牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

嫌よ嫌よも良いのうち(徒然草)

2008-03-14 12:14:23 | 酒の本棚(書評?)
お酒をめぐる騒動を描いて、飲酒を戒めたのが、先日ご紹介した「酒道楽」という新聞小説

これも、お酒に対して厳しい描写の連続です。

徒然草です。


第175段 世には、心得ぬ事の多きなり

世には、心得ぬ事の多きなり。ともある毎には、まづ、酒を勧めて、強ひ飲ませたるを興とする事、如何なる故とも心得ず、、、、と始まる段です。

原文は、インターネット等で引っ張っていただくこととして、意訳してみましょう。

世の中には、よくわからないことが多い。何かあるたびに、とりあえず酒を勧めてむりやり他人に飲ませて興じている人がいるが、正直理解不能だ。

と、酒を飲ませる人の悪に始まり、酒そのものの悪を語ります。しばらくはわかりやすい部分なので原文で。

うるはしき人も、忽ちに狂人となりてをこがましく、息災なる人も、目の前に大事の病者となりて、前後も知らず倒れ伏す。(中略)
明くる日まで頭痛く、物食はず、(中略)
昨日の事覚えず、公・私の大事を欠きて、煩ひとなる。


女性もばっさり。

女性が酔っ払うと、前髪をかきあげ、恥じらいも無く、上を向いて高笑いをし、(他人の)盃を持った手に取り付きじゃれる。お行儀の悪い人は、肴を手にして、人の口にさし当て、自らもその手で食べるなど、本当に見苦しい。


ところで、別館のブログランキングは下降気味。今の順位はいかほど?


こんな下りがこれでもか、と続いた後、トドメの一発。

百薬の長とはいへど、万の病は酒よりこそ起れ。憂忘るといへど、酔ひたる人ぞ、過ぎにし憂さをも思ひ出でて泣くめる。後の世は、人の智恵を失ひ、善根を焼くこと火の如くして、悪を増し、万の戒を破りて、地獄に堕つべし。「酒をとりて人に飲ませたる人、五百生が間、手なき者に生る」とこそ、仏は説き給ふなれ。

そこまで言わなくても、というお言葉です。

でも、これで終わらないのが徒然草。最後に一ひねりありました。

(原文)
かくうとましと思ふものなれど、おのづから、捨て難き折もあるべし。月の夜、雪の朝、花の下にても、心長閑に物語して、盃出したる、万の興を添ふるわざなり。

(意訳)
このように酒はうとましいものであると思うけど、やっぱり捨て難いものでもある。月の夜や雪の朝、さくらの下で語り合いながら、盃を傾けあうのは本当に趣のあるものである。

ここにきて、論旨が逆転しちゃっています。
日本のお家芸とも言える、嫌よ嫌よも良いのうち、ですね。

そして、この段の最後は。

(原文)
さは言へど、上戸は、をかしく、罪許さるゝ者なり。酔ひくたびれて朝寝したる所を、主の引き開けたるに、惑ひて、惚れたる顔ながら、細き髻差し出し、物も着あへず抱き持ち、ひきしろひて逃ぐる、掻取姿の後手、毛生ひたる細脛のほど、をかしく、つきづきし。

(意訳)
なんだかんだと言っても、酒飲みとは楽しく、罪がないものだ。酔いつぶれて人の家で目覚めた朝、家の主人が戸を開けた時、驚き、惚けた顔で、乱れた髪のまま着替えもせず服を抱えて逃げ出す。裾をまくった後ろ姿や、細い足のスネ毛など、面白く、似つかわしい。

「結局酒飲みって愛されキャラ?」と締めくくっちゃってます。


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ロゼワインのアルコール度数は?

2008-03-13 18:15:47 | 酒のご紹介
ちょっとグラスはアンバランスだけど、うなぎの白焼きとロゼワインをあわせてみました。

マルケス・デ・リスカル(MARQUES DE RISCAL)ロサード
(750ml、希望小売価格1,500円)

特に突出するところのない、調和のとれたロゼです。少し冷やし過ぎ気味だったので、大き目のグラスで温度を上げていくと、華やかなアロマが立ってきます。
テンプラニーリョ種を主に、ヴィウラ種を少々使用しているということです。


ところで、本日の別館、ブログランキングの順位はいかほど?

味わっていると、家人曰く「これ、度数、高くない?」

そう言われてみると、辛口という以上に度数が高い気もします。裏を見ると14度。
普段飲んでいる白ワインは12度~13.5度だったと思いますから、高めです。
へー、と、翌日、倉庫にあるロゼワインを眺めて見ると、高めのものも少なくありません。

ロゼワインの作り方、「赤ワインと白ワインを混ぜるんじゃあ無いよ」というのは、よく言われます。
実際には、
①赤ワイン用の品種を白ワインの製法で醸造(今回のロゼはテンプラニーリョ種ですからこれに該当します)、
②赤ワインと同様にある段階まで皮も一緒に圧搾、
③白ブドウと黒ブドウを混ぜて醸造、
等のバラエティがあるようです。

ただ、どの方法であっても、基本的にはワインのアルコール度数は、ブドウ中の糖分がアルコールに変る発酵の度合いで決まりますから、ロゼワインが度数が高くなる理由は特に見当たりません

何故なんでしょか?あるいは、ロゼワインの度数が高い、という仮説が違うのか。
調べてみたくなりました。

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技術者の自己満足は面白い!/大草昭:ビール・地ビール・発泡酒

2008-03-12 09:57:34 | 酒の本棚(書評?)
商売柄、書店で酒関連のタイトルの本は、とりあえず手に取ることにしています。
この本もその一冊。

エンジニアらしく、きちんと文献をあたり、しっかり書かれています。

文芸社という出版社、ご存知の方も多いと思いますが、いわゆる自費出版系、持ち込み原稿系の出版社です。

たまに「先般、知人の○○さんが小説を出版されまして、、」と、ご紹介頂く(あるいはご謹呈頂く)ことがあります。
こうした本の幾つかはこの「文芸社」が版元です。

自費出版の本、なかにはベストセラーになった例もあるようですが、目にした限りではストーリーも文章もこなれていない、場合によっては変にペダントだったり、自己満足的なものが多いようです。
(ちょっとエラそうですね。ごめんなさい)。

で、「お酒の本で文芸社かぁ」と思って期待せずに手に取ったのですが、パラパラと眺め「案外面白いかも」と思い、結局買うことになったのがこの一冊。

帯には「ドイツ、日本を主としてビール全般にわたり、その歴史、製造方法、特徴をわかりやすく解説。また、ビール王国ドイツのビール見聞記や、発泡酒・地ビールについても詳しくレポートする」と書いてあります。
編集者(かな?)の愛のなさを感じさせる、テキトーな帯書きです。
(重ね重ねごめんなさい!)。

ところで、本日の別館、ブログランキングの順位はいかほど?

著者はアサヒビールを定年退職された技術者の方。主たる部分は、彼の目を通じたドイツを中心とする海外のビール事情・ビール紀行で、全体の三分の二くらいのボリューム。
実はこの部分は結構自己満足的で、「ふーん」という感じ(ごめんなさい)。
興味深いのは、これらビール紀行の前に置かれている、日本の発泡酒の歴史。
エンジニアらしく、きちんと文献をあたり、上手に引用をとりまぜながら、しっかり書かれています。

発泡酒と、いってもホップスに始まる最近の歴史ではなくて、戦後の「ビールみたいなもの」の歴史です。日本酒でいう「合成清酒」ですね。

イモを使った「イモ・ビール」、イモ・ヒエに加え屑麦を加えた「うまくて、安くて、ビールの倍、酔えます」という「ミリオン・ビーヤ」など。

ミリオン・ビーヤを評する当時の雑誌記事が引用されています。
「値段が安く、アルコールの度が高い、人呼んでデフレビール。(中略)澱粉質八十五%を含む雑酒であるからビールは一本あたり税金が七十円、雑酒は四十円。風味はビールに劣る。これまでのイモ・ビールに比すれば格段の進歩を見せているとはいえ、品質の向上に一層の努力が望まれる。(中略)」

ホップスに始まる発泡酒には、こんな歴史があったんですね。
勉強になりました。

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メタボ健診特需はあるか?(糖質ゼロの発泡酒等ビール系飲料)

2008-03-11 11:15:54 | 酒のご紹介
ひねりも何にもありません。タイトル通りの内容です。

新年度から、メタボリック・シンドローム予防の健診が義務付けられる、そうです。
中吊り広告などでは「余計なお世話だ!厚労省」とかの批判的、皮相的な記事が並んでいますが、(医療界以外でも)しっかりと商売に結び付けている人もいます。

例えば、ワコールでは脱メタボの下着を発表

実験では、被験者44人を対象に週5日以上着用してもらったところ、着用後3カ月で7割以上が体重、体脂肪率、腹囲が減少したということです。健康保険組合に売り込むそうです。
そういえば、イチロー様もワコールの機能性タイツをご使用とのこと。ちょっと欲しくなります。

ところで、本日の別館、リアルタイム順位はいかほど?

さて、もちろん酒類業界でも熾烈な争い。
そう、「糖質ゼロ」合戦です。

「糖質」とは何か、について講釈するつもりはありませんが、要は炭水化物や糖類で、ごはんやパン、めん類、果物で、いわゆるエネルギー源。でも多すぎると脂肪として蓄えられ、メタボの原因にも。

そこで糖質ゼロ(厳密にはゼロ表示可能なほど少ないこと)の発泡酒です。ビールよりも原料・製法の制約が少ない発泡酒ならではの工夫ともいえます。

各社の「糖質0」を比べてみました。

この数字上の違いを大きいと見るか、小さいと見るか。エネルギーで言うと、そう変わらない、というのが実感。ただ、アルコール度数は味わいや飲み応え(飲み疲れ)に密接に結びついてくるので、味そのものとのバランスで見るべきでしょう。
個人的には、特徴的な味わいを感じたいのはゼロナマ、糖質ゼロを意識したくないときはサッポロビアライフ、休肝日にさらっと飲むにはキリンゼロ、でしょうか。

マヨネーズなどは「カロリーハーフ」「コレステロール抑制」等の勢力が増しているようですが、ビール系飲料の場合はどうなのでしょう。

何はともあれ、一度お試しを。

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本日より!! 先行企画:鹿児島芋焼酎!!(伊佐美とか@三越日本橋本店)

2008-03-10 10:10:42 | 酒の催事等ご案内(自社物件も違うのも)
現在は年始以外は年中無休というイメージの東京のデパートも、いつごろまでだったか、毎週一日必ず定休日がありました。
例えば三越は月曜、高島屋は水曜日でした。

ですから、三越の場合、一週間の始まりは火曜日。現在も多くの催事が火曜日スタートなのは、その名残でしょうか。

そんな中、珍しく月曜から始まったのが、三越日本橋本店で本日3月10日(月)からのテレホンオーダー承り会。

鹿児島美食名品承り会/承り期間3/10(月)~15(土)・受付時間10:00~17:00

同じく日本橋本店で3/25(火)より開催される、鹿児島展の先行企画です。

鹿児島、ですからもちろん芋焼酎。今回はバイヤーさんも現地に飛び、レアものなど各種調達。


ところで、本日の別館、リアルタイム順位はいかほど?

例えば:

本格芋焼酎6本セット:
伊佐美、相良仲右衛門、鸞(らん)、樵、薩摩藩、薩摩七十七万石。いずれも1.8リットル。200セット限定13,650円。

麹三色飲み比べ6本セット
→前田利右衛門、極の黒、さつま島美人、篤姫、さつま黄若潮、たんこどん。100セット限定12,600円。

軸屋酒造3本セット

→軸屋720ml、紫尾の露甕仕込900ml、凛720ml。60セット限定3,951円。

この手のセット、価格的にもメリットが大きいことから、すぐになくなってしまいます。お電話一本で手軽にご注文できますし、お早めに。

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通い箱、ありませんか?(神楽坂 駅からウォーキング)

2008-03-08 10:59:40 | 神楽坂とインテリジェントロビーの徒然
休日朝の神楽坂。
本多横丁も静かな朝。酒屋さん(山中商店さん)ものんびりと開店準備をされています。

と、思いきや、旗を持った一団が通りかかり、、、、



ぞろぞろ、ぞろぞろ、一時間以上も途切れることがありません。


ところで、本日の別館、リアルタイム順位はいかほど?

弊社の目と鼻の先の筑土八幡神社さんも、大変なことになっています。

おそらく、お正月よりも多い人出。
聞くに、JRが主催しているウォーキングで、神楽坂を経由して、市ヶ谷・四ツ谷まで歩くとのこと。
けちくさいようですが、お店もやっていないこの時間、地元の酒屋さんへの経済効果はなさそう、とちょっと残念。

さて、そんな人ごみを避けて、うろうろと歩いていると、こんなものが。

プラスチック製のお酒の通い箱(p箱)の有効利用です。

実は、弊社にも、酒屋さん以外からの「お酒の箱ありませんか?」という問い合わせがたまにあります。
聞くと、学園祭での模擬店の設営用だったり、一杯飲み屋のテーブル・椅子用だったり。
ただ、この通い箱、本来はメーカーさん等の所有で、メーカーさん、卸、小売間を、瓶(製品-空瓶)と共にリサイクル(というよりリユース)されながらぐるぐる回っているんです。
その意味では、値段がつけられるものではないし、お譲りできるものでもありません。
残念ながら、丁重にお断りさせて頂いております。
悪しからずご了承ください。

そう言えば、ネットショップで一升瓶をまとめ買いすると、このプラスチックの通い箱に入ってくることもあるそうで、処分に困る人もいるとか。
そういう時は、酒屋さんや問屋までお知らせ下さい。お引取り致します。

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気象庁の開花予想が出ました お花見にはこの酒を!

2008-03-07 09:49:07 | 酒のご紹介
気象庁から、桜の開花予想が出されました。


東京の予想日は3月27日。平年に比べ1日早い予想となっています。
ちなみに京都の予想日は3月31日。平年どおりということですが、物の本によればおよそ千年前の寛弘3年(西暦1006年)の開花は4月10日ということですので、結構早まってきているのですね。

ところで、本日の別館、リアルタイム順位はいかほど?


さて、桜といえばお花見。酒屋としては見逃せないイベントです。
今年も、いくつかのアイテムをご用意。

皆で行く楽しいお花見は、「酒の薀蓄」より場の盛り上がり!!がコンセプト。
女性が喜ぶ!も大事なポイントです。

まずは、季節商品。松竹梅「桜だより」です。

桜の花から採取した「花酵母」で仕込んだ、やわらかな味わい。お花見などアウトドアでの飲用を想定し、「ぐい呑み」として利用できる大型キャップを採用。容器も軽くて持ち運びやすいペットボトルで、ガラスに比べ約38%の重量減(同社比)を実現。デザインも桜の花と、春らしいデザイン。
180mlで参考小売価格は219円(消費税抜き)です。


次は、新潟は金升酒造さんの吟醸酒


味良し、カップ可愛し、の初花カップ。こちらは税込み368円。女性にも人気です。

あとは、これをどう売るか。営業の腕の見せ所。
花がいつ咲いた、とかいつ散った、とかの結果論ではなく、目標・計画を立て、結果を出して下さいね。ご褒美も有り、です。

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日本酒の水割り

2008-03-06 10:49:51 | 酒の情報(酒エトセトラ)
白鷹さんの本醸造生しぼり原酒、今年は特に出来がよいし、価格も手頃なので毎日楽しんでいます。

さて、本日の別館、リアルタイム順位はいかほどに?

ただ、コンディションによっては「あ、度数高め」という時も。
そんな時には、ちょっと水で薄めることも。。。。。

弊社営業の重鎮達には評判の悪い飲み方ですが、「水割り燗」という名前もあるくらいですし、そもそも原酒以外は出荷時に割り水(加水)している訳ですので、そんなに邪道というものでもないのでしょう。

でも、温度の場合、雪冷え(5℃くらい)から始まって花冷え、涼冷え、常温、日向燗、人肌燗、ぬる燗、上燗、熱燗、飛び切り燗(60℃くらい?)と、いろいろなバリエーションがあり、「この酒はどの位の温度が良い」とかあるのですが、加水の場合、「バリエーションを試してみる」ことはあまり無いように感じます。

やはり「薄める」罪悪感から、ほんのちょっと、となってしまいます。
私の場合、8勺の徳利の肩のところまで原酒を入れ、その首のところに水を入れています。加える量はざっと15ccくらいですから、17%くらいになるイメージ。

数字の話が出たところで、少し電卓を叩いてみましょう。
19%の原酒。4合瓶で720ml。
これをワンカップ一杯の水で薄めると、、、、、、

無茶苦茶薄めるように思えますが、度数は15.2%。
「○ころし」よりも高いし、この程度の度数のものは幾らもあります。
この幅の中で、どの程度が最も合うのか、お燗の温度と共に試してみる、のも一回くらいなら良さそうです。


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酒道楽

2008-03-05 10:18:45 | 酒の本棚(書評?)
憂さ晴らしに酒を飲んでもむしろ逆効果?
嫌なことを思い出した直後にアルコールを摂取すると、かえってその記憶が強められることが東大教授らのラットの実験で明らかになった、という記事がありました。

いやぁな記事ですが、こんな感じで酒の悪に関する研究・事例を並べ立ててお説教をする新聞小説があります。

村井弦斎(1915):酒道楽(岩波文庫緑175-3)、岩波書店、458p

1902(明治35)年に報知新聞で連載された新聞小説です。岩波文庫としての出版が2006年12月ですから、100年越しでの文庫化となります。

内容は、、、主人公の二人の酒飲み(二人とも教師というのも「らしい」です)の酒を巡る失態、失敗、大失敗を書き連ね、最後に酒飲み達も改心・禁酒に至る滑稽小説。
ちょっと、フランス啓蒙主義的なところもあります。

酒に関する失態、失敗と併せ、冒頭のような酒の害悪に関する説教が続きます。

妻君非常の熱心を以って一部の雑誌を二人の前に突きつけ「これは済生学舎の医事新報ですがこの中に東京医学会の宿題報告で医学博士片山国嘉君がアルコール中毒と精神病の関係を論じてあり、医学博士呉秀三君がアルコール中毒の解剖学的変化を講演してあります、先ず片山博士の報告から読んで御覧なさい、最初の処に、エート、(中略)一回の酩酊にても身体組織は異状を呈するものにして即ち大脳皮質に於て神経節細胞に変化を起こすと知れりと、一回の酩酊でも器質的に変化があるのですから貴方方のように幾千百回の酩酊を重ねた人は脳の組織が大変化を起こしていましょう、よくお分かりになりましたか、それからこういう大切な事があります、、、、(後略)

全190話、およそ半年分。この間、こんな話をネタに毎日叱られていた酒飲みって、いるんだろうなぁ。

文庫本の巻末の解説。2006年末ということもあり、飲酒運転による死亡事故の厳罰化など、時勢も反映し、禁酒の話。最後には「大酒家や酒癖の悪い人には、ビールのジョッキ一、二杯分の費用を本代に回して、この小説をぜひとも一読していただきたいものである」と結んでいます。

はーい。

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現金掛け値無しの伊佐美セット

2008-03-04 10:13:40 | 酒の催事等ご案内(自社物件も違うのも)
まずは御礼を申し上げます。

昨日、3月3日まで展開しておりました、池袋三越での白鷹さんの試飲販売、無事終了いたしました。

ご来店頂いたお客様、お店の方々、そして蔵元さん、皆様に感謝いたします。
(個人的には、朝一に行ったり、お昼休みとか、蔵元さんとの時間が合わず、会えなかったのがちょっと残念でした。。。。昨日に至っては営業時間を勘違いしており、行ったらシャッターが、、、、ちょっとショック)
この催事も数を重ねてきておりますが、楽しみにして下さっているファンの方も増え、試飲の場で顔を合わせたファン同士のつながりも出来てきているのではないか、と蔵元の方も話しておられました。
やはりコミュニケーションはフェイスtoフェイスですね。

ところで、今日のこの別館、部ログランキングの順位はいかほど?

さて、そうこうしているうちに三月。春のお得な企画のご紹介を忘れるところでした。
現金掛け値なしは、百貨店の代名詞。
量販店のように値引きをしない、という意味で、ネガティブに捉える方もいるようですが、本来は「吹っかけない」という意味。

そんな掛け値無しの恩恵を受けられる商品が、3月6日から京王百貨店新宿店に登場
売り場改装1周年記念の、焼酎飲み比べ6本セットです。

「だんだん」「薩摩宝山」などの地元の実力酒が揃いました。


その中には、ちょっとプレミア系の伊佐美の姿も。

6本セットで12,000円とのこと。もちろん正札商売。
(平成の世では、現金ではなくてもカードでも買えます)
数量限定ですので、お早めに。

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日本の酒通と呼ばれたい!

2008-03-03 12:47:13 | 酒の本棚(書評?)
今日は3月3日、ひな祭りです。
でも、白酒のネタは書いてしまったし、今日までの白鷹さんの試飲販売も既にご紹介済み。
(様子を見に行ったときの写真とかをアップしようかしらん)

と、言う訳で、酒の本棚と致します。
ひねりも何も無いですが、先月(2月)の新刊ということで、ご紹介。

日本文化通研究会編著(2008):日本文化通シリーズ「日本の酒通と呼ばれたい!」、マイクロマガジン社、143p.

あとがきを読むと、大手酒造メーカーの広報担当者、酒に関する著作も多い某有名作家、大学で酒に関する研究に携わって数十年という方、等々が参加して作られたとのことです。

目次は、こんな感じ

第1章 酒の歴史
第2章 酒の種類
第3章 酒の製造
第4章 酒と文化・社会
第5章 酒の雑学
中・上級問題

これらの章(ジャンル)毎に、うんちく、が設問形式でずらりと並んでいます。
設問も室町時代に行われていたゲームとしての利き酒の名前は?など、結構マニアック(ちなみに解答は十種酒)。
日本酒が多いものの、日本で「酒通」になれるよう、ビールや焼酎、ワインなど他のお酒のうんちくも入っています。
こんな設問が100問以上もあるでしょうか。

ネタはオリジナルというより、さまざまな本からの寄せ集めのようですが、単に解答だけでなく、背景なども含めた解説が充実、そしてなんとなく系統だっていて、読み応えもあり。
タイトルからはいかにも、という本なのですが、これまでの酒の雑学知識系の本とは一線を画す、面白い読み物となっています。結構おススメです。

酒の業界とかからではなく、「日本文化通シリーズ」という側面での編集方針から来ているのでしょうか。

ちなみに、他には「落語通と呼ばれたい!」というのもあるそうです。

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安芸市・有光酒造場「えい彌っ」

2008-03-01 10:37:46 | フリーペーパーの切抜き
何をもって「フリーペーパー」というのかは定かではありませんが、丸の内とかを歩くと置いてあるのがマンスリーみつびし

月刊の40ページほどの小冊子で、発行元は三菱広報委員会。
手に取った3月号ですと、三菱オートリース(という会社があるんですね、知りませんでした)の社長対談とか、三菱マテリアルの新製品紹介とか、三菱グループの宣伝のような内容もありますが、それ以外は普通の記事

その中で、お酒の紹介と言えば、、、、、グループ企業のキリンビールかな?と思いきや、日本酒が出ていました
(確かに、新製品「麒麟ZERO」の広告もありましたが)

高知の紀行文の中でお酒が紹介されています。
写真が出ていたのは、安芸市は有光酒造場さんの「えい彌っ」

「土佐は酒の国。ワインだの焼酎のお湯割りだのといったやわな世界ではない。正真正銘の辛口日本酒の世界。『土佐鶴』『司牡丹』『酔鯨』、、、」と続いたその後の紹介です。

名前を聞いて、「なるほど」と思った人は事情通。
そう、実は三菱グループのルーツ、岩崎彌太郎は土佐藩士で、坂本竜馬とも酒を酌み交わしていたとか。
その岩崎彌太郎の故郷が安芸市で、安芸市の蔵元がその名の一文字「彌」をとったのがこの「えい彌っ」(だと思います)。
一文字だけとっているところが、らしいといえばらしい、です。

さて、このお酒。
能書きによると、安芸市の山奥の米を使用した純米吟醸で、酒は柔らかく丸い、とのこと。
インターネットで少し探したのですが、見つかりませんでしたが、今度手に入れてみたいものです。

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