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牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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お米とお酒の自給率・山田錦のシェアなどなど

2008-05-02 15:40:00 | 附属酒類経済研究所
食の問題が喧しい昨今ですが、日本酒に関しては国内で自給できているので、安心、安心、です。

と思っていたのですが(事実、そうですが)、気になる資料を見ました。

先月、農水省から出された、H19年の醸造用のお米の検査量です。
近似的に出荷量とみなせると考え、整理してみると、品種別、都道府県別などの分類となっており、眺めて面白い。

まず、品種別では、総量71,699トンのうち、五百万石が22,613トンで全体の31.5%。それに続くのが山田錦で19,670トン、全体の27.4%となっており、五百万石と合わせると全体の6割近くになります。
そこからは少し間があきますが、美山錦7,482トン、八反錦2,330トン、雄町1,788トンです。

ブランド米、希少価値もあるかな、と思っていたのですが、パック酒等が必ずしもこれらのブランド米を使っていないとすれば、「こだわりの酒」系のものはほとんどがブランド米、という量になりますね。

また、都道府県別の数字も、個々の数字は挙げませんが、山田錦はほとんどが兵庫県であるとか、五百万石はいろいろなところで作られているとか、品種による特徴があります。

そして、単純に都道府県別の全国シェアを整理したのが下のグラフ。参考として酒の出荷量(課税量)のシェアを示しています。

それはさておき、今日の神楽坂涵清閣酒ブログランキングでは?



もちろん、ほとんどの県では他県への移出と移入が同時に行われているので、この数字のみで決め付けることはできませんが、大まかな傾向は分かります。

グラフで、醸造米シェア>酒生産シェア(上が長い)県は、酒醸造に関しては米の輸出県ということになります。
量の大きいところで言うと、長野、新潟、富山、福井、岡山、広島等です。

また、醸造米シェア<酒生産シェアという地域は、よそからお米を買って、酒を造っている、米の輸入県です。
福島、埼玉、千葉、突出している京都、兵庫。


これを見ていると、お酒って、製造に関しては都道府県では閉じていない、ことを痛感します。
これに消費量を考え合わせると、消費まで含んだ自給の概念が整理されますが、、、これは後日。もちょっと深い考察とともに、、、、。

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