ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

食べてしまった 昆虫食  カイモッデーン(蟻の卵)

2011年04月06日 02時48分47秒 | タイ料理
食べてしまった。


昼に食堂に行くと、大好きな食堂のおばちゃんが
「さちえ、これ食べられる?」
と、皿を指す。
見ると、唐辛子やタマネギがちらりと見える。
また、日本人の私に“辛いけど食べられるのか”と聞いているのだと思い、
「食べられます!」
と元気よく答える。
   


最初は全然辛いものが食べられなかった私が、
今ではタイ人並みに食べられるようになり、
一番喜んでくれるのが、食堂のおばちゃん。
「さちえはもうタイ人になったのね。」と。


だけど、
「食べられます。」と答える私に
「本当に?」と聞き返すおばちゃん。
「これよくみてごらん。」
といわれて、目をこらしてみると
これは・・・。
    


噂に聞いていた、イサーンで食べるというアリの卵。
カイモッデーン。
タマネギやネギと和えられた蟻の卵。よく見ると蟻も入っている。
親子丼みたいな…
これ、ご馳走なのだ。

おばちゃんの説明によると、
蟻の巣は木の上にあるらしく、これはマンゴーの木にいた蟻。
とるときに、蟻に噛まれるからとても痛い。
卵を産むのは一年に一度で、これを食べられるのは
とても珍しく貴重で、ごちそうなのだという。

それならば、食べてみるしかないでしょう。


以前、チンリートと呼ばれるこおろぎは食べたことがある。
(過去ブログ→「食べてしまった イサーン名物 本物の昆虫 チンリート(こおろぎ)」 )
勇気をふり絞って食べた。

その国の人たちがごちそうとするもの、おいしいとするものを
いくら自分の価値観からは異様に感じても、
顔をしかめいやがって見せたり、かたくなに拒否し続けるのは、
とんでもなく失礼なことだと思う。
もし、日本の料理、たとえば刺身、あれを「気持ち悪い」なんて言われたら
それを美味しいとしている私たちにとっては、やっぱり嫌なものだ。


ということで、トライ。
「さちえ、食べてみて、食べてみて。」
とみんながおいしいものを食べさせたいと私に勧めてくれるから。
食べるしかないでしょう!


日本の二本松訓練所で、先輩隊員から蟻の卵料理の写真を見せてもらい
イサーンではごちそうなのだと聞いたとき、
タイに行っても、イサーンに住んでも、食べられる気は全くしなかった。
だが、人間慣れていくものだ。


いただきまーす。
噛むとプチュッと汁が出て、それが濃厚。
コオロギを食べたあの時の勇気よりも、手足がない分、蟻の卵の方がイケる。
カオニャオ(もち米)と一緒に食べるとおいしいといわれ、
カオニャオにのせて食べてみる。
うん、アロイ(=おいしい)。

めったに食べられない、大人気メニューで、
みんなが「カイモッデーン!カイモッデーン!」と喜んで
ちょっとずつ分け合い、あっという間に皿は空っぽ。


カイモッデーン(蟻の卵)
じっと見るとつやつやして、なんだかかわいらしいじゃないの。
    

うーん。
色白でかわいいやつ。
おいしくいただきました。
    



  

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