Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

芦川いづみ

2020-07-10 23:52:01 | 映画
 芦川いづみさんと言えば、昭和30年代に浅丘ルリ子さんや吉永小百合さんと共に日活の看板女優だった人ですので
ワタシより二世代くらい上の世代なら、知らない人がいないと言っていい美人女優さんであります。
そんな彼女が藤竜也さんと結婚して引退してから52年も経ちました。
実はワタシもずっと後になってからビデオやDVDで彼女の映画を見て大好きになった一人だったりします。

昨年、彼女のデビュー65周年記念して、「芦川いづみ 愁いを含んで、ほのかに甘く」という本が出版されました。


内容はというと、2019年に行われた彼女へのロング・インタビューと出演したすべての作品のスチール写真等で構成されており
特にインタビュー当時84歳だった彼女が語る、日本映画全盛時代のエピソードなどはとても興味深い内容です。
スチール写真の他にも↓のような当時の写真も掲載されており、彼女の愛車がフォルクスワーゲン・カルマンギアであることが判ります


さて、ちょっと気になるこの本のサブタイトル「愁いを含んで、ほのかに甘く」ですが、ワタシはあれ、どっかで見たようなと思っていたんですが
この本の筆者がアーウィン・ショーの短編小説のタイトルであると書いており、「あ、そういえば」と思って探しだしてきたのが
ワタシが若い頃の購入した(21歳の頃です)常盤新平訳のアーウィン・ショーの短編集「夏服を着た女たち」です。


この短編集の最後に収録されているのが「愁いを含んで、ほのかに甘く」で、原題は「Wistful Delicate gay」という作品です
ちなみにワタシが一番最初に女優芦川いづみに憧れたのは、若くして亡くなった日活三羽烏の一人、赤木圭一郎主演の
霧笛が俺を呼んでいる」(この作品にはデビューしたばかりの頃の吉永小百合さんも出演しています)だったように思います。

酒田をちょっと散歩 25(船場町の旧家)

2020-07-05 22:45:20 | 散歩
暫くぶりの散歩シリーズですが、今回はチョイネタです
昔、船場町にはワタシの勤務先の会社の事務所があり(現在は惣菜と鮮魚の加工センターがあります)
本部が移転するまでの5年間、毎日通っておりました。(19歳~23歳の頃です)
そんな訳で特に興味を惹かれる場所ではなかったんですが、ちゃんと歩いてみるといろいろと発見があることに気づきました
そこで今回は、船場町の旧家(通りを挟んで隣同士ですが)を2軒紹介したいと思います。

まずは昔から写真館をしている、その名も「秋野写場」の建物です

上の画像は母屋ですが、このお宅は広い敷地があり、同じ敷地内には別の大きな木造の建物があります

母屋の後ろには大きな土蔵がありますが、今はこんな状態です。こういった建物を維持するのは極めて大変であろうことは想像できますね


続いては通りを挟んで西側にある、「荒木米穀店」さんです

このお宅はアカデミー外国語映画賞を受賞した、「おくりびと」のロケでも使われましたが
敷地内には↓のような立派なお社があります。一般のお宅でここまでの建物は珍しいのでは・・・

建物の西側にはこのようにタブノキが植えてありますが、これは海に近いことから風よけを目的としているんだと思います


ちなみに、日和山公園に、「荒木彦助」という明治~大正期に活躍した郷土の偉人の銅像があります

この方はの活躍や功績はコチラのサイトで詳しいですが
ワタシは以前から荒木米穀店さんと荒木彦助さんの関係について知りたいと思っていました。
荒木米穀店はウチの会社の取引先ですし、御主人とも面識があるんですが、直接聞くわけにもいかず、どうしようかと思っていました。
そこで先日、荒木米穀店とも親戚関係のあるウチの会社の会長さん(御年96歳)に、恐る恐る聞いてみました
すると会長さんは、「荒木彦助さんは昔の清水屋デパート(現在のパイレーツビル)のところで米の取引をしていた人で、荒木米屋さんはその分家だ」、と教えてくれました。
さらに会長さんは、「あの銅像は戦時中に金属の供出で一回なくなったんだが、戦後に復活させることになって、俺が発起人をやったんだ」
と、なにやら楽しそうに話してくれました。
いやはや聞いてみるもんだな、と改めて思った次第です。