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先般、泡盛の話をしたな、と本棚から抜き出したのが、
こちら
吉村喜彦(2006):食べる、飲む、聞く/沖縄 美味の島(光文社新書)、光文社、208p.
どこで、どんな人が、どういう思いで
沖縄で生まれたものを食べてみて、もっともっと沖縄を知りたくなった。なぜ、この食べ物が生まれたのか。食べて、飲んで、そして話を聞く。音を聴く。香りをきく。そういう旅をしようと思った。そして、ウチナーの食べ物や酒と関われば関わるほど、ウチナーンチュは自分たちの根にこだわってきたのだと気づいた。
上記はamazonに出ている出版社のコメントですが、コメント通り、著者の吉村さんが旅をしながら食べたこと飲んだこと(見たこと)、考えたことがエッセー風にまとめられています。
その中で第6章が「泡盛ルネッサンス」、第7章は「与那国花酒紀行」と、お酒関係に2章を割いています。
最初の「泡盛ルネッサンス」は主として古酒の話。
ボトルを鍾乳洞で12年間寝かせる(出せない)という古酒作りや、シェリー酒にもつながる「仕次ぎ」方式でずらりと甕を並べる古酒作り。
製品として出荷された泡盛を自宅で寝かせ、それぞれの味わいにしていく、という各個人での古酒作りについて、各家庭を訪ねて描かれています。
取材時の数年前から始まったという、会員制の「100年古酒プロジェクト」は100年後のために新酒を買い付け、保管するというもの。
さすがに100年後の古酒を飲めると思っている会員はいないようで、皆、100年後の夢と、そこまで平和であって欲しい、という思いで取り組んでいるようです。
太平洋戦争の沖縄戦でほとんどの古酒が失われたといわれる沖縄の取り組みだけに、重いものがあります。
(戦前の首里の旧家には康熙年間(1662~1722)の古酒があったらしい、という記述も最初の方に出ていました)
心しましょう。
ということで、第7章「与那国花酒紀行」はまたの機会に。
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