ペットボトルとガムテープ、紙を用意。
作ってみた学習材。
「レッツゴーネズミくん」
初めての隊員総会で、シニアボランティアの一人が紹介してくれたもの。
それを自分なりに作ってみた。
中に紙を詰めて重さを調節してもいいし、
ブリングルズのお菓子の空き缶を使ってもいい。
伸縮可能なゴムをつけて、鈴をつける。
紙をねじねじ丸めてガムテープで補強し、ネズミたたきの棒も作る。
ゴムを持つ人と叩く人が必要な遊びで、
このネズミ君のすごいところは、ゴムを短く持つか長く持つかで
ネズミの走るスピードを、持ち手が故意的に調節できるところ。
この子に叩かせてあげたいな、と思えば持ち手はゴムを長く持つ。
ネズミはゆっくり走るので、スローモーションのように簡単に叩ける。
叩かせないようにしようと思えば、ゴムを短く持つ。
するとすごいスピードでネズミが駈けぬけるので、ふつう叩けない。
子どもの発達段階に応じて、持ち手の意図で叩かせたり、叩かせなかったりできるという優れもの。
しかも、鈴をつければ、音で動きを拾うこともでき、
視覚障害の子どもも遊べる。
鈴の音は、自閉症の子どもにも、聴覚障害の子どもにもいい刺激になる。
と、簡単に言っているけれど、完成して遊べるように作り上げるにはなかなか苦労した。
重さを何度も調節して思った通りに動かせるネズミ君が完成。
午後の個別学習で、子どもとこれを使って遊ぶ。
遊びの中で
「ほしいですか?」「ほしいです」
と言葉のキャッチボールの練習をしたり、
一人遊びではなく、ルールを理解して他者と一緒に楽しさを共有したり
楽しみながら学習をさせたい。
レッツゴー レッツゴー ネズミくん。
叩く子どもの笑い声が、教室の外まで聞こえてきたと、お母さんが喜んでくれる。
その一言で 試行錯誤が ぜーんぶ 報われる。
レッツゴー レッツゴー ネズミくん。