ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

レッツゴー ねずみくん

2012年03月04日 22時25分11秒 | コンケン 第9特別教育センター
 

ペットボトルとガムテープ、紙を用意。
      


作ってみた学習材。
「レッツゴーネズミくん」
      


初めての隊員総会で、シニアボランティアの一人が紹介してくれたもの。
それを自分なりに作ってみた。
中に紙を詰めて重さを調節してもいいし、
ブリングルズのお菓子の空き缶を使ってもいい。
  


伸縮可能なゴムをつけて、鈴をつける。
紙をねじねじ丸めてガムテープで補強し、ネズミたたきの棒も作る。
  

     

ゴムを持つ人と叩く人が必要な遊びで、
このネズミ君のすごいところは、ゴムを短く持つか長く持つかで
ネズミの走るスピードを、持ち手が故意的に調節できるところ。

この子に叩かせてあげたいな、と思えば持ち手はゴムを長く持つ。
ネズミはゆっくり走るので、スローモーションのように簡単に叩ける。
叩かせないようにしようと思えば、ゴムを短く持つ。
するとすごいスピードでネズミが駈けぬけるので、ふつう叩けない。
  


子どもの発達段階に応じて、持ち手の意図で叩かせたり、叩かせなかったりできるという優れもの。
しかも、鈴をつければ、音で動きを拾うこともでき、
視覚障害の子どもも遊べる。
鈴の音は、自閉症の子どもにも、聴覚障害の子どもにもいい刺激になる。


と、簡単に言っているけれど、完成して遊べるように作り上げるにはなかなか苦労した。
重さを何度も調節して思った通りに動かせるネズミ君が完成。
     


午後の個別学習で、子どもとこれを使って遊ぶ。
遊びの中で
「ほしいですか?」「ほしいです」
と言葉のキャッチボールの練習をしたり、
一人遊びではなく、ルールを理解して他者と一緒に楽しさを共有したり
楽しみながら学習をさせたい。
    
  

レッツゴー レッツゴー ネズミくん。
叩く子どもの笑い声が、教室の外まで聞こえてきたと、お母さんが喜んでくれる。
その一言で 試行錯誤が ぜーんぶ 報われる。
     


レッツゴー レッツゴー ネズミくん。
     

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