呼吸法がなぜ体に良いか。それは、気の吸入と吐出という行為であり、このことを東洋医学的に解説すると以下のようになる。
気の入出はの要は肺である。気の入出により肺は心を補佐し、血液を循環させ、気血を調整し、五臓の調和をはかるとされている。
気は元気(真気)と精気の二つの概念について解説されている。
元気は呼吸により吸入される。精気は飲食により吸収される。
この二つの概念が「気」で肺で吸入された気は全身に巡らされ、体全体を包むように分布し保護する。
天空の気は外界の気温や体温の変化にしたがって調節作用を起こし、寒いときには肌を縮ませ緻密にさせて発汗を停止させる。暑いときは肌を緩ませ発汗を促進させる。
小松式ほぐし体操は、真気を体の隅々まで送り込み、気血水として深部に浸透し、精気と融合してエネルギー源を活性化する。浸透した真気は免疫力を高め、不調を調和に誘導する。
気の鍛練法は命の鍛練法である。
鍛練法の技術解説
脱力をしながら筋肉をほぐす。特に、臍下丹田を軸に回しながら緩ませる動作を無意識の緩やかな呼吸とともに細胞のすみずみに精気を浸透させるのである。
大気ー真気の吸入により骨は揺らされながら、十二分にしなり脳から脊髄への髄液を活流させる。
精気は真気と相まって浸透し骨密度を高める。太陽の光が体を照らすときはカルシウムの摂取が円滑になる。
骨粗しょう症の予防に、効果的なのは私が、かなり激しい接触でも骨に損傷をおったことがないことを独断的にアピールさせていただく。
骨髄には、大きく分けて2種類の細胞がある。血液の細胞とそれを支持する間質細胞である。
骨髄は血液に富み、あらゆる血球系細胞(赤血球、白血球、リンパ球、血小板のもとになる巨核球など)に分化できる造血幹細胞が存在する。加齢と共に四肢の骨の造血機能は失われるの
である。だから、ほぐし体操のゆらゆら、くねくね運動は気の循環と相まって体によいので
ある。