札幌で警察が安倍の演説を妨害したという口実で批判者を排除したことについて私は頭にきていたが、今の警察と安倍の癒着ぶりからしてほぼあきらめムードであった。あの当時のメディアの報道のひどさについても小欄で触れていないことをつくずく反省する。三権分立の崩壊、最高裁判事の露骨な人事の介入に私自身がプレッシャーを感じていたのだろう。
札幌地裁の判決は当たり前のことが認められたのだが、とにかくほっとした。
以下のツィートを紹介しながら反省をのべよう。
安倍元首相を支持する声とプラカードはOKで、安倍元首相を批判する行為だけが強制排除されたのが、札幌における事件。この公権力による事実上の言論弾圧について、札幌地裁が違憲判断をしたのは至極真っ当だが、この排除方針を指揮した当時の警察庁警備局長は、警視総監に「栄転」している。
上記のことは小欄にお出でいただいた方はご承知で、レイプした安倍お抱えの山口という人物の逮捕状を握り潰した中村も栄転。
どんどんひどくなっているが、それでもわれわれが声をあげねばという思いでブログを書いている。以下は、羽仁五郎の都市の論理という名著が読まれていた時代についての警察の施政である。
警察(庁)は政治的中立を守る
60年安保闘争時、岸信介首相より「デモを実力で鎮圧せよ 」と命じられた柏村信雄警察庁長官は「このデモのエネルギーは反岸。総理は姿勢を正されるべき」と弾圧を拒否
全都道府県警察本部長も後に続き「柏村を罷免するなら一斉辞職する」と打電しました
果たして今は… https://t.co/VGbZNABzWm
「わたくしは、警察庁長官のポストを踏み台にして高位高官の座を望みたくない」
柏村氏はその中立性を示すエピソードとして天下りによる公団総裁着任を拒否したことも有名ですね。
ちなみに冒頭のツイートで書いたように弾圧を柏村氏に拒否された岸総理は「警察は頼りにならん」と怒り心頭
自衛隊に弾圧出動を要請しましたが
赤城防衛庁長官にあっさり拒絶されました
こうした警察や自衛隊の公正中立の時代最もあった。
今は全て政権の言いなりである。羽似五郎は戦後の初めは国民のための警察組織であったという。警察官の矜持はあっという間に瓦解した。
そして今、情けない警察の姿が炎上している。はずかしくないのだろうか。
排除が適切であったことを示すため、道警が約80件のヤフーコメント(通称:ヤフコメ)を証拠提出したことも話題になっていました。
ただ、事件後に道警が受理した市民意見では、道警に対する批判がその約10倍あったことが判明。自民党支持者からの批判も多数あったそうです。
https://t.co/tvWc1aYPIg
国民のための警察が政権の犬になったのは警察庁という中央集権化を着々と組織改革で積み上げたことからはじまり、安倍の強引な法改正によるものである。
以下のツィート
安倍政権下で2014年に行われた国家公務員制度改革関連法案の可決により各省庁の人事権を内閣が牛耳ることになりました。
忖度せざるを得ないというムチを振るうかわりに重用するというアメを与えたんでしょうね。
https://t.co/0lCXFBHCOjl