緑香庵通信

三軒茶屋から世田谷線で6分・松陰神社前のアロマテラピーサロン。

春はざわざわ。

2007-03-25 16:40:56 | 「緑香庵」的なもの
すごい勢いで春が押し寄せてきます。
植物に触れるとそれがよくわかります。
時に真冬のような寒さに戻ることがありますが、
人が「まだ冬じゃーん。ダウン洗濯に出さなくてよかった。」
などと言っている時も、植物は、
落葉したものは芽を膨らませ、
常緑のものは葉に水分を蓄え、
すっかり冬とは別の様子で
「春だよ、春だよ、ほらほらぁ」と迫ってきます。

Lavender
《緑香庵のラベンダー》

3月はベランダー(ベランダで園芸を楽しむ人byいとうせいこう氏)
にとって大切な時期です。
この時期、芽や根が動き出す前に、植え替え・鉢替えを
必要とする植物がたくさんあるのです。
できれば2~3日晴天が続いて、適度に土が乾いた
暖かな日にその作業をしたい。
でも、そういう日に自分が時間を取れるとは限らない。

このタイミングをはかっているうちに、
予想外に気温の高い日が続いて、
あっというまに芽が動き出してしまったりする。
そうすると下手に根をいじれないので、
大きめの鉢にそっと移し替えるしかなくなったりする。

これはちょっと避けたいのです。
ベランダーの場合、いかに大きくさせずに(スペースが限られているからね)、植物をいきいきと生かすことができるかが肝なのです。

鉢が大きくなれば、当然、上の部分も
それに見合った大きさに成長します。
だから、できればちょっと根をつめてコンパクトにおさめたい。
古い根を取り除いてリフレッシュもしたい。
でもそれができる時期は限られている。

Rosemary_lavender
《緑香庵のローズマリー》

あー、後ろから追い立てられているような気分です。
春はいろんな意味で、ざわざわしますね。
緑香庵ではこれまで緑に焦点をしぼって来ましたが、
今年は少し花もやりたいなあ。









続・「月イチ」トリートメントのススメ

2007-03-19 10:00:00 | アロマテラピーとは
生理周期1サイクルに一度、
身体が弛(ゆる)んでいくべき時期に、
その弛む動きをアロマ・トリートメントでサポートしてもらう、
という話の続きです。

私は、以前はそれと反対に
排卵に向かう時期に「絞める(しめる)」
方向をサポートするためにトリートメントを受けていた時期がありました。

さらにその前は、絞める時期と弛める時期の両方
(つまり2週間サイクル)で受けていた時期もあります。

しばらく続けて調子が整って来たので、今のペースに落ち着きました。

何かの都合で通常ペースで受けられなかったりすると、よくわかるのですが、
定期的に受け続けるのとそうでないのとでは、体調があきらかに違います。

セルフメンテナンスの方法を持っている人であれば、
わざわざ人にトリートメントしてもらう必要はありませんが、
実際はなかなか難しいことです。

私も色々手段をもっている方だとは思いますが、
トリートメントを受けることを欠かすことはできません。

 ◆  ◆  ◆

さて、では一度トリートメントを受けてしまったら、
蟻(あり)地獄のように、一生それは続くのか、
二度とそれなしじゃいられなくなるのかといえば、
そうでもないです。

トリートメントを受けるうちにどんどん自分が変わっていく
(身体も感覚も)ので、
より楽にすごせるようになっていきます。
人に手伝ってもらうメンテナンスの頻度は徐々に減っていくでしょう。

「たまのご褒美で盛大にリラックス」というのも
それはそれで本当に良いものですが、
まずは、しばらく腰を落ち着けて何回か
定期的にトリートメントを受けてみることをお勧めします。
何軒かいろいろなところで経験してみて、
気に入ったところが見つかったら、
そこのセラピストさんと相談して、
ぜひちょっと長い目で何回か続けて通ってみてください。

その人の身体の状態、テーマによって
(肩凝りをなんとかしたい、とか、ホルモンバランスを整えたいとかノ.)、
トリートメントの方法やペースは変わってくると思います。
いずれにしても、2~3回施術すると、
セラピストにもその人の身体のくせ、反応パターンが見えてくるので、
より細やかな、そして効果的な施術が組み立てられる
ようになってきます。

こういうパーソナルな対応というのは、
緑香庵のような小さなサロンの特徴と言えるかもしれません。
(少し宣伝入りました。失礼!)

困った時に駆け込むばかりでなく、
困らないように、困る前に整えておく。
自分の身体と仲良くなっておく。
そうすると、本当に困った時にも対処がしやすくなります。

セラピストとしても、その方の身体の通常の身体というものが
わかっているので、
必要があれば迷わず「医者へ行ってください」と言えるわけです。

ちなみに、月一回というペースは、
とくに不調のない場合のごくごく平均的なものです。
4週間というお月様のサイクルは、
女性だけでなく男性にもあてはまる、
ある意味、地球上で暮らす限りは避けて通れないリズムなので、
それを利用していくというのはとても賢い方法だと思います。

中には季節のリズムに大きく左右される人もいます。
自分とつきあいながら、そういう自分の癖(くせ)を発見するのも
面白いものです。
「へぇー、私の身体ってこんななんだぁ」と、
愛着もわいてきます。
自分の身体と仲良くなってくださいね。




「月イチ」トリートメントのススメ

2007-03-16 21:49:54 | アロマテラピーとは
まず一度、アロマトリートメント(マッサージ)というものを
経験してみたところで、次にいつ行くか。
これは結構迷うところです。

最初のアロマ・トリートメントで、
心からリラックスしていただけたとしても、
身体や心の使い方のくせは
そうそう簡単に変わるものではないので、
時間とともに以前と似たような状態に
戻ってしまうことがほとんどです。

以前も書きましたが、変化は直線的には起こりません
あるテーマを持ちながら何回かトリートメントするうちに、
少しずつ身体が変わってくる。
反応のパターンや自分の感覚が変わってくる。
徐々に自分の身体とのつき合い方がわかってくるのです。
ましてや一回きりのトリートメントで全て解決とは
なかなかいきません。

また、治療ではないので、
気になっていた不調が完治したら終了という
はっきりとした目安もありません。

はたまた美容院のように、
髪が伸びてカッコわるくなったからそろそろ行かなくちゃ、
という、わかりやすいタイミングがあるわけでもない。

身体や心のバランスを良い状態に保っていけるように、
ある程度定期的にメンテナンスするというのが理想ですが、
そういうことに馴染みがない方がほとんどです。

どんなペースで、どんなメンテナンスをしていったらよいのか、
またいつまで続ければ良いのか、よくわからないですよね。

Mimosa
《緑香庵近くのミモザ》

私の個人的な経験で言えば、
特に何もない時でも一ヶ月に一度くらいのペースで
トリートメントを受けておく
と、とても調子が良いです。

正確に言うと、生理周期1サイクルに一度、
ほぼ四週間に一度になります。

だいたい同じ時期(私の場合は生理が始まる5日前くらい)
に必ず受けるようにしています。
私の場合は、生理に向かって身体が弛んでいくべき時期に、
なかなか上手に弛(ゆる)めないタイプなので、
その時期にトリートメントで刺激することにより
弛む方向への動きをサポートしてやるのです。

それより以前はもう少し短いサイクルで受けていました。

(この話、次回へ続きます)




妊婦をアロマトリートメント

2007-03-04 15:48:35 | 「緑香庵」的なもの
沈丁花(じんちょうげ)が咲いています。
コブシのつぼみも開き始めました。
スギ花粉も本格的に舞っているようです。
気がつけば、だいぶ日も長くなってきました。
毎日の季節の進みようが速くて、
ついていくのが大変だなあと感じるのは年齢のせい?

Daphne
《沈丁花》

近々ママになるという友人をトリートメントさせてもらう
機会が、先日ありました。
妊娠するときれいになるとよく言いますが、
ホントにその通りで、施術しているこちらがうっとりするほど。

トリートメントの最中はなるべく、
きれいだとか何だとかの評価を
意識の中に持ち込まないのが鉄則ですが、
その友人には妊娠していない時から
何度もトリートメントをしていたこともあり、
その変化があまりにも明らかで、
圧倒されずにいられなかったわけです。

もともと肌のきめ細かなきれいな人でしたが、
内側から湧いてくる生命力というか、
生き生きとした感じでぱーんと張っていて、
もうきもちいいのなんの。

とにかく強い刺激を与えないように、
全身表面を広ーく浅ーくゆっくり撫でる感じの
ストロークを繰り返していると、
こちらの方がだんだんに眠くなってきて、
かつ、手からエネルギーがどんどん伝わってくるので、
すごく満ち足りた気持ちになってくるのです。
時間も短めに押さえたにもかかわらず、
私の方がすっかり「ぽわーん」となってしまいました。

いやはや生き物というのはすごいものです。
妊娠中は通常時の100倍から1000倍もの女性ホルモンが
分泌されて妊娠の維持にあたっている
と言われています。
きれいにならないワケがありません。

しかもこの美しさは、より優秀なオスを
射止めるためのものとは質が違います。
「イケてる姉ちゃん」になるわけじゃありません。
友人はそこのところをやや期待していたようですが、
ぱっと見たところでは、ふつうのほんわかした感じの妊婦になって
ちょっとがっかりしたそうです。

いやいや、なんともおおらかな愛情にくるまれた
感じのビジュアルで、良い感じですよ。
でも、なによりも触れてみて感じるのは、
ただただ新しい生命のために発現しているスペシャルな美です。
なんて贅沢、ゴージャスだわ。

で、今まさに更年期を迎えようとしてる私としては、
このゴージャスの「おすそ分け」にあずかり、
すっかり幸せな気分に浸ってしまったのです。

友人は幸せな生活を送っているようですが、
世の中のすべての妊娠中の女性が、幸せと感じているとは
限らないかもしれません。
社会生活を営む上では色々困難もあるでしょう。
理性でも感情でも手放しでハッピーという人は
本当は少ないのかもしれません。

それでもやはり、生き物としての身体からは
たくさんの喜びが伝わってきます。
人間て動物なんですねえ。
生き物エネルギーをチャージさせてもらって、
実に感謝のトリートメントでした。