緑香庵通信

三軒茶屋から世田谷線で6分・松陰神社前のアロマテラピーサロン。

夏の体に変身中・パート2 ~免疫編~

2007-07-11 18:02:25 | 「緑香庵」的なもの
梅雨から夏への体の変化には、もう一つ大きなものがあります。
それは季節ごとの「免疫の変化」です。

Neko_sancha
《世田谷にはこんなのがよくいます》

「免疫の変化」といっても西洋医学的には「何のこっちゃ」かもしれませんが、
これは以前(10年以上前)通っていた漢方の先生に言われたことです。
この時期、免疫も夏向きに変化するので、
いつもはなんでもないものにアレルギーが出たり(免疫の暴走)、
いつもはなんでもない菌にやられてしまったり(免疫の弱まり)
することがよくあります。

膀胱炎・尿道炎など泌尿器関連トラブルや、
軽くお腹をこわしたり、風邪のような症状がでてみたり色々。
もちろん、菌そのものが気候のせいで元気になり、
増殖することもあるでしょうが、
こちらの体の防衛システムが夏向きに変わる過渡期に
あるということも原因のひとつと考えられます。

私の場合は今頃の時期に、普段はアレルギーなんて
出たこともなかったアサリ(貝)で2年連続じんましんが出ました。
そのころは歌を一生懸命やっていたときでしたので、
毎年の花粉症が辛く、それをどうにかしたくて、
漢方の先生の指導のもと、生薬と食事療法で体質改善というのを
2年ばかりやっておりました。
私の体は水の処理がヘタで、からだに汚れたお水がたまりやすく、
また血の流れもよろしくないということで、
とにかく冷えを追い出すための色々を実行している最中でした。
冷たい飲み物を避け、甘い物を断ち、
乳製品などもほとんど摂らない毎日を送っていました。

よくいう「好転反応」だったのかもしれません。
それ以来じんましんは一度も出ていませんが、
今がその時期だという認識のもとによく観察してみると、
なるほどこの時期はまわりでも色々なことがおこっています。

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《緑香庵の施術ベッドからはベランダの緑と公園の緑が渾然となっております》

春でもないのに、花粉症のようにずーっと鼻がグスグス言っている人、
咳がいつまでも治らない人、軽いアトピーのような症状が
毎年この時期だけ出る人、膀胱炎を繰り返す人、
そしてご存知水虫の季節ですよ。
皮膚にもトラブルが起きやすい季節ですね。

前回に引き続き、とにかく体を冷やさないようにするのが第一ですが、
アロマもぜひ役立ててください。
ほとんどの精油には殺菌・消毒作用があります。
お宅にあるお気に入りの精油をなんでも良いので、
お風呂に5滴ほど入れてみたり、
あるいはタライ(今どきそんなもの家にないかな?)に3滴ほど
入れて腰湯するのもとてもよいです
腰湯は、お尻~下腹だけをちゃぽんと浸ける方法です。
これは意外に気持ちいいですよー。
泌尿器系トラブルにはまさにうってつけ。
さらにアロマポットやお湯にたらして、
この時期こそ積極的にアロマを香らせましょう。

空気も浄化してください。たーくさん菌が飛んでますからね。
免疫強化のおすすめの精油は、
レモン、ローズウッド、ティートリー、パインなど。
ジンジャーも暖まっていいですね。
タイムは一般にやや刺激が強いのでややおすすめしづらいのですが、
タイムリナロールなら穏やかで使いやすいです。

お風呂や腰湯・足湯等、肌に付着する使い方をする場合は、
レモンをはじめとした柑橘系は注意が必要です。
太陽光に反応することがあるので昼間の使用は避けてください。

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《白いのもあります》


四季のある場所に暮らすことは、
実はからだにとって大変なことなのでしょう。
でもおかげで楽しいこともたくさんあります。
今はどんな時期かを静かに知っておくこと。
自分の変化を観察しながら暮らしてくこと。
こういう視点を加えると、このジメジメした日々も
また味わいのあるもんでございます。

そういえば、私が漢方による食事療法をしていた時、
11月から5月までビールは絶対ダメと言われていました
(あくまでも私の場合。漢方はひとりひとり処方が違います)。
なるほど冬はちっともビールが欲しくならないのに、
暖かくなるとビールが美味しいですよね。
ぜんぜん味が違います。味覚って素晴らしい。
あー早く梅雨が終わらないかな。ビアガーデンに行きたい。