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ばんえい十勝の舞台裏

2009年03月13日 | 我がまちの自慢

帯広競馬場パドックツアーに参加して


   ばんえい競馬と言えば力みなぎるあの馬と人とが一体となったレース場面が頭に浮かぶが、普段私達の目には入らない裏の方は、、、??

   ばんえい競馬開催中の毎日午後1時から約40分間 「パドックツアー」 が開かれ舞台裏を見ることが出来ます。
希望者は当日午後1時前までに申し込むと誰でも無料で参加することが出来ますが 天候や馬の状態により中止となる場合があるとのこと。
ばんえい競馬を知り尽くした係員がやさしく丁寧に案内してくれます。

   ばんえい競馬を見に行って私たちが入れるのは
<スタンドエリア>だ。競馬場には他に<業務エリアと厩舎地区>がある。
<業務エリア>は ばんえい競馬を実行するための業務を行うところ
<厩舎地区>は 馬、騎手、調教師、厩務員、その家族などが日常生活したり調教、訓練したりするところ


< 業務エリア内の装鞍所 >



   次のレースに出走する馬たちが(1レースに10頭前後)厩舎からここに連れて来られて<実馬照合や体重測定>が行われます。
<実馬照合>とは本当にその馬が次のレースに出走登録されたその馬かどうかを確認するものです。
馬体の色、白斑の形状(馬の眉間にある白い模様)、旋毛の場所(馬体に何箇所かある)などを照合して、この馬は次に出走する例えばトカチユウヒメ号に違いないということになります。
そのあと鞍やハミ (馬の口に装着させ、騎手の拳の動きを馬に伝える役割を果たす)などが装着されます。たてがみをおしゃれに結ってもらっている馬もいる!
ここでやっと騎手が騎乗し、1番の馬から順に1列になってパドックに入り晴れやかにファンにお目見えするのです。

   騎手もレース前に<体重測定>があります。体重は77kgまでで、オーバーすると失格です。
全員体重77kgにするため、足りない分の重りを各々持ってレースの橇に積みます。この重りは
<弁当箱>といっている取っ手の付いた弁当箱のような大きさの金属製の箱の中に必要な重さの何枚かの鉄板を入れたものです。

    女性騎手は(体重の軽い男性騎手も同じだが) 25kg前後の<弁当箱>をレースの都度自分で橇に積み下ろしすることになり <`ヘ´>、、、、
 
 ← さて、レースが終わっても、馬には、まだ仕事がある。橇を、レースのスタート地点へ戻すための
<トロッコ>まで引っ張って行き乗せます。








<そして、馬は厩舎へ  おつかれさまー>
  <橇はスタート地点へ>

   さて、厩舎地区は・・・・
厩舎地区には、馬が700~800頭、人が300~400人、常時生活しておりこの中だけでも生活できるように、スーパーや食堂や銭湯があります。
家族一緒に暮らしているので、子どもたちはここから通学している。もちろん外に家を構えている方もいます。
今は帯広だけで開催されているが、北見・旭川・岩見沢でも開催されていたときには、このたくさんの馬や職員が一斉にどーっと各地へ移動していたのです。
また 地区内には<調教馬場>があります。ここでは午前1時頃から調教が始まり、1頭につき1時間半ほどかけます。真冬は吐く息や馬体から上がる汗の蒸気がもうもうと白く上がります。

                                      調教用の橇 → 


   レースに出場する騎手はその前夜8時からレースまで<騎手調整ルーム>
という建物に缶詰めになります。厳正なレースの為、外部との接触を断つわけです。
ちなみに、騎手は1日に7レースまで出場できます。馬は1クールに1回だけです。
1クールとは、ばんえい十勝は日曜日を含む週末2~3日間開催ですが、それを1回として、その2回分の週末のことです。


見学を終えて

   想像以上のたくさんの人と馬が働いているのにびっくりしました。
みなさんが厳正、公正なばんえい競馬の経営に汗していました。
   ばんえい十勝の継続には、やはりたくさんの馬券の売り上げが必要です。
   しかし、賭博性という反面もあり、馬もレースも感動的に美しいのに、このジレンマに悩まされます。
         
                                      

 

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