緑香庵通信

三軒茶屋から世田谷線で6分・松陰神社前のアロマテラピーサロン。

花粉症が始まる・その2

2008-01-29 12:36:26 | 「緑香庵」的なもの
アロマテラピーの精油を花粉症に活用する方法については
多くの情報が出回っています。どれでも良いので、
自分に合うな、好きだな、と思えるものを試してください。
以下は緑香庵から、ご参考までに。

■ 花粉症におすすめのエッセンシャルオイル
花粉症で起こる呼吸器関連の不快症状には、
ユーカリ、ユーカリラディアタ、ペパーミント、ティートリー、ローズマリーなどを、
花粉症をアレルギーという側面で捉えればローマンカモミールなどを、
全般的な抗炎症、鎮静という意味ではラベンダー、フランキンセンスなどを
お勧めいたします。

いずれの場合も必ず、その都度好きだなと思えるものを
なるべく控えめに使用してください。
やみくもに朝も夜もいつもローズマリー、では
かえって身体のリズムを阻害することがあります。
薬のように思って無理に使わないこと。
心地よさはなによりも大事な指標です。

使い方。
マグカップなどに2~3滴たらしたり、
アロマポットなどでお部屋に香らせる。
洗面器に熱いお湯をはってそこに2~3滴落とせば湿度も補えます。
この時期は加湿もとても大事です。
湿度は呼吸器粘膜の働きを助けますので。
あとはお風呂に入れる
お風呂には最高5滴まで。
よーくかき混ぜて原液が肌につかないように。
ハンカチやティッシュに2~3滴たらして持ち歩くのもよいでしょう。
マスクにつけるという方もいますが、私はちょっと強すぎて苦手です。

この他に柑橘系のグレープフルーツやレモンなども
呼吸器まわりをすっきりさせてくれて気分がよいかもしれません。
ただし、柑橘系精油をお風呂に入れる時は注意してください。
肌についた状態で日光にあたらないこと。
朝なら、お風呂の床に落として香りを立ち上らせてください。


■ ハーブ、ホメオパシー
それからおすすめのハーブ。
ネトル、エキナセア、エルダーフラワー、ペパーミントなど。
これらは身体を温め免疫系を調整し、呼吸器を整える
穏やかでおりこうなハーブ達です。
シソや甜茶などもハーブですね。
ここ数年お世話になっている、メチル化カテキンを多く含んだ緑茶
高カテキン茶)なども言わばハーブです。
緑茶の場合、カフェインも多いので交感神経を刺激するため
摂り過ぎには注意してください。

そして、私はホメオパシーのレメディにもよくお世話に
なってきました。
これに関しては専門外なのですが、
私の場合は水っ鼻にアーリアムシーパというのがよく効きました。
ホメオパシーでは花粉症に対応するレメディがいくつかあります。
この療法はとても奥が深く面白いので興味のある方は
ぜひ調べてみてください。
アレルギーというものの本質を考える意味でもとても興味深いです。


■ アレルギーは自分自身
さて、今年の発症を前につよーい薬を注射した方、
外科的手術を試みた方もおられるでしょう。
人それぞれ事情もあり、選択は様々ですが、
私自身はそういう方法に対しては慎重な立場です。

そもそもアレルギーとはなんぞや、
どうして起きるのかということ自体、
本当の解明には至っていないようです。
生命はいったい何をもって自己と非自己を区別するのか、
それに対してどういう行動を起こすのか。
アレルギー反応の時に起きていることは、
細胞レベルとはいえ、間違いなく自分の身体の中のこと、
つまり自分自身のことです。

外界と自分が交わり、すり合わせては、なじんで行くのを、
よくよく観察し、感じながら、見守りたいなと思うこの季節です。


花粉症が始まる・その1

2008-01-27 13:39:09 | 「緑香庵」的なもの
さて花粉症対策、今年はどんな作戦でいくか。

■ 本当はもう遅い?
花粉症を軽くおさめるためには
本当は去年の秋から、もっといえば夏から始めていなければ
いけなかったことがあります。
夏にきちんと汗をかき、その上で身体を冷房で冷やさない
ようにすること、
秋は身体を温める季節の食べ物をきちんと摂り、
夏の食べ物・冷たい飲み物ときっぱりさよならすること。

これらのことができた人もできなかった人もいるでしょう。
これからできることを工夫して上手く乗りきりましょう。
医学的には毎年新しい方法が提案されているようなので、
興味のある方はそれらを試してみるのも良いでしょう。
ここでは手近にできることから。

まずは、身体を冷やさないようにすること。
これは必須です

お腹や腰など大事な体幹はもちろんのこと、
首と名のつく所(首周り、手首、足首、ついてに膝も)を
暖かく保つようにします。

■ 「左」が何か言い始めた
もうひとつは「左の肩甲骨を暖める」ことです。
これは去年の今頃も紹介した整体の考え方です。
興味のある方は再読してみてください。

これから春に向かって身体がだんだん開いて行く季節に入ります。
具体的には骨盤、肩甲骨、頭蓋骨等です。
この開く過程が上手く進まないと、
身体は風邪に似た症状をおこして身体を弛めようとします。
それが花粉症となるという説があるのです。
この開き始めが左側から始まると言われているので、
特に左の肩甲骨を温湿布等で温めて
開きやすいようサポートしてやります。

そういえば私も、ここのところC期(排卵から月経直前)の終り
になると、左の仙腸関節が心なしかギシギシするような気がします。
(反対にBの末期つまり排卵直前には右の仙腸関節がギシギシ
するんですけどね。)
肩甲骨も骨盤も連動しているので、
そろそろ「左」が何か言い始めたということかな。
(※C期、B期というのはリズミカルボディセラピー用語です)

■ 日々の身体の変化がなめらかであること
冬の高気圧のもとではずっと交感神経が主役になりがちでしたが、
これからの季節、徐々に副交感神経優勢へと移っていきます。
もちろん交感神経・副交感神経は日々細かくスイッチされて
いるのですが、大きな流れでとらえるとそういえそうです。

副交感神経のもとでは免疫の主役リンパ球がより活躍
しやすい環境となります。
アレルギーはある意味免疫の過剰状態ですので、
アレルギーを起こしやすい季節の始まりとも言えます。
もちろん免疫は身体の修復や病気と戦うための大切な機能ですので、
交感神経優位を保って神経をビリビリさせ続けることで
鼻水を止めようなんて思わないでください。
確かにすごく緊張すれば止まりますけど、
そんなのは一時的なものですから。

必要なのは、一年を通じた大きな変化をスムースに
するためにも、日々の身体の変化がなめらかであることが大事です。
朝はギュッとしまった身体で目覚め、
夜は充分ゆるんで眠ること
です。
こうして日頃から可動性が確保された弾力のある身体なら、
季節による大きな変化も上手に乗りきれるでしょう。

■ なかなかできないのですが・・・
アレルギーの傾向のある人ほど、このメリハリを意識的に
つける必要があります。
朝はなるべく早起きして午前中の太陽を浴びること、
就寝前はテレビやPCからの視覚への刺激をさけ、
入浴で身体を温めてゆっくりリラックスする時間をもつこと。

毎度同じことばっかり言っておりますが、
要するに養生とはそういうことなのかもしれません。
星の運行、自然の状態に同調し、
生き物として「努めてまっとうに」暮らすこと。
それが難しいんですけどね。
だって文明社会ですもん、文明が快適なんですもん。
まあできる範囲でということで。

次回は、花粉症に対してアロマやハーブでできることを探しましょう。


雪の若林公園

2008-01-24 20:37:34 | 営業日誌
東京にも雪が降りました。
水分たっぷりのボテボテ雪でも子供は大喜び、
若林公園に近所の保育園のオチビさん達の声が響いておりました。
泥んこになっただろうなあ。

Parkinsnow
《緑香庵から雪の若林公園を望む》

一夜明けて今日は朝から暖かく、風が強い。
そろそろ花粉症の気配です。
年明けすぐにも花粉の気配を感じる日が何日かありましたが、
その直後、暦通りに「寒」が来てくれたので
「花粉スタート」の号令はかからなかったものの、
この様子ではやっぱり今年は花粉症の始まりが早そうです。
というわけで次回、「緑香庵的」今年の花粉症対策について。


白玉(しろたま)がグルーヴする

2008-01-22 10:00:00 | 「緑香庵」的なもの
今年はいろいろ体験するぞー、ということで。
まずは「岩盤浴」に行って来ました。
同じ癒し業界(?)でありながら、いままで未体験でした。
今更ですが、とてもいいですね。
身体が芯からぽかぽかです。
代謝がよくなって、入浴直後よりも数時間後に結果が出てくるようで、
その日むくみがちだった顔のラインもすっきりしました。
リズミカルボディセラピーでいうC期(排卵から月経前迄)には、
身体をあたため排泄を促すという意味でぴったりですね。
これからは積極的に利用してみようと思います。

さて今回は白玉(しろたま)がグルーヴするという話。

■ 白玉(しろたま)がグルーヴする?
あんみつに入ってる白玉(しらたま)じゃないですよ。
白玉(しろたま)です。
楽器を演奏する人たちが言う言葉で「白玉がグルーヴ」する
というのがあります。
「白玉」とは、全音符などの長ーい音を言います。
「グルーヴする」とは、これまたやっかいで曖昧な言い回しなのですが、
ある種のノリであったりウネリのようなものを表すようです。

白玉自体はただ楽器の余韻で音が伸びているだけなので
白玉そのものが途中で「グルーヴ」しようがないはずなのですが、
本当に良い演奏は「白玉がグルーヴする」というワケです。
わかるようなわからないような。
まあ、このことの真偽自体はいいのです、どうでも。
似たようなことがほかにもたくさんあるなあ、というのが
私の考えたこと。

■ 年末年始につらつら考えた
例えば、フェイクするのが得意なボーカリストが、
ぐっと我慢して譜面通りに歌っている時に現れる何か。

コメディアンがあらゆるおかしなことをやり尽くし
言い尽くしたはてに、ただ立っているという場面で現れる何か。

強力なエネルギーを内包したまま、でもそこにただすっとある、
シンプルな一本の棒のようなもの。

一度メーターが振り切った末に、
(力をセーブしてではなく)無駄がふるい落とされた、
元々のそのものの形。

年末から年始にかけて。芝居、映画、お笑いなど
アートやエンタテインメントを見る機会が多く、
泣いたり笑ったり、心動かされる瞬間もたくさんありました。
そんな中で「これって白玉グルーヴってやつ?」
そんなことを考えたことが何度かあったのです。

音楽も笑いも、人の心に滑り込んでくるものには
共通のものがあるように感じます。


■ ボディワークにおける白玉グルーヴ
さて、私のやっていること、ボディワークにおける
「白玉グルーヴ」とは何なのでしょうか。

それを知るためには多分、一度はメーターが振り切るくらい
エネルギーをもってボディワーク修行に邁進しなければ
ならないのでしょう。

まだまだ私のレベルでは想像もつきませんが、
いい年をしてまだ知らないことがあるというのは幸せなことです。
能の世界では70歳からが本物、40、50歳は「ひよっこ」だそうです。
このことを肝に命じて、
現場に出る努力を続けていかなくちゃと思っています。

Streetneco
《少しでも暖かい場所に》


■ 心が動くと「予想外」が起きる
昨年末から年始にかけては、
例年通り吉田美奈子さんのクリスマスライヴへも行き、
さらにお笑い好きには外せないM-1(漫才の)と
ドリームマッチもあり、ほかにもいろいろ。
まっこと「幸せなやっちゃなあ」と
はたからも言われ放題の休暇でありました。

そんなエンタメ三昧の中、
若い人たち(20代・30代)の強烈なエネルギーの爆発に圧倒され、
一方ですでに芸風を確立した、それなりの年齢の人たちの
不屈の現場魂(変な言葉?)にも触れて、
陳腐ですが「私もがんばらなきゃなあ」と思った次第です。

心が動いた時というのは大事です。
というより、何かが起こるとすれば心が動いたとき
しかないのです、経験上。
「予想を超える」化学反応は、心が動いてる時にしかおこりません。
そういう時は自分のコントロールを超えて能力が発揮されたり、
物事が運んでいったりするものです。
だから心がちゃんと動くように日々油をよく注して
おかなくちゃいけないんですね。

「予想外」な状況はもちろんコントロールを超えているので、
行く先を決めることも出来なければ再現性もありません。
うまい方向に行くとも限りませんが。
でも、「予想外」あっての人生。

今回の、突拍子もない「白玉グルーヴ」のアイデアも、
そんな「予想外」の考えでした。


セラピストと守秘義務

2008-01-19 10:00:00 | アロマテラピーとは
私は自分のことをよくブログに書きます。
というか自分のことばかりですね、ほとんど。
なぜサロンでのエピソードや症例が少ないのか
について今日は少し書きたいと思います。

■ 雑談も個人情報です
こういう仕事をしていると意図せずして
個人的な情報を耳にしてしまうことが多々あります。
直に接するお客様の身体の状態そのものが
何より最も個人的な情報ですし、
カウンセリングや施術後の雑談の中でのちょっとした
エピソードもその方の大事な個人的体験のひとつです。
セラピストが仕事上で得た情報を簡単に公表しては
ならないというのはあたりまえのモラルですが、
胸打つ話であったり、一般の人にも役立つような話題だと、
善意のうちにそれを色々な人に話したり、
ブログやその他のメディアに公開したくなるのも人情。
これは本当に気をつけなければいけないことだと思っています。
善意だからよけいやっかいなのです。

■ 原則非公開
私も、良い話を聞くと「これは書きたい、誰かに知らせたい」と
思ってしまうことがしばしばあります。
セラピスト同士でも「こんなお客様がいらっしゃいました」
「あんなお客様がいらっしゃいました」というのは、
情報交換として有用なことが多いので、最もよくある会話なのです。
ですが最低限、公表して良いかを本人に確認できたもの
だけを扱うよう心がけています。
もちろんこれは私の勝手な基準ですが。


Bakedapple
《Cafe Mame-Hicoの焼きりんご》


たとえ誰のことか特定できないような内容でも、
また、公表された事実を本人が知る可能性がなかったとしても、
そこは「本人に確認が取れたもののみ」という、
私が勝手に作ったルールに従います。
どうしても確認が取れない時は、話そのものを再構成して
一般化するようにしています。

自分がクライアントだとしたら、自分のエピソードを、
それがよい話であれ悪い話であれ簡単に公にして欲しくはないし、
できれば、セラピストに感想すら持って欲しくないと思うからです。

■ セラピー中は特殊な状態
アロマテラピーサロンでセラピストとクライアントとが
向き合う状況はある種特殊なものです。
よき社会人であろうとする理性の、そのまた奥にあるもの
を扱うのがアロマテラピーのトリートメント。
ですから、思わぬ感情の発露があったり、意図せず言葉が
口をついて出てきたりするのはサロンでよく起こることです。

それを、よけいな感想や批評を持たずして、
ただ透明な空気や水のように受け止めること。
クライアント自身が勝手に変化していくのを
ただ見守るのがセラピストの役目です。

そのときも、ただ壁を作って無になるのではなく、
受け止めながら透明でいる。
それには、実は強い意志と柔らかな感情が必要です。
自分をコントロールしながら、かつ努めてオープンでいるように
しなければなりません。
そのようにセラピストが心を解放していれば、
時にはクライアントの話に「感動」を覚えることもあります。
しかし、それはあくまで
「クライアントとの個人的なできごと」だと考えた方がよい
だろうと思っています。
感動の時間を抜け出して、冷静な社会人に戻ったクライアント
本人の了承無くしては、公にすべきではないと思うのです。

■ 自分の話ばかりですみません
何だか固い話になりましたが、
個人情報の問題は本当にすごく難しいところです。
ブログではなるべく慎重でありたいと思う結果、
一番害のない自分の話ばかりになってしまいます。
読む人はつまらないかもしれないですが...。

ちょっと言い訳でした!