錆鉄人と天女の感動人生

幸福度日本一の福井で一番幸せな夫婦の登山や温泉旅行、ガーデニング・Doit等の楽しい日々の記録です。

絶滅危惧種

2020-11-11 09:33:00 | 田舎暮らし

去年は豚コレラ(今は豚熱というらしい)で大騒動でしたが、

昔はいなかったイノシシが十数年前から増え出して、

畑の作物は喰い荒らし、田んぼはヌタ場になってくちゃくちゃにされ、

山は至る所を掘り返して土砂崩れの原因となり、

タケノコは地表に伸びだす前に掘られて食べ尽くされ

果ては住民の小屋やガレージの戸を破って中に置いたジャガイモなど食物を喰うという惨状でした。

待ちに待った豚コレラが福井県のイノシシにも伝染して、

やっと全滅するかと思いきや、

行政はイノシシを助ける為にワクチン入りの餌をまいた為に、

今年も至る所にイノシシの被害が出ていますが、

イノシシを助ける事しか頭にない行政は見向きもしません。


イノシシに遅れまいとやってきたのがサル

天女さんちの周辺の山でも十数年前まで1匹もいなかったのですが・・・

イノシシは電気柵で「ほぼ」防げますが、サルにはお手上げです。

ロケット花火は最初は効果があって逃げ去りましたが、

単に大きな音がするだけでサルに被害はないと知った今は

少し離れた所で様子をみているだけです。

それでも、こちらが見張っていると諦めて移動して行きますが、

やれやれやっと去ったと思って家の中に戻ると、また戻ってきて畑の作物が食い尽くされていた事もあります。

天女さんちでは、サル対策で「檻」を作って、その中でサルの好物を作っていますが、

サツマイモやブドウ、ミカンなど様々な野菜・果物を守るために網を掛けて守っています。



勿論、ハクビシンやムジナ、タヌキなども出現するようになって

ほとんど目にはしませんが、畑の作物が食べられています。

が、行政はイノシシを助ける事はしますが、

これらの獣を駆除して住民を助けようとはしてくれません。


今、注目はクマ

昨日のNHKニュースでも特集されていましたが、

全国的にクマの出没が過去最多を超える勢いで、死者も2人出ているとか!

テレビでの解説を見ていると、

いまだに「山に餌がないから里に出てくる」というおバカな「高説」を述べるお偉い学者や評論家様ばかり

山奥の餌の樹木はすぐには増えないけれど、

もう何十年も前から誰も山に行かなくなった為に、里山までが熊の棲み処となり

柿や栗など誰も収穫しなくなった里山のおいしく栄養のある食べ物を食べたクマは

10年もすれば10倍以上に増え、

さらに餌を求めて人家や市街地にまで出没するようになるのは当たり前です。

勿論、サルやハクビシンなども同じかそれを上回る勢いで増えているはずです。


天女さんちで今年耳にするのが「鹿」

去年までは鳴き声を聞くことはほぼなかったのですが、毎日方々で鳴き声が聞こえます。

鹿も昔はいなかったのですが、温暖化と共に北上してきて今や福井県だけでも数万頭とか

数年前、石川県が鹿の侵入を防ぐために福井県との県境にフェンスを張るという話が話題になりましたが、

行政の遅い行動の前に鹿は大量に侵入してしまい、さらに北上中です。

トランプ大統領もこのニュースを聞いて、メキシコとの国境に壁を築く事を思いついたのかもしれません。

イノシシもサルも鹿も、その他の獣も

単に温暖化で北上している訳ではなく、

「増えすぎて餌が足りないから新天地目指して北上している」という事を述べる学者や評論家はいません。

実態を何にも知らないのですから!


かくして、数十年も前から見捨てられていた山は獣たちの楽天地となり、

里の村々は彼らの格好の餌場となってしまっているので

大多数の人は老後の楽しみの野菜作りもあきらめざるを得なくなり

さらにはクマに襲われる危険性を考えると、町に出ていくしかないと考える人が出るのは当たり前

(町にもクマやサルが出没する事がありますが、

 その場合は市の職員や消防署、警察、猟友会が総出で退治してくれますから!)


かくして、限界集落から住民がさらに減っていくばかりです。

   裏山に樹皮食み食み鳴く鹿の 声きく時ぞ秋は悲しき
                       錆丸太夫

(元歌)
  奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の 声きく時ぞ秋は悲しき


という事で、

タイトルの「絶滅危惧種」とは限界集落に住む「人間」の事なのです。

絶滅危惧種なのに政府も役所も何も助けてはくれません。

従って、絶滅危惧種は続々と限界集落を見限って出ていくのです。

 

今の所、錆鉄人は田舎での暮らしを楽しんではいますが・・・

 

コメント
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