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農業機械化の悪循環とは

2017-11-30 11:35:46 | 日記
農業機械化の悪循環とは



企業が生産現場の機械化を図るのは
機械化により、省力化をはかるこ、それに伴うコストダウンが目的です。
この手法を農業に導入することは
 人の手作業を減らし大規模効率的な仕事をすることで、作物を作る上での単価を下げ、世界的競争のなかで生き残ることが目的です。
 現状さらなる農業の発展のためにはより優れた機械化が必要とされています。
 しかし、その機械化の将来について、現場からは以下の声があがっているそうです。

・「機械化は賛成ですがコストが高すぎるようでは導入できません。」

・「最低限の機械は必要だが、機械化を進めることによる経営負担を考慮し なければならない」

・「省力農業が出来るに越したことはないが、それには高価な機械代や投資が必要。」


 など、これら意見は機械の値段や管理コストが高いため、経営が苦しくなっていることを問題にしています。
 さらには、

・「今の農業は、安い農産物を、機械化で大面積で大量に作って、何とか生活しているのが実態です。
〈機械化貧乏〉は今も変わりない。」

・ 「今の農産物価格では機械代が粗収入に占める割合が大きすぎる。」

・「省力化がすすんで農産物が安くなり、農産物が安くなるから大規模省力化にする、といういたち
ごっこが続き、終わりがない。

農業女子のための機械化など、機械化が農業の革新の貢献していることは事実ですが、機械化が農民の収支をより良くしているという成果は上記の言葉に見ることはできない。
つまり、機械化-効率化-利益向上ではなく機械化-効率化-価格競争-さらなる機械化といった終わりのない競争に巻き込まれるとの思いが蔓延しています。

ただ機械化すれば良いというものではない。地域自給圏をどう構築するかの構想とともに考えるべきでしょう。



カンヌで絶賛された岸辺のアルバムと繋がることの関係

2017-11-28 08:48:18 | 日記


カンヌで絶賛された岸辺のアルバムと繋がることの関係



湯本香樹実による同名小説を黒沢清監督が映画化し、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞を受賞。深津絵里と浅野忠信が主役となる夫婦を演じた。3年前に夫の優介が失踪した妻の瑞希は、その喪失感を経て、ようやくピアノを人に教える仕事を再開した。ある日、突然帰ってきた優介は「俺、死んだよ」と瑞希に告げる。「一緒に来ないか、きれいな場所があるんだ」との優介の言葉に瑞希は2人で旅に出る。それは優介が失踪からの3年間にお世話になった人々を訪ねていく旅だった。旅の中でお互いの深い愛を改めて感じていく2人だったが、瑞希が優介に永遠の別れを伝える時は刻一刻と近づいていた。


この作品は、幽霊と人間の関係をファンタジックに展開しながら、そこに「消えていく」消えていかざるをえない幽霊の哀しさを暗喩することで、緊張感を画面に漂わせています。

大林宣彦監督の「異人達との夏」では亡くなった両親と自分がいた浅草の家に、つまり魔界の家に寛ぎに行く主人公との別れの会食も幽霊の消えて行く哀しさが印象的でした。

幽霊と行動する日常は、幽霊との対話や触れ合いで、幽霊も人間もお互いが伝え切れなかったことを一緒に過ごすことで共有するのです。
映画「岸辺の旅」は人間にまとわりつく未練を持った死者との関係を画がいています。
小欄の筆者は無神論者ですが、死者と繋がりたいと思っている人々の想いにも共感します。いや、亡くなったあの人と十分に今、語りたいとの願望はあります。
人間も、死者も意識のなかでは繋がっているのですから、それをリアルに見せるたがこれらの作品です。
ホラーも怪談もファンタジーとして楽しめば、その題材についてのコミニュケーションは楽しめます。

この作品は、主人公の夫の愛人について、その関係を詰問し、主人公が夫との旅を中断して東京に帰ってしまいます。監督の黒沢清は夫が妻をつれ歩く町は岸辺の小さな町で、都市と関係なく存在している、つまり人々がささやかに生活を営んでいる場を設定しています。東京を中心にしたストーリーではなく、失踪した夫が過ごした3年間の漂白の日常を妻と共有したいとの想いから、町をめぐるのだが、妻は穏やかな自然の村に永住したいと言い出します。そこに東京に隷属する地方都市という構図を無視することで、異人と人間の共存を演出できると考えた監督の意図があり、ファンタジックな効果が見事に作品を包んでいます。

民話、伝承、さまざまな不可思議さいな現象はファンタジーに創造できます。
特に、東洋的な繋がる概念のもとにリニューアルすることで魅力を創出しましょう。

地産地消はカムイの啓示から?

2017-11-24 10:59:44 | 日記
地産地消はカムイの啓示から???


建設コンサルタント(けんせつコンサルタント)とは、日本では国土交通省の建設コンサルタント登録規定に基づき国土交通省に登録された企業で、建設技術を中心とした開発・防災・環境保護等に関して、計画・調査・設計業務を中心に、官公庁および民間企業を顧客としてコンサルティングを行う業者(場合によっては個人)です。
当然、官庁の意向に逆らえないわけです。
現在、再生エネより原発回帰の政府方針により、再生エネの活動をとりまく状況は前途多難です。
国の政策のなかでしたたかに生き抜く知恵者はいつの時代にもいるものです。

白土三平作の長編劇画、カムイ伝のなかで登場する下人の庄助は農民運動のなかで捕らえられて、舌を抜かれ悲惨な仕打ちを受けます。しかし、知恵者の庄助は土木のコンサルタンツとして、農民のための治水、灌漑に優れた技法を駆使して逞しく再生します。

正助(しょうすけ)花巻村の下人の出身で、カムイの姉であるナナ()の夫となる。また、自身も父が下人で母はという生い立ちである。勤勉で利口な上、慈悲深い性格から仲間内の信頼が厚い。のちに本百姓となり農民の生産力を高め、全ての百姓・の生活経済を向上させ平等な世界を築こうと人々を導く。

庄助のような知恵者が建設コンサルタンツ業界に存在します。Kコンサルタンツの地産地消プロジェクトチームです。
このチームはこれからの土木は自然資産を守り、生かすことに役立つようにあるべきと、地産地消プロジェクトを思いつき、構想を練ったのです。さらに3.16の大災害の時に、機動的に電気を生み出せたらと強く感じたことが、モバイル型発電機の開発を思いついたのです。
この二つの発想がセットになり相反転方式小水力発電機によるエネルギーの地産地消、地域の個性的な地産地消活動という運動技法がつくりだされたのです。


建設コンサルとしての地域の用水の調査、確保、用水からの発電、地域農産物の育成や拡充、地域住民の運動体の編成、そして地域自給圏の構築。
政府と電力会社が 大規模発電所から遠方の大消費地に電気を送る集中型の供給態勢はそのままです。そこにモバイル型発電機のよる地産地消運動が、旧来の発想と保守にどのように影響を与えるのか、それとも頓挫するのか興味深いと言えませんか。
カムイ伝では日置領から幕府の天領となった地に赴任した草加竜乃進が農民の自主的生産を支援して、地産地消の仕組みを構築したのです。

ヨシの屋根、フナ寿司、美しい湿原。北之庄沢

2017-11-22 13:56:13 | 日記
ヨシの屋根、フナ寿司、美しい湿原。北之庄沢


湿原 滋賀県近江八幡市・高島

北之庄沢、琵琶湖の内湖から引き込んだ水路が田畑を潤す。この景観は穏やかさの美であります。
よしの湿原を美しく維持して、「たつべ」というかごをしかけて鯉やフナをとる。フナはフナ寿司。ヨシはヨシの葉で包んだちまき、これらの伝統を受け継ぎ、地産地消の経済循環を構築しようとしているのが、
NPO法人百菜劇場 廣部里美氏達なのです。


北之庄沢を守る会、ヨシ刈とゴミ拾い。これらの汗かきながらの地味な作業はかろうじて、景観美をのこしてくれているのです。
この周辺には大規模農場もあるので、風向きが変わると、湿原も埋め立てられて、集約化される恐れも十分にあります。
はてさて、この水路と湿原を活用すれば、相反転方式小水力発電機でエネルギーの地産地消と、ヨシとフナ寿司の独特の名産物が十分に財政を好転されるのになーと、の感慨です。

限界集落ははたして魔界化、異界か。

2017-11-20 12:44:00 | 日記
限界集落ははたして魔界化、異界か。


入山集落は、徐々に住民が減っていき池谷集落の奥にある入山集落は機能を維持できず平成元年に廃村となった。
残った池谷集落も2004年に発生した中越地震で被害を受けた結果、さらに2世帯が集落を離れ6世帯のみとなってしまう。廃村の危機に直面した際、心のケアと自立支援を目的に世界中で活動している特定非営利活動法人JEN(ジェン)が、ボランティアを派遣し集落の支援を行なってくれた。
集落自体もボランティアの受け入れを実行するため、十日町市地域おこし実行委員会を結成。委員会の活動はその後、震災の被害から復旧するに伴い地域おこし活動へと進化を遂げた。

「米を直売するなど自立が実現すれば、集落はより発展できるのではないか」と農作業や体験イベントの実施で全国から人を集め、限界を囁かれた集落は活気を取り戻し始めたのである。

現在、委員会の事務局長を務めている多田朋孔さんは、都市部から集落への移住を決めた一人だ。勤務していた東京の企業がJENの支援を行っていた関連で池谷・入山集落の存在を知ったという多田さんは、東京で働きながら月に一回ほど農作業の手伝いに集落を訪れるようになった。

「来た当初は想像以上に家が少なくて驚きましたね」と多田さんは当時を振り返る。「最初に集落を訪れたのは2009年5月です。リーマン・ショック以降、お金だけで回している現在の世の中の仕組みがいつまで続くのか懐疑的になり、食料を自給する農業に興味を持ちはじめていたところでした。

集落を訪れ、委員会の代表(当時)である山本浩史さんに会った際、池谷・入山集落を存続させて日本全国の過疎化が問題となっている集落にとっての成功モデルを作り、食料問題や農業の後継者の問題等に立ち向かうつもりで活動をしている、といった委員会の理念をお聞きして社会的に価値がある活動だと賛同し移住を決意しました」。

経済問題をクリア、ハードル下げる

家庭を持っていた多田さんにとって不安だったのは経済的な問題だった。

集落に移住しても仕事がなければ計画が現実味を帯びてこないところだ。「地域おこし協力隊という制度があって池谷集落でも募集をしていることを教えて頂き、移住することが現実的になりました。また、うちの奥さんには集落が行っている農作物の直販などの事務仕事を用意して頂きました。これ以外にも現在は農林水産省が青年就農給付金の制度を作るなど一昔前に比べると、田舎へ移住することのハードルは下がっているように思いますね」。

実行委員会が主として行っている活動は現在4つある。1つは集落で作られる農作物の直売だ。特に山の湧き水を使って作られている「山清水米」はブランド米として全国からオーダーが入っている。2つは都市との体験交流事業。時期により田植え、稲刈、脱穀を体験できる「田んぼへ行こう」、4メートルもの積雪を雪かきする「スノーバスターズ」などの体験型イベントを実施し、年間のべ700人以上の人が集落を訪れている。3つ目は移住促進事業で、WEBサイトによる告知やインターン生の受け入れを積極的に行ない、4つ目は地域活性化のモデルとしての情報発信と農産漁村応援事業である。

4つのどの事業も、地域活性とともに収益を生み出ことも目的としている。

例えば体験交流は参加費が必要なのに加え、集落を訪れ体験し、もてなしを受けて集落のファンになってくれることで、この地域が生み出す農作物の買い手になってもらうことを期待している。

今年4月からは雪かき体験に参加した2人が新たに十日町市へ移住してきた。今後事業が順調に進みさらに移住者が増えていけば、池谷・入山集落は全国にある限界集落にとって希望の光となる。最後に多田さんへ将来の展望を尋ねた。「池谷・入山集落が成功モデルの一つとなって全国の過疎地域へその方法が広がってもらいたいですね。日本には都市と田舎があってそれぞれにいいところも足りないところもあります。今の活動を今後も継続します。

このレポートは月刊事業構想という雑誌の記事です。
過疎地だから限界集落だからというくくりかたで、強引にアメリカ的集約化をはかる大きなうねりのなかで、官の立場で限界集落をなんとかしようという人も存在します。
小欄はそうした希望の事業についても紹介していきます。c