出してきました。ノルマンジー
地方のりんごのブランデーを作った樽でウィスキーを寝かせたやつです。ウィスキーは
様々な個性を持つシングルカスク、ブレンダーの腕の見せ所である無限のヴァリエー
ションから生まれるブレンデッド、そしてこんな風にワインやブランデーの樽の香りを
つけた工夫した作り方をしたものなど、もう終わりのない発見の旅を楽しませてくれ
ます。それをまた仕入れて並べて客の好みに応えてくれるバーテンダーとのやりとりを
楽しませてくれるバーという空間。酒っていいよなあー(=゜益゜):;*.’:;


突然昭和にタイムスリップしたようなバー「姫」に。こちらではウィスキーを飲もうと
すると、「ホワイトホース」ぐらいしかありません。さっきの店とはコンセプトが
180度違う空間です。実はどっちを先にするか迷ったのです。さっきの店のほうが
ホテルに近いし、高級な店をあとにしたほうがいいような気もしたのですが、「姫」
は翌朝までやっている店なので、20時ぐらいじゃまだ早いのです。

案の定、20:30頃に来て見ると、まだ誰もいなくて、「こんばんは~」と入っていくと
マスターの姿も見えない。すると奥のテーブル席の椅子をいくつも寄せて、そこに
なんと布団を敷いてマスターは寝ていたのです。横になったどころではなく、本格的に
布団を敷いて毛布をかけて枕でスヤスヤ!

ここのマスター、風貌は内田裕也そっくりなんですが、キャラはほがらかで楽しい
人です。夜がすっかり更けるまで、二人して飲んで語らったのでした。。。


伊那の繁華街は、遅くなってから明るく元気になるんです。


「アドニス」はやっているときでも週末だけの店。いまはどうなんだろう?
ママさん元気かな?


今宵も心ゆくまで飲みました。これで3夜連続だ。。。



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