さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

韓国人に囲まれる ~韓国の旅その4

2011年12月04日 | 海外もろもろ

 韓国の店は、透きとおったガラスを使っていないところが多かった。つまり中が見えない。ハングル文字で書かれていては、何の店だかわからない。焼肉を食べようと思ってドアを開けてみると、洋服屋だったり床屋だったりする始末だ。繁華街を歩きながら、ドアが開いたりしないかな、とスキをうかがう。あやしい動きだ

 ある店のドアが開いたとき、それを逃さず覗くと、食ってる食ってる。さっそく入る。座ってメニューを見るが、文字だけだとさっぱりわからない。「カルビ!」だの「プルコギ!」だの言ってみる。おばさんにはわからない。亭主を呼びに行く。旦那が出てきてもわからない。他の店員も寄ってくる。しかたなくガイドブックを取り出し、焼肉メニューの文字を指さす。字が小さくて読めないようだ。また奥に戻り、眼鏡をとってくる。他の客までやってきて、また人が増える。俺ひとりのテーブルに、10人あまりが集まってくる。

 眼鏡をかけた亭主に、最後にわかる。身振り手振りでない、と言っているのがわかる。そこで客のひとりのおばさんから日本語が飛び出した。

          うどんせんもん!

 たしかにまわりを見ると、みんなどんぶりから麺をすすっていたw(゜゜)w 結局うどんを食ったが、周りの人々は「うまいか?」と笑顔を送ってくれるのであった。間抜けな日本人に、とても親切な人々だったのである。


 
地図を見ながら街を歩いていた。地下鉄の駅へ行くには、大きな病院をつっきらねばならないとわかったときのこと。病院の前には軍隊が並んでいた。誰ぞ偉い人でも中にいたのかもしれない。ずらりと並んでいる兵隊が、一斉にこちらを見ている。何か入りにくい。それでも勇気を出して歩き出す。案の定、2,3人がこちらへやってきて職務質問だ。

 こちら韓国語はまるっきりわからない。日本語が通じるわけもないので、英語で話す。兵隊はどうやら20歳前後の若者ばかりだ。英語は学校で習っているはずなのに、ほとんど通じない。地図を見せて、ここを通り抜け、地下鉄の駅へ行きたいだけだと説明するが、わかってもらえない。並んでいた奴らが次々にやってきて、沢山の兵隊に囲まれる。うどん屋とは比べものにならない威圧感だ。

 そのうち上等兵が呼ばれてきた。軍服が立派な中年の上官である。そいつは英語を話した。すると丁寧に「ここを通り抜ければ駅ですよ」と指をさしてくれた。そうなんだよーw(TT)w 最後は沢山の兵士たちに、「バイバイ~」と笑顔で見送られたのであった…。おびえた日本人にも、じつは親切な軍隊だったのである。



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