ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

明日までの一日

2012年03月05日 22時28分22秒 | コンケン 第9特別教育センター

朝一番に郵便局へ連れて行ってもらい、荷物の第2次隊を発動。 (→ 過去ブログ 「荷物第一次出発」

      

船便で送れる重量は20キロまで。
2つの段ボールは26キロと22キロ。完全にオーバー。
泣く泣く、ピーマラーからもらったカオニャオ(もち米)を取り出す。
送別会でもらった重たい重たい額に入った立派な写真はなんとかギリギリ箱の中へ。(→ 過去ブログ 「送別会」
日本に着いたころに、ガラスが粉々になっていませんように。

総量はひと箱2800バーツ程度で2箱5500バーツ。(1万6千円程度)
第一次隊で5箱送った時1万8千バーツ(5万4千円程度)
あわせて、7万円。 おお、高い!
でも、アフリカ隊員に比べれば安いもの。

郵便局でも気が抜けない。
念のために「日本ですよね、日本ですよ。」と確かめてみると
「え?韓国じゃなかったの?」と驚く職員。
あやうく韓国に送られ、2度と戻ってこないところだった。
外国人からすると、日本語・中国語は一緒。
韓国語はちょっと違うと思うが、イメージでいっしょにされちゃったのだろう。
あぶないあぶない。




自閉症クラスにくるのも明日まで。
さあ、今日は聴覚障害クラスでも好評だった、発泡スチロールを利用した雪だるま作り。 (→ 過去ブログ 事務所来訪」
      


いい顔で楽しそうに活動する子。 のりを使うのに一回一回 アクロバッティブな子。
         


僕の雪だるまです、と個性的表情の雪だるまを抱きしめる子。
お母さんに任せきり!!でも、笑顔がかわいくてついこっちまで笑っちゃう、という子。
     
    

あるお母さんが言う。
「このクラスはいいわねえ。 クーサーイがたくさんの世界を作ってくれたわね。
 汽車で日本に行けるし  (→ 過去ブログ 「ともだち列車が走る」 )
 水族館はあるし      (→  「水族館が完成」 )
 恐竜博物館もあるし   (→ 「恐竜博物館」 )
 桜も咲いている      (→ 「桜の花を咲かせよう」 )


ああ、こんなことをやったなあと 私が勝手に思っていることはあっても、
お母さんたちがそれらを振り返って、こんなにすらすらと並べてくれるとは思わず驚く。
月火水の3日間しか来ない私と一緒にやった活動をなつかしんでくれ、
振り返ってくれるお母さんの言葉に、ぐっとくる。
      

そばで、子どもが「すもー!すもー!」と連呼する。  (→ 過去ブログ 「相撲すもう」
教室には、まだ土俵がある。
      



イーッ先生が 廊下で落っこちてしまっていた水族館の魚たちを持ってきて、
修復作業をしてくれる。
       
段ボールで作ったものとはいっても、飾り付け次第で素敵なアートになるものを
接着するテープがなかったり、接着力が弱かったりで、
しょっちゅう落っこちてしまうのが残念だった水族館の魚たち。
落ちた魚を拾っては私がひっそりと修復作業をしてたのだが、
今日は、イーッ先生がひろってきて、再度壁に貼ろうと奮闘している。
私と一緒に作った作品が、なるだけ長く残るようにと、別れを惜しんでくれている
イーッ先生の気持ちが伝わる。
    





日本から持ってきていた浴衣が4着。
最初から、任期終了のときには、この浴衣は任地の人にあげようと思っていた。
4着のうち、2着はナムプリック屋の娘2人に、
残り2着は、配属先第9特別教育センターで最も通じ合え、最も理解してくれたイーッ先生とサオ先生に。


ただあげたところで、着方もわからず、実用価値のないものになってしまうので、
私がこのセンターにいる間に、着付けの練習。
      

帯も自分で結ぶ。
上手上手!
       

日本人でも自分で浴衣を着ることができない人が多いの。
だから、タイ人で自分で着つけて帯を結べるなんて、すごいのよ!
そんな話もしながら、サオ先生が初めて自分で着つけて着た浴衣姿は
とってもかうわいらしい。
「すてきすてき、似合ってる! 」
      


たたみ方も伝授。
タイ人女性の浴衣をたたむ姿って、素敵じゃない?
      


忙しく、配属先の人にプレゼントを渡して歩いたり、請われて住所を書いて渡したり、
思いがけない人からプレゼントをもらったり。
話しておきたいことを話しておきたい人に伝え忘れてないかとドキッとする。
1分1秒が惜しいほど、先生たちとの時間も、子どもたちとの時間も大事。
最後の最後の、大事な時間。



あと1日しかこないのねえ、としんみり言う食堂のおばちゃんたち。
特にピーマラーはいつもの笑顔の合間に、とても悲しそうな顔をする。
リーダーのピーオンは、私の実家の猫が見たいといつもいっていたので、
実家の猫の写真をあげると、
「さびしくなったらこのネコを見てさちえを思い出すわ」
という。
     
私の写真もあるのに?!猫の写真で?! 
ピーオンは筋金入りの猫好きだ。


タイやラオスの魅力のひとつは、きれいな布を安く売っているところで
それを使ってミシン屋さんに、スカートやズボンを作ってもらえる。
ソイローポーショーのミシン屋さんにきれいなラオスの布をもっていって、
スカートに作ってもらう。
できあがりは11日。 楽しみ。
     


ソイローポーショーを歩くとみんなが声をかけてくれ、
あれやこれや持たせてくれて、食べきれない。
イサーン語を教えては私にしゃべらせて喜ぶ屋台のおばちゃんが
「ほらほら!食べていきなさい!」と呼ぶ。
     

果物や焼き鳥をたくさん手にぶら下げて、今日の夕食はバックガパオ。
     


ナムプリック屋にいくと、
「ルーク!(私の子ども!)今日はどうしてたの!」
と、待っていて、迎え入れてくれる。
お父さんお母さんと話しながら、2人の温かさを感じると、
どうしようもなく残り時間が短くて、短すぎてたまらなくなる。


明日は活動最後の日。
配属先、コンケン第9特別教育センター。
最後の1日を、子どもたちと先生たちと向き合って、
大事に大事に過ごそう。




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