Sabotenboy's *sigh*
今年こそ本業を変えたいなぁ...^^;




現時点のWin7デスクトップです

さて、今回のRichland A10-6800K機を使ってみるにあたって当初にたてた目標は「パフォーマンス(OC)と安定運用の両立」によるコスパの追及でした
個人で自作する際にもっとも気になるのはこの点です

 

1. 機材とコスト

 (1) APU A10-6800K バルク(リテールファン付属せず) ---> AMDさんからいただいたので私は払ってません^^;
     
   解禁日当日の解禁時刻に秋葉でリサーチしましたがローンチ価格は17,500円前後、
   Trinity A10-5800Kが11,500円程度なのでTrinityとの価格差+6,000円、これを埋められるかがポイントでした

 (2) ソケットFM2 マザボ ASUS F2A85-M PRO ---> これもAMDさんからいただいたので私は払ってません^^;
     
   kakaku.com等のサイトで振り返ってみると、最低価格は一時8,000円程度のときもありましたが、
   実際今買おうとするとほぼ10,000円
   UEFIなマザボは初めてでしたが、それとは別に「電源+マザボ+USBメモリ」だけでBIOS更新出来たり、
   最近はみんなそうなのかもしれませんが電源周りもしっかりしていて、I/Oもてんこ盛りで大変に気に入りました...が
   ソケットFM2マザボをRichland解禁日以降に新規で買うべきかどうかもポイントでした

 (3) メモリ Team Group TLD38G2400HC11CDC01 DDR3-2400(PC3-19200) 4GB*2 5,990円(送料含まず)
     
   Richlandで明示的に改善されたメモリクロック向上(DDR3-1866 --> 2133)を試さない訳にはいかなかったので、
   出来るだけ安いDDR3-2133より速いメモリ(4GB*2)をさがしました
   ただでさえ昨今の円安でメモリがお高い中、Richland解禁日時点では秋葉にも手頃なものが見当たらない...
   そこにTwitterからの情報で、某関西系通販ショップの販売価格を知りその場でiPhoneから発注^^;
   AMDのプレゼン資料にDDR3-2133に加え、2400で更にパフォーマンス向上というグラフがあったし
   勿論、マザボもDDR3-2400まで対応しているし
   今回の自作マシンのコスパはこのメモリ価格に大きく左右されました

 (4) APUクーラー Scythe Kelveros 1,980円 + ケース Windy ALTIUM Super X V-ed
     
   Llanoの様にリテールパッケージでなく、リテールファンが無かったので購入
   実はリテールファン以外使ったことがなかったので、「ソケットFM2対応で安い」を条件に捜しました
   (インテルのリテールファン新品300円とか見ているので^^;)
   このクーラー、秋葉で販売終了品を特価で売切っていたのを購入、でも安いなりの理由が
   注意点は高さ、ヒートシンクのみで160mmあるのでマザボに取り付け収めるにはケースを選ぶ必要が
   実際、うちにあったBiostarキューブ、SilverStone SST-PS08B(特価2,980円)、BitFenix Prodogy
   Windy ALTIUM Super X V-Editionの4つのケースのうちすんなり入れられそうなのは
   Prodigy(安定運用なi5-3475S機なので入替不可)とALTIUMだけ
   本当はSST-PS08Bに入れたかったがサイドパネルに穴でもあけないと蓋が閉まらず^^;
   で、ケースローテーション(ALTIUM --> Biostar -->SSTPS08B)して空けたALTIUMに
     
   バルクパッケージにはAMDのシールが入ってなかったのでI社のシールのままです^^;
   (前後に12cmファン*2 + 専用VGAファン 12cmで3つのケースファンを積んでいます)
   あとクーラーは、OCメモリにありがちな大きなヒートスプレッダーは確実に干渉するのでこれも要注意

 (5) HDD Seagate 2TB ST2000DM001/N 7,610円
   秋葉の帰りにiPhoneからAmazonに発注、今時はこれで最安値に近いとこで買える...

 (6) キーボード&マウス BUFFALO BSKBU02 と Microsoft Wheel Mouse Optical
   手元でスリープ/復旧させる為に専用キー付でかつ格安(500円位)なキーボードと
   いつ買ったか思い出せないMSマウス、本体は変色して半田ごてで溶かしたところもありますが、
   最新版のMS Keyboard Mouse Centreでもいまだにちゃんと製品画像が出る^^
   

 (7) 拡張I/Oブラケット(シリアル、USB2.0)
   シリアルは何かと使うので(主にマイコン工作系)必須、Aitendoで購入 300円
   USBはマザボ上やたらと増設可能だがケースが古くフロントにUSB2.0*2しか無かったので購入
   USB2.0*4で450円、やはりAitendo
   それでもまだマザボ上にはUSB3.0*2とUSB2.0*2とが余ってる、USB3.0はそのうち増設

 (8) 電源 ZUMAX ZU-425N
     
   PC以外の目的で(モータを含むマイコン機器用)電源として使用していたのを投入
   3年位前の製品だが安かった(当時3,000円台?)し、サイズも小さくて気に入ってます

 

合算(手持ち部材は勝手実売価格で計算、同じものを作るのに幾らいる?というベース)すると、

 (1) APU A10-6800K   17,500
 (2) MB F2A85-M PRO  10,000
 (3) DDR3-2400 4GB*2  5,990
 (4) COOLER & CASE    1,980 + 15,000*
 (5) HDD SEAGATE 2TB  7,610
 (6) KB & MOUSE         500* + 500*
 (7) I/O parts          750
 (8) PSU              4,000*
--------------------------------------
     TOTAL           63,830 (OS less)
                     ======

但し、*がついているのは計算に使用した勝手実売価格(ケースは難しかったが、この大きさで一応アルミなので)

比較対象は、A10-6800KのBTOを早い時期からアナウンスしてたMコンピューターの場合で、
ミニタワー、HDD 2TB、500W電源、DVDコンボドライブ、メモリDDR3-1600 4GB*2、Win7Proで
送料/手数料を除くと73,500円

今回の自作機は光学ドライブを積まなかったので、これを加味(例、LG GH24NS95 BLが実売1,800円位)し、
OSも今買う場合Win7は割高なので、あきばおーで売ってるWin8 Pro DSPで考え12,480円、
つまり+14,280円ということで、自作の場合78,110円に
但し、自作機はメモリがDDR3-2400とMコンピューターのDDR3-1600よりは早い(=よりOC出来る可能性が)
結果、数千円差でメモリのグレードのみが違うということに...

自分で組立してみたいとかそういうのがなければ、今時のBTOはカスタマイズの選択肢が十分なら価格的には十分安い
細かいことを言うと、マザボのチップセットがA75なのかA85なのかというのもありましたが、
ショップマシンは到着してすぐに使えるというメリットが大きいので普通はBTOで十分かと

 

2. パフォーマンス

 (1) Trinityとの差
   これは各方面でベンチをされているので結論から言うと、同じメモリを使った場合(Trinityの場合DDR3-1866)、
   クロックアップした分(5800K 3.8GHz --> 6800K 4.1GHz、+8%弱)が結果に反映されるだけ
   メモリをDDR3-2133もしくは2400にすれば、OCしてかなりパフォーマンスは稼げるが追加投資が必要
   OCの効果は、CPUに比べGPUの方が相対的に大きい

     A10-6800K HD8670D (DDR3-1333)          P1466 (1349, 4118, 1119)
     A10-6800K HD8670D (DDR3-2400 & OC)      P1969 (1841, 4463, 1499)

 (2) Intel機との差

   Haswell機を持っていないので、Ivyなi5-3475Sとの比較になるが、Llano機の時のテスト結果から
   GPU込の3DMark11とかではスコア的には大分勝っているが、

                                                Gra    Phy  Comb
     Celeron G530 (DDR3-1333) + HD 6670      P1710 (1638, 2232,  1680)
     Core i5-3475S Intel HD Graphics 4000     P718 ( 609, 5900,   742)
     A10-6800K HD8670D (DDR3-2400 & OC)      P1969 (1841, 4463, 1499)

   単純なCPUパワーでは負けている(=高クロック、かつOCしても)
   Celeron + ディスクートGPUはおまけで比較  
   i5-3475S(最近はすっかり見かけないが)は当時18,000円位で買ったので今回のA10-6800Kとほぼ同価格
   なので感覚的には内蔵グラフィックス込だとAPUの方がずっとパフォーマンスは高い

   Haswellでその価格帯(17,500位)だと、i5で該当するものがないのだが、
   例えば実売最安でi5-4430(Haswell, 3GHz, 4コア4スレッド)とかだとざっくり19,000円位だ...
   内蔵GPUを勘案するとこれを買うのは躊躇してしまう、ディスクリートGPUをどーんと積むなら問題無いが

 

3. CrossFire with HD6670

   今回はかなりOCして最終的に3DMark BasicでP3259 (3318/4410/2141)というスコアが出せた
   内蔵HD 8670D単体比で+65%以上の効果だが空冷のまま常用はきつそうだったので、
   実用的には少し調整して+50%程度か
   使用したSaphireのHD 6670のカードが今6,000円位なので、これもどう考えるかということに

 

3. 個人的結論

   RichlandはTrinityと比べると割高感がある、言い換えるとTrinityのコストパフォーマンスがいいので
   少なくともA10-5800Kを持っていたらわざわざ6800Kに置き換えないでしょう
   「自分で組立したいがコストは抑えたい、ディスクリートGPUは積まない」ならTrinityで決まり
   今後の価格推移次第だけど^^;

   新規でソケットFM2機を買う場合、DDR3-2133以上の高速メモリを積む前提にRichlandはアリかも
   今回はtCL=11ながらDDR3-2400 4GB*2を5,990円で買えたのでこういう結論になったが、
   一般にDDR3-2133以上のモジュールは高くて、ましてDDR3-2400は...(20,000円以上とか^^;)
   手頃なメモリがないとせっかく高速化したメモリコントローラも宝の持ち腐れに
   AMDブランドのメモリモジュールがあったはずなので、APUとバンドルででもリーズナブルに提供してくれれば...

   でも最大の問題はKaveriこの年末に出てくるはずの次世代APU
   ソケットFM2+(FM2より2ピン多い)なので既存のFM2マザーには使えない
   一方、TrinityとRichlandはFM2+マザーでも動くようだが、これは誰にメリットが?
   (Kaveriリリース後も、Trinity/Richlandを売れる、FM2マザーが壊れたらAPUは変えずにFM2+マザーに移行する?)
   GPUの性能がTrinity/Richlandから別次元的に向上すると期待しているのでこれは楽しみ(Irisを大きく引き離せる??)
   それなりの予算でミッドレンジ新規マシンを検討していて、あと半年待てるのならKaveri一択

   Haswell発売というお祭りの直後、デスクトップ向けRichlandは投入され一般的な認知度は低い
   でもディスクートGPUを積まない環境では、APUはもっと押せるはず
   折しも次世代コンソール機(PS4, XBox One)でのAPU採用も発表され、Wii UもAMDのGPUを採用と
   独り勝ちなので、もっとメリットを分かりやすくしてゲーマーでない普通のPCユーザー向けに訴求出来るのでは?
   一般家庭では設置場所や外装/サイズも重要なので、そこをトータルデザインでなんとか、
   新フォームファクターもいいですが、ケースやキーボード、マウスなども合わせてAMDから提案があってもいいのでは?
   自社生産でないにしてもOEMとかタイアップとか、なるべくシンプルな、
   出来たら正面にはロゴとか見えないようなデザイン希望^^
   (但し、ケース全体がヒートシンクみたいな下品なのは駄目です)

   RichlandはFM2向け新APUということで出たが、製品の位置づけが明確でないのが最大の特徴(?)
   Haswell発売というイベントの後に控えたKaveriまでの橋渡し的としてもインパクト不足感が

   以上のような話は抜きにしても、DDR3-2400のおかげか格安APUクーラーでOCも楽しめた
   Llano機の時もそうだったが、一旦組みあがった後の安定性は、非常に高い
   何度も恐縮だがキーボードからのACPI操作(スリープ/復帰)がi5やCeleronでどうやってもうまくいかなかったので
   APU機で何もしなくても普通に出来たときの拍子抜け感はなんとも
   もっともマザボのせいかもしれないが(でもLlanoはGIGABYTE、RichlandはASUS)

   今時こういう言い方をするかは兎も角、かつて「互換CPU(非インテル)」は、
   安定性や互換性の点でなんとなく不安があった、追加命令セットの実装も後追いになるしなんとなく
   でも実際にAPU機を1年近く使ってみてその懸念は払拭された
   CPU/GPU依存な特殊なこと(OSX86とか^^;)をするのでなければローエンドはAPUの一択
   でもまだディスクリートGPUを積んだミッドレンジはまだ厳しく、A10-6800Kもi5をターゲットにしているようだが...
   これもKaveriが出ることでAPUサイドにかなり有利になると期待^^

 

... と勝手な感想ばかりでしたが、まずは以上!



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