先日テレビで、天気予報の合間だったでしょうか、
「ラベンダーの精油を火傷に直接つけると治りが早いです。
お台所に常備してはいかが。」
という一言アドバイスがされていました。
うーん、どうでしょう。
■ 確かにそう書いてありますが・・・
精油を肌につける時は、植物オイルやアルコールなどで薄めて
使うのが原則です。
これはどんな初心者向けの本にも書いてありますね。
精油とは植物の芳香成分を抽出した非常に濃厚なものだからです。
ところが時々例外として、ラベンダーやティートリーは
薄めずに直接使っても大丈夫と書かれていることがあります。
確かにラベンダーは、アロマテラピーの祖モーリス・ガット・
フォセが実験中に負った火傷をたまたま手近にあった
ラベンダー精油をかけて治したところからアロマテラピーが
始まったという、アロマテラピーの元祖も元祖、
効果効能も幅広く、また安全性もとても高い精油
として知られています。
■ ラベンダーでアレルギー!
しかし、やっぱり原液をそのまま使うというのは
あくまでも例外、緊急時のここ一番だけにしておいていただきたい。
なぜなら、やはりとても濃くてパワーの強いものだけに、
副作用を起こさない保証はないからです。
ラベンダーはその優秀な効能ゆえに、今やさまざまな化粧品や
日用品に入っています。普段から体内に摂取する機会の
最も多い精油かも知れません。
あるエステシャンの知人は、比較的高濃度のラベンダーが
入った化粧品を毎日仕事で使い続け
(海外の製品は高濃度のものが多くあります。
人種が違えば皮膚の厚さも、肝臓の解毒能力も違います)、
ラベンダーでアレルギーを起こすようになってしまいました。
確かによく効きます。
効きますが、調子に乗って大量に使い続けると、
身体が過剰に反応するようになります。
何事もそうですよね。過ぎたるは…です。
■ 量ではなくメッセージを
とかくこの「量への信仰」というのが私たちの生活には
深ーく根付いてしまっているのです。
一滴よりは二滴、二滴よりは三滴、
はては薄めるより原液の方が「よく効く」んじゃないか。
これは、あくまでも単純な比例の法則。
私たちの身体はシンプルですがそこまで単純な
おばかさんではありません。
そしてこういう使い方は、実にアロマ的でない。
単に、いつもの医薬品の代わりに精油を使ってみた
というだけの話です。
アロマの持っている力は本来はそんなところにあるのではないのです。
むしろ、いかに使用量を少なくして効果をあげるか、
すなわち本人の力を引き出すか、
そこにアロマの真骨頂があるわけです。
つまり、薬理効果を持つ物質が「どれだけ入ったか」によって、
身体のある一部分が強制的に変わる(治る)のではなく、
アロマの「メッセージ」が身体を刺激することによって、
全体としての自然治癒力がいかにスムースに発動されたが大事なのです。
そのためには、むしろ大量であることが邪魔になります。
物質が量で身体をねじ伏せる方法は、
その時はよくても治癒力が活性化しません。
(もちろん緊急時は別ですよ。
生命の危機には何をもってしても生きる方向へねじ伏せなければね。
今は普段のお話です。)
《緑香庵にも春が》
■ 鵜呑みにしない
アロマが一般的に広まるのはほんとに嬉しい。
だけれども、テレビで言っていることをまるごと鵜呑みにして
ラベンダーアレルギーになったりしないように、
量はいつも控えめにしましょうね。
うっすーくうっすーく使う方が、安全であるのはもちろん、
むしろ効果的であるという考え方も忘れないでください。
あ、あと、もちろん香りとして嗅ぐ時はあえて薄めなくても大丈夫ですよ。
気持ち悪くならない程度にお好きな濃さで、
おおらかに使ってください。
「ラベンダーの精油を火傷に直接つけると治りが早いです。
お台所に常備してはいかが。」
という一言アドバイスがされていました。
うーん、どうでしょう。
■ 確かにそう書いてありますが・・・
精油を肌につける時は、植物オイルやアルコールなどで薄めて
使うのが原則です。
これはどんな初心者向けの本にも書いてありますね。
精油とは植物の芳香成分を抽出した非常に濃厚なものだからです。
ところが時々例外として、ラベンダーやティートリーは
薄めずに直接使っても大丈夫と書かれていることがあります。
確かにラベンダーは、アロマテラピーの祖モーリス・ガット・
フォセが実験中に負った火傷をたまたま手近にあった
ラベンダー精油をかけて治したところからアロマテラピーが
始まったという、アロマテラピーの元祖も元祖、
効果効能も幅広く、また安全性もとても高い精油
として知られています。
■ ラベンダーでアレルギー!
しかし、やっぱり原液をそのまま使うというのは
あくまでも例外、緊急時のここ一番だけにしておいていただきたい。
なぜなら、やはりとても濃くてパワーの強いものだけに、
副作用を起こさない保証はないからです。
ラベンダーはその優秀な効能ゆえに、今やさまざまな化粧品や
日用品に入っています。普段から体内に摂取する機会の
最も多い精油かも知れません。
あるエステシャンの知人は、比較的高濃度のラベンダーが
入った化粧品を毎日仕事で使い続け
(海外の製品は高濃度のものが多くあります。
人種が違えば皮膚の厚さも、肝臓の解毒能力も違います)、
ラベンダーでアレルギーを起こすようになってしまいました。
確かによく効きます。
効きますが、調子に乗って大量に使い続けると、
身体が過剰に反応するようになります。
何事もそうですよね。過ぎたるは…です。
■ 量ではなくメッセージを
とかくこの「量への信仰」というのが私たちの生活には
深ーく根付いてしまっているのです。
一滴よりは二滴、二滴よりは三滴、
はては薄めるより原液の方が「よく効く」んじゃないか。
これは、あくまでも単純な比例の法則。
私たちの身体はシンプルですがそこまで単純な
おばかさんではありません。
そしてこういう使い方は、実にアロマ的でない。
単に、いつもの医薬品の代わりに精油を使ってみた
というだけの話です。
アロマの持っている力は本来はそんなところにあるのではないのです。
むしろ、いかに使用量を少なくして効果をあげるか、
すなわち本人の力を引き出すか、
そこにアロマの真骨頂があるわけです。
つまり、薬理効果を持つ物質が「どれだけ入ったか」によって、
身体のある一部分が強制的に変わる(治る)のではなく、
アロマの「メッセージ」が身体を刺激することによって、
全体としての自然治癒力がいかにスムースに発動されたが大事なのです。
そのためには、むしろ大量であることが邪魔になります。
物質が量で身体をねじ伏せる方法は、
その時はよくても治癒力が活性化しません。
(もちろん緊急時は別ですよ。
生命の危機には何をもってしても生きる方向へねじ伏せなければね。
今は普段のお話です。)
《緑香庵にも春が》
■ 鵜呑みにしない
アロマが一般的に広まるのはほんとに嬉しい。
だけれども、テレビで言っていることをまるごと鵜呑みにして
ラベンダーアレルギーになったりしないように、
量はいつも控えめにしましょうね。
うっすーくうっすーく使う方が、安全であるのはもちろん、
むしろ効果的であるという考え方も忘れないでください。
あ、あと、もちろん香りとして嗅ぐ時はあえて薄めなくても大丈夫ですよ。
気持ち悪くならない程度にお好きな濃さで、
おおらかに使ってください。