緑香庵通信

三軒茶屋から世田谷線で6分・松陰神社前のアロマテラピーサロン。

花粉症が始まる・その1

2008-01-27 13:39:09 | 「緑香庵」的なもの
さて花粉症対策、今年はどんな作戦でいくか。

■ 本当はもう遅い?
花粉症を軽くおさめるためには
本当は去年の秋から、もっといえば夏から始めていなければ
いけなかったことがあります。
夏にきちんと汗をかき、その上で身体を冷房で冷やさない
ようにすること、
秋は身体を温める季節の食べ物をきちんと摂り、
夏の食べ物・冷たい飲み物ときっぱりさよならすること。

これらのことができた人もできなかった人もいるでしょう。
これからできることを工夫して上手く乗りきりましょう。
医学的には毎年新しい方法が提案されているようなので、
興味のある方はそれらを試してみるのも良いでしょう。
ここでは手近にできることから。

まずは、身体を冷やさないようにすること。
これは必須です

お腹や腰など大事な体幹はもちろんのこと、
首と名のつく所(首周り、手首、足首、ついてに膝も)を
暖かく保つようにします。

■ 「左」が何か言い始めた
もうひとつは「左の肩甲骨を暖める」ことです。
これは去年の今頃も紹介した整体の考え方です。
興味のある方は再読してみてください。

これから春に向かって身体がだんだん開いて行く季節に入ります。
具体的には骨盤、肩甲骨、頭蓋骨等です。
この開く過程が上手く進まないと、
身体は風邪に似た症状をおこして身体を弛めようとします。
それが花粉症となるという説があるのです。
この開き始めが左側から始まると言われているので、
特に左の肩甲骨を温湿布等で温めて
開きやすいようサポートしてやります。

そういえば私も、ここのところC期(排卵から月経直前)の終り
になると、左の仙腸関節が心なしかギシギシするような気がします。
(反対にBの末期つまり排卵直前には右の仙腸関節がギシギシ
するんですけどね。)
肩甲骨も骨盤も連動しているので、
そろそろ「左」が何か言い始めたということかな。
(※C期、B期というのはリズミカルボディセラピー用語です)

■ 日々の身体の変化がなめらかであること
冬の高気圧のもとではずっと交感神経が主役になりがちでしたが、
これからの季節、徐々に副交感神経優勢へと移っていきます。
もちろん交感神経・副交感神経は日々細かくスイッチされて
いるのですが、大きな流れでとらえるとそういえそうです。

副交感神経のもとでは免疫の主役リンパ球がより活躍
しやすい環境となります。
アレルギーはある意味免疫の過剰状態ですので、
アレルギーを起こしやすい季節の始まりとも言えます。
もちろん免疫は身体の修復や病気と戦うための大切な機能ですので、
交感神経優位を保って神経をビリビリさせ続けることで
鼻水を止めようなんて思わないでください。
確かにすごく緊張すれば止まりますけど、
そんなのは一時的なものですから。

必要なのは、一年を通じた大きな変化をスムースに
するためにも、日々の身体の変化がなめらかであることが大事です。
朝はギュッとしまった身体で目覚め、
夜は充分ゆるんで眠ること
です。
こうして日頃から可動性が確保された弾力のある身体なら、
季節による大きな変化も上手に乗りきれるでしょう。

■ なかなかできないのですが・・・
アレルギーの傾向のある人ほど、このメリハリを意識的に
つける必要があります。
朝はなるべく早起きして午前中の太陽を浴びること、
就寝前はテレビやPCからの視覚への刺激をさけ、
入浴で身体を温めてゆっくりリラックスする時間をもつこと。

毎度同じことばっかり言っておりますが、
要するに養生とはそういうことなのかもしれません。
星の運行、自然の状態に同調し、
生き物として「努めてまっとうに」暮らすこと。
それが難しいんですけどね。
だって文明社会ですもん、文明が快適なんですもん。
まあできる範囲でということで。

次回は、花粉症に対してアロマやハーブでできることを探しましょう。