ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

手話

2011年11月06日 04時44分57秒 | 青年海外協力隊たちの活動

日本では聴覚障害の子どもたちに関わった経験はないのだが
タイで、この配属先第9特別教育センターでは、週に2日、
聴覚障害学級にいっている。
それはたぶん、私の履歴書に手話ができると書いてあったからだ。


もう8年ほど前になるが、私の家がある福岡県糸島市で
無料で手話の初級講座があり、受講して簡単な手話を勉強した。
そのとき、
言葉に頼っていたコミュニケーションがいかに狭いものだったかを初めて感じ、
手話ってなんて美しくて、なんてのびのびとした表現方法だろうと思った。
伝えようとする気持ちさえあれば、なんとしてでも伝わるものだとも感じた。

そのあと、横浜市で個別支援学級を受け持った時に、
手話を使って歌を歌ったり、手話をダンスにしてみんなで楽しんだりした。
手話は連想ゲームのように関連性があり、わかりやすく、どの子たちも
歌にあわせて楽しんで使っていた。


手話は美しい。
タイでもやはり、美しい。

タイの手話は、アメリカの手話を元にしているため、日本の手話とは全く違う。
残念ながら、私が覚えた日本での手話は使えないが、
子どもたちと一緒に私もタイの手話を学んでいっている。
   


たとえば 「正午」 
時計の針が2本。12時を指している状態の手話。
    


聴覚障害クラスには、先生が3人いるが、うち一人の先生は聴覚に障害がある。
ジェオ先生というこの先生。
口話はほとんどできないが、身振り手振りでコミュニケーションを上手にとる。
私とも、タイ語を介さないが、かえってタイ語を介さない身振り手振りの方がよく通じ合えることがある。
心根が素敵で、私の大好きな先生だ。

明るくて元気で、その身振り手振りでの表現がとても上手で、
楽しいことはとことん楽しそうに、
悲しいことは心底 悲しげに、
表情も豊かに表現するので、おもしろく、いつも惹きつけられる。


子どもたちに 絵本を手話や身振り手振りで聞かせる。
子どもたちはジェオ先生から目が離せない。
    


カードを使って、果物の名前を手話で勉強中。
    


お母さんも一緒に、教わった手話を練習する。
    



お母さんが横で一緒にやってくれているよ。
    



ジェオ先生のすばらしさは、顔の表情にもある。
こんな顔をされたら、私が子どもならがんばりたくなる。
教師の表情って、大事だ。
     


一対一で手話の練習。
ジェオ先生が教える手話を
       


そのまま まねる子。 上手!!! 
表情まで一緒じゃないの!!
       



笑いあり、悲しそうな顔あり、表情筋豊かに 楽しく手話の勉強。
      







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2 コメント

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Unknown (おまめ)
2012-06-11 21:49:52
はじめまして。
タイへ訪れた時に、ろう者に出会い、
タイ語の手話に関心があります。
日本でタイ手話を勉強しようと思っても
本などが全く手に入らないようです。
今の時代、Youtubeで動画でもあれば
世界中で学べるのに…。
ネットで検索し、こちらにたどり着きました。
写真で本を拝見するだけで、
なんとも悲しいですが、
タイ手話の本がこの世に存在するということを
知れて嬉しく思いました。
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在日タイ人の聴覚障害者 (オランタサナクル ノンタサク)
2014-06-15 04:02:24
僕は日本に来て5年半になりますが、バンコク出身の聴覚障害者です。横浜に住んでいますが、老人ホームで働いています。すでにヘルパー2級の資格を持っています。貴方はどこに暮らしているでしょうか?
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