緑香庵通信

三軒茶屋から世田谷線で6分・松陰神社前のアロマテラピーサロン。

梅雨時のケア

2008-06-21 14:27:31 | 「緑香庵」的なもの
梅雨だそうで。
大好きな紫陽花が咲いています。
今年は短かったなあ、初夏らしい5月。
梅雨が苦手な方多いですね。
夏と冬では「冬の方が得意、元気に過ごせる」という人こそ、
この時期から変化を先取りしておきましょう。

■ 自分の身体のくせを知る
夏は、「ゆるむ」のが得意な人にとっては過ごしやすい季節。
反対に「しまる」傾向の人にとっては辛いことが多いものです。
梅雨は夏の身体への大事な準備期間。
思わぬアレルギーが出たりすることもあります。
どんな時にどういう反応がでるか、
自分の身体をよく観察しておきましょう。
絶好調の時はなかなかこんな気分にならないものです。
自分の身体の癖を知る良い機会です。

■ ちゃんと汗をかく
過剰な湿気が意外に身体を芯の所で冷やしがちなのもこの時期。
首周りや、足首を雨や冷房から守って冷やさないように。
そして今のうちに汗をかける身体になっておきましょう。
体を動かして定期的に汗をかいている方は大変けっこう。
そうでない方はお風呂にちゃんとつかること、
もしくは足湯をすることで、毛穴がすぐに開くように
トレーニングしておいてください。
身体が温まって気持ちよいのよい汗であることが大事です。
満員電車でムシムシじっとりではなく、ね。
汗も雨もしっかり拭いて、その後の冷えを呼び込まないように。

■ 入浴でセルフケア
夜の入浴は、身体を清潔にするだけが目的ではなく、
温まって一日の緊張を弛め、良質な充電=眠りへと導くためのものです。
むしろ現代ではこの役目の方が大きいかもしれません。
「ゆるむ」こと、「しまる」こと、どちらも大切。
動きがあることが大事なんです。

我が家の近所の銭湯がとうとう廃業するとか。
本当に残念。自宅でお風呂に手軽に入れるのは、
本当にありがたいことですが、
銭湯の大きな空間はいかにもマイナスイオンたっぷりで
気持ち良いのになあ。
まあこんなこと言っとりますが、私自身はと言えば、
仕事で遅くなったとき、疲れているときほどお風呂はさぼりがち。
既にビール飲んじゃってたりしたら入れないでしょ。
でも確かに、今の時期、自分でもけっこう冷えを感じます。
面倒見てあげなきゃなあ、自分の身体。
もう若くないしねー。


7月からフェイシャル始めます

2008-06-11 10:00:00 | 営業日誌

以前から気になっていることがありました。
トリートメント中、多くのお客様は、だんだんに
身体から余分な力がスーッと抜けていきます。
その速度は、その時その方によってまちまちで、
オイルを塗る前、タオルの上からちょっとお体に触れただけで
弛み始める方もいれば、
トリートメントの最後、頭に触れてからやっと弛む場合もあります。
特に顔に触れた時に、それまでなかなか緊張が抜けなかった
身体が一気にふわっとあるいはガクリと弛むということが
よくあります。
ご本人には全く意識はないようですが、
この落差に驚かされることがしばしば。
どうも顔というところは特別な場所らしい。

■ 「緑香庵」的フェイシャルを
私のキャラゆえか、緑香庵をエステと間違える方は
さすがにいらっしゃいません。
きれいになろうと思ったら、きれいにしてる人に
やってもらわないとね。
こちとら完全にスッピンだし、五本指ソックスだし。
美容についてアドバイスをさし上げたところで説得力がありませんやね。
それでも、特に女性のお客様から、ちょっとした普段の
お手入れのご相談やら、
「顔のマッサージはやっていないのですか?」という
お問い合わせやらいただくことがあります。

ボディのトリートメント一環として、
顔のオイルトリートメントも「ゆったりコース」のなかに
組み込んではいますが、フェイシャルのみのコースは
設けていなかったので、お客様のご要望に答えきれていないなあ
という思いもずーっとありました。
そういうわけで、「顔」は気になっているけれど、
踏み出せずにいるテーマの一つだったわけです。

そんな中、いろいろと模索し、
新しい技術を色々勉強する機会もあり、
ようやく緑香庵として「顔」に取り組むテーマがはっきりしてきました。

Ajisai
《アジサイ。緑香庵にて》

■ 「顔」という場所
顔は無意識の体調や精神状態を映し出す鏡のような場所です。
それと同時に、だからこそ、よき社会人として生活を営むには、
顔は常に意識的にコントロールされている場所でもあります。
身体の中で最も自然でいることを許されない場所
とでも言いましょうか。
少々疲れていれば、顔は身体の状態を反映しますから、
例えば肌はくすみますし、口角は自然に下がってきます。
でも一方で、疲れた「顔」は見せられない、
口角をぎゅっと上げていたい、
いや「口角の上がった人」でいたい自分がいて、
顔の上では人知れず静かな戦いが繰り広げられているのです。
顔は健気です。
身体がどんな状況だろうと、心がどんな状態だろうと、
一番外に向かって一生懸命頑張っているのは「顔」です。
社会にもろに接しているのはまさにその「顔」。

だから、もろもろの緊張が張り付いて
取れなくなってしまうのですよ、大人は。
上手く生きて行くにはどうしても必要な仮面ですが、
でもずーっとその状態が続くと、その緊張状態が
普通になってしまいます。

■ 顔の緊張は美容の大敵
その緊張状態はそのまま身体全体の緊張とシンクロしながら、
顔の血行を妨げます。
そうすると、しわやくすみに繋がります。

顔にはたくさんの筋肉がありますが、
筋肉は重力に対抗してぎゅっと上にひっぱっておく
ためのものではありません。
しなやかに動いて、充分な血流を得て、自由に縮んだり伸びたり
してこその筋肉です。
そうなってはじめて表情がいきいきと輝き、
肌にもつやが生まれます。
たるみや、しみも血行不良が元凶。
強い緊張は深いしわの原因にも。
結局は美容にも大きく関係するのです。

■ リラックス、のちビューティー
さて、7月から始まる、緑香庵のフェイシャルトリートメント。
エステではないので、美容効果の高い化粧品や機械は
使用しませんが、精油と植物の力を借りて、
人の手で顔の緊張をやさしく弛めることによって、
全身のこわばりをほどいていきます。

人によっては身体そのものを触るよりも
もっと深くリラックスされる方もあるはずです。
「顔」は一番の砦だからこそ、その緊張をゆるめるということには
とても大きな意味があります。
特に美容を意識しない方でも、男性の方でも、
顔のトリートメントを試してみる価値はおおいにあると思います。
服を着替えるのに抵抗があって、ちょっとボディはという方にも、
お勧めしやすいコースです。

もちろん美容効果を望まれる方には、
血行を促進し新陳代謝を高めるという意味で、
美白や小顔などあらゆる美容への可能性の第一歩となるでしょう。

いろいろごたくを並べましたが、早い話が、
緑香庵のフェイシャルは、「リラックス、のちビューティー」
ということですね。
7月、始まります。


日々精進

2008-06-08 15:54:02 | 営業日誌
日々、いろんな人からいろんな宿題をもらいます。
家族のちょっとした体調不良だったり、
友人からの相談だったり、お客様からの質問だったり。

自分の経験知識では足りず、可能な限り調べて勉強して、
最善を尽くすのは、まああたりまえとしても、
時には即答が必要なケースもあります。
その時はその時点でできるだけのことをするわけですが、
その後、はてそれでよかったのかな?
もっとよい手だてがあったのでは? と、
かすかな疑問が残ることもあります。

そうなったら、その時が最良の機会。
再び調べ、勉強し、を繰り返す。
そうするとまた新たな疑問がわいてきて、
それが次のテーマになる。
こんなことで随分と世界が有機的に広がっていくような気がします。
身の周りで何かおこるたびに、まるで神様から
「こんどはこれを勉強しなさい」という手紙をもらっているようです。

世の中には、未だ触れたことすら無い事柄が
なんとたくさんあることでしょうか。
膨大な未知の海をわずかばかりの知識の
木片に捕まって漂っているこの状態を、
怖いと感ずるか楽しみと感ずるか。

子供の頃は「大人になったらたいていのことは
何でもわかってるもんだ」と思ってましたよ。
ぜーんぜん違うじゃーん。
わかったらわかった分だけ世界が広がって、
わからないことも増えちゃうじゃーん。
まだまだ何にもわかっちゃいない48歳のおばちゃんのもとへ、
終わりの無い神様からの手紙は今日も届くわけです。
日々精進ですなあ。