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エキスマキナから考える科学の進歩???

2017-12-14 17:58:29 | 日記
エキスマキナから考える科学の進歩



エキスマキナは人工知能を搭載したロボットと情を通じたと思い込んだIT技術者のサスペンス映画です。小欄は自然の循環、自然と共生する人間の営みについて論評するbrogで、そこにロボット、人工知能という時代の革新技術をテーマにした感想文が掲出されることに違和感をもたれる方も多いでしょうが、このテーマについては何度も掲出しておりますので、過去の履歴をご覧ください。
映画はGoogleのような検索会社の若手有望技術者が社の公募で、別荘に招待されます。そこは人里離れた森の中に建てられたハイテクを駆使したスタイリッシュな建屋であった。
社長が出迎え、若者に依頼することは人工知能を搭載した若くて美しい女性ロボットと会話して能力分析を行うことであった。実はその女性ロボットは改良に改良を重ねて作られており、何台もの死蔵ロボットが秘密の部屋に保管されているのであった。女性ロボットは自分の役割が終われば寿命を絶たれることを察知しており、若い技術者との会話の最中に停電を起こし、別荘で何が行われているかの真実を暴露する。
この映画で敵役の社長は「全ては検索技術だ!」と自分の興した会社の根源に絶対的な自信を持ち、さらに知識を蓄積して考える人工知能に未来の莫大な収益を勝ち得ようともくろんでいる。
人間のための機械という哲学で革新を試みるが、利益のため社の秘密のために別荘を建築した作業員を抹殺する冷酷な資本家でもある。先進技術を開発するこの男も、自立という感情を人工知能が所有することにより、どのような事態が起こりえるのかの予測できないために自らの悲劇を招いてしまう。彼のその不知こそがこの作品のホラーとしての怖さと面白さである。またロボットにプラトニックな気持ちを抱くIT技術者はロボットとの脱出を画策するが、人間的な情が見事にロボットのドラスチックな行動に裏切られてしまう。
映像お美しさ、ロボットを演じる女優の美しさ予測できないスリラーがこの作品の魅力である。

なぜ、この作品をとりあげたか、それは機械は人間のための道具であるという哲学、道具は人間の労を軽減するためのものであるという、古からの哲学を大切にすべきではなかろうかろいうのが、小欄の主張です。